奥歯のインプラント治療は保険が適用される?メリット・デメリットも紹介|吹田市江坂駅の歯科・歯医者【安岡デンタルオフィス】

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2023.08.30

奥歯のインプラント治療は保険が適用される?メリット・デメリットも紹介

奥歯のインプラント治療は、入れ歯やブリッジと比べ、痛みや違和感がなく、見た目や機能性においても、天然歯と遜色のない性能を有しております。その分、高額な自由診療や厳しい保険適用条件があることも事実です。ここでは、奥歯のインプラント治療の保険適用、メリットデメリット、費用を安くする方法について解説します。ぜひ参考にしてください。

奥歯のインプラント治療で保険が適用される条件

奥歯のインプラント治療は保険が適用できる場合があります。しかし条件がかなり厳しいため、基本的に保険適用は困難です。
保険が適用されるのは、以下の条件に当てはまる時です。

病気や事故による後天的な理由

  • 病気や第三者による事故で、顎の骨が広範囲に渡って欠損したと診断された場合
  • 虫歯や歯周病、加齢による破損等は適用外

形成不全などの先天的な理由

  • 生まれつき、顎の骨が1/3以上の欠損、形成不全が診断された場合
  • 2020年4月より、生まれつき永久歯が生えてこない先天性欠損歯(先天性欠如歯)が6歯以上ある場合も対象に
  • 永久歯が4本から5本連続して欠損している場合

上記の先天的・後天的な理由を満たしたうえで、保険適用には治療施設にも条件があります。

インプラント治療の保険については、こちらを参考に
→「インプラントは保険適用できる?保険診療と自由診療の違いも解説

保険が適用されない場合の奥歯インプラント治療にかかる費用

奥歯のインプラント治療は基本的に保険が適用されないことがご理解頂けたうえで、インプラント治療にかかる費用について紹介します。

奥歯のインプラント治療費は他の歯と変わらない

奥歯のインプラント費用は他の歯と変わりません。というのも、インプラントは前歯も奥歯も使用される材料に違いがないからです。ただし口腔内状況が悪く、追加治療が必要な場合は追加で費用がかかる可能性もあります。

インプラント1本あたりにかかる費用相場は約30万円~50万円

インプラント治療費の全国平均は約30万円~50万円です。インプラント治療は基本的に自由診療になるため、医院や治療に使われる材料によって費用に幅があります。
自由診療とは、美容を目的とした治療です。なのでホワイトニングやインプラントは自由診療にあたります。

インプラント治療費に関する詳細は、こちらを参考に
→「江坂でインプラントする費用は1本あたりいくら?相場や治療の注意点について解説

奥歯のインプラントのメリット

費用が高く、保険が適用されづらい事をご理解いただいたうえで、ここからはインプラントのメリットについて紹介します。

天然歯のようにしっかりと噛める

天然歯と比べ、噛む力が入れ歯は15%~30%、ブリッジだと良くても60%程度しか噛めないと言われています。しかし、インプラントでは天然歯とほぼ同じ感触で噛むことができます。
これは、インプラントの素材に使われているチタンが影響しています。チタンは劣化しにくく、埋め込むと周囲の骨と結合する性質を持つため、時間と共に骨に根付いてしっかりと噛めるようになります。

噛み合わせのバランスが良くなる

しっかりと噛める点に加え、噛み合わせ自体のバランスが良くなることも奥歯のインプラントのメリットの一つです。
かみ合わせのバランスは奥歯の高さによって決まるほど、奥歯は大切な役割をしています。奥歯が失われてしまうと、噛む力に偏りが生まれてバランスが崩れます。その結果、肩こりや頭痛、顔貌の歪みが生じる可能性があり、入れ歯やブリッジでは改善されない可能性があります。
ですが、インプラント治療を行うことで天然歯の噛み合わせを再現することで、体全体の左右バランスが整います。

