2020.12.04
審美補綴治療の流れを理事長と歯科技工士さんが解説!
こんにちは。安岡デンタルオフィスです。
当院は虫歯や歯周病などの痛みをその場限りの治療ではなく、症状の原因そのものを根本から治療し、人生が変わる歯科医療を目指しています。
本日は当院の審美補綴治療の流れについてご紹介している動画「審美歯科のお話~審美修復編~」/「審美歯科のお話~審美補綴治療の流れ~」からポイントを抜き出して解説していきます。
よろしければ動画も併せてご覧ください。
審美補綴治療の流れを理事長と歯科技工士さんが解説!
こんにちは。安岡デンタルオフィスです。 当院は虫歯や歯周病などの痛みをその場限りの治療ではなく、症状の原因そのものを根本から治療し、人生が変わる…
審美補綴治療の流れを理事長と歯科技工士さんが解説!
こんにちは。安岡デンタルオフィスです。 当院は虫歯や歯周病などの痛みをその場限りの治療ではなく、症状の原因そのものを根本から治療し、人生が変わる…
目次※クリックすると各項目へジャンプします
審美歯科の分野である審美補綴
審美補綴治療の流れを理事長と歯科技工士さんが解説!
こんにちは。安岡デンタルオフィスです。 当院は虫歯や歯周病などの痛みをその場限りの治療ではなく、症状の原因そのものを根本から治療し、人生が変わる…
審美補綴治療の流れを理事長と歯科技工士さんが解説!
こんにちは。安岡デンタルオフィスです。 当院は虫歯や歯周病などの痛みをその場限りの治療ではなく、症状の原因そのものを根本から治療し、人生が変わる…
わかりました!
審美歯科の歯の被せ物を使った治療、審美補綴治療の流れについて、具体的なケースを踏まえてお話していきましょう。
今回も、当院の審美補綴を一気に担って頂いている、歯科技工士の一柳先生と一緒に解説していきますよ。
一柳先生、よろしくお願いいたします!
はい!
安岡先生と私がどのようなことを大切にしながら審美補綴の治療を進めているかについてお話していきたいと思います。
歯の黄金比「ゴールデンプロポーション」とは
先生、そもそも審美補綴の治療をするうえで指標にするようなものはあるんですか?
はい、あります。
歯並びにも他人が見たときに美しいと感じる割合があって、これを「ゴールデンプロポーション(黄金比)」と言います。
歯にも黄金比があるんですね!
比率はどんな割合なんですか?
中切歯:即切歯:犬歯=1.618:1.0:0.618 の左右対称
これが人から見て「最も美しい」と感じる比率と言われています。
私達はこの黄金比を念頭に、患者さんの歯の形や大きさを考えています。
審美補綴治療の流れ
さっそくですが審美補綴の治療はどんな流れになりますか?
審美補綴の治療は、大きく4つの過程に分かれます。
順を追って見ていきましょう。
~審美歯科で審美補綴を使用する際の治療の流れ~
審査・診断(カウンセリング)
↓
歯の型取り・ワックスアップ
↓
仮歯の作成・仮留め・装着感などの診断
↓
本歯の作成・仮留め・装着感などの診断
↓
本留め・治療終了
審査・診断(カウンセリング)
まずは患者さんが来院されて、「審美」を希望された状況で初めてお口の中がどのような状況かを調べていきます。
闇雲に「審美」を勧められるのではなく、あくまで希望したら診断が始まるのですね!
そうです。
当院ではこの審査・診断のタイミングから一柳先生に立ち会ってもらい、様々なことを調べていきます。
一柳先生は、審査・診断で気を付けていることはありますか?
私達 歯科技工士からすると、患者さんと直接お話できる貴重な場面です。
どのような形、どのような色合いが好きなのか、患者さんの好みをコミュニケーションを取りながら感じ取っていけるよう、細かなヒアリングを心がけています。
また、この審査・診断は、補綴物以外の部分についてヒアリングする機会でもあります。
例えば、ガミースマイルで歯茎を見えないようにしたい、歯の長さを変えたいなど、仕上がりに直結する様々な要望をお聞きします。
歯医者さん、歯科技工士さん、患者さんでの密なコミュニケーションが重要ということですね!
歯の型取り・ワックスアップ
審査・診断が終わると、事前に取った患者さんの歯型の石膏模型を使って最終的な完成形を作るワックスアップという作業を行います。
ワックスアップはどんなことをするんですか?
ワックスアップは、蝋で溶かした「ワックス」を盛って、事前にヒアリングした理想的な形を作る作業になります。
このワックスアップは、大元になるため非常に重要な過程です。
完成形を目で見ながら説明してもらえるとわかりやすいですね!
そうですね、このワックスアップを使って最終的なゴールを見せながら、安岡先生と2人で患者さんにプレゼンを行います。
理想の形を3者で話し合ったうえで最終的な「ベース」を作成します。
また、この段階でも改めて歯茎や歯の長さの希望をヒアリングします。
希望があった場合は、歯茎をミリ単位で切るなどの審査診断を行ったうえで、一柳先生に指示を出してワックスアップを作成してもらいます。
仮歯(作成・仮留め・診断)
先ほどのワックスアップに対して、患者さんからOKをいただきましたら、一柳先生がプラスチック製の仮歯を作成します。
仮歯が出来上がったら、患者さんに再度来院していただき、歯を削って小さくして仮歯を入れます。
仮歯を入れてもらったときに、どんなことに気を付けたらいいですか?
ポイントとしては、
・歯の大きさ、色合い
・角度やバランス
・日常生活に支障がないか
・理想の形になっているか
このような見た目や機能に問題ないかを判断していただきたいです。
実際入れてみたら大きかったり色合いが少し違ったり、というのがありそうですもんね!
そうなのです、ですからここでもまた一柳先生に同席してもらい患者さんと3者でディスカッションを繰り返し、仮歯を煮詰めるという作業を行うのです。
患者さんからOKをいただいたら、これでようや本歯作成の工程に入ります。
本歯(作成・仮留め・診断)
本歯作成の工程に入ると、シリコンを使った最終的な型取りを行い、歯科技工士さんへお渡しします。
ここからが私の腕の見せ所です!
患者さんと実際にお話しした内容で形や色合い、スマイルライン、仮歯での変更事項など、細かいところまで患者さんの理想を実際の形にしていきます。
そうして出来上がった陶器の本歯を焼き上げて、補綴物の完成です。
これを入れたら完成ですね!
いえ、最終的な本歯が出来上がったら、まずは仮留めです。
仮装着したうえで、見た目や色合い、透明感、食事をしてみてどうか、など細かいところまで確認していただきます。
そして、患者さんに最終的なOKをいただいて、セメントで本留めを行い治療完了となります。
審美補綴の症例
実際に審美補綴の治療を行ったケースを見てみたいです!
わかりました!
では、今回は審美補綴治療と歯周外科治療を併用した症例を見ながらお話をしましょう。
こちらが初診時の写真です。
前歯が欠けてしまっていますね。
そうですね、この歯は歯ぎしりによって歯が削れてしまっています。
また、線を引いて見てみるとよくわかりますが、歯茎がのラインが左側と右側では非対称になっています。
本当だ!
だいぶ違いますね。
「歯の並び自体も左右の対称性があるほうがきれいです、どうせなら歯の欠けと歯茎のライン調整、2つの審美修復をやりませんか?」
患者さんにもこのように提案させていただいて、治療を行うことになりました。
歯茎と歯だと、どちらから治療するんですか?
まずは歯茎を切り、根幹の骨を少し削って左右対称にします。