入れ歯と比べて痛みや違和感がない

入れ歯には土台がありません。そのため奥歯に入れ歯を入れた場合、強く噛むと入れ歯が歯茎にあたって痛みを感じることがあります。
インプラントはしっかりとした土台の上に人工歯が乗っているため、強く噛んでも痛みや違和感が生じなくなります。

発音しやすくなる

奥歯がないと、その箇所から息が漏れるため、「し」「ち」「り」など母音が「い」の言葉を発音しづらくなります。入れ歯やブリッジは一時的に解決しますが、入れ歯だと途中で歯がずれてしまう可能性もあるため、奥歯が安定するインプラントが最も発音しやすく、会話中のストレスが抑えられます。

顎の骨吸収を抑えられる

人の骨は骨代謝によって吸収と再生を繰り返し、新しい組織へと生まれ変わります。もし歯がなくなると、歯根への刺激が無くなり骨吸収のみが進む結果、歯を支える顎の骨が段々瘦せていきます。
かといって、入れ歯やブリッジでは、骨に刺激が伝わりません。そこでインプラントにすることで人工歯根が顎の骨と結合し、骨に刺激が伝わり骨吸収を抑えられます。

健康な歯に影響を与えずに治療ができる

入れ歯やブリッジなどの治療は、残っている歯を支えにしたり、削る必要があるため、健康な歯に負担を与えてしまいます。しかし、インプラントは周りの歯を削り、支える必要がないため健康な歯に影響を与えずに治療が行えます。

インプラント治療のメリットは以上の通りです。これらをご理解いただいたうえで、ここからは、デメリットについて挙げさせていただきます。

奥歯のインプラントのデメリット

治療期間が長い

インプラント治療は他の歯科治療よりも時間がかかります。通院回数は約5回程度必要となり、治療内容によって異なりますが目安として約3か月〜6か月程度の時間が必要です。
インプラント治療が長いのは、挿入したインプラントが歯茎と結合するのに、約2か月の期間を要するからです。骨を増やす場合は、半年から一年かかる可能性があります。

他の治療法よりも費用がかかる

序盤でも紹介した通り、インプラント治療は保険適用条件が厳しく、自由診療となり、費用が高額となります。
費用で見ると入れ歯やブリッジ治療の方が費用も安く、治療期間も短くなります。また、治療後の定期的なメンテナンスや骨造成が必要となる可能性があることを念頭において、その分の費用も把握しておく必要があります。

感染症のリスクがある

インプラント治療後は、インプラント周囲炎という感染症にかかるリスクがあります。
これは、細菌感染によりインプラント周辺の歯茎が炎症を起こす疾患のことを指します。
最初は、歯周病のように患部の腫れや出血が起き、症状が進行すると、歯茎が下がり
インプラントが露出し、最終的には喪失につながる可能性があります。
予防するには、治療後も定期的にアフターケアやメンテナンスを受ける必要があります。

骨造成が必要な場合がある

入れ歯やブリッジは周囲に歯があれば治療が可能ですが、インプラントは、骨の高さや密度が不十分だと埋入することが出来ません。
そのため、骨造成や骨移植を行い、骨量を補う必要がある可能性もあり、費用や期間が伸びる可能性があります。

奥歯のインプラント治療を保険適用せずに安くする方法

医療費控除を利用する

医療費控除は、「1年間に10万円以上を使用した場合、納めた金額の一部が返金される国の制度」です。
インプラント治療は医療費控除の対象となっており、本人および生計をともにする家族がまとめて申請することが可能です。
医療費控除に関する詳細はこちらを参考に
→「インプラントは医療費控除が受けられる!申請方法や注意点を解説

複数の歯科医を比較する

インプラント治療は、自由診療になるため、歯科医によって治療費や治療内容が異なります。また、治療後のアフターケアやメンテナンスの有無などもインプラント治療において重要な要素となっています。
そのため複数の歯科医の見積もりや治療内容を比較し、検討することを推奨します。

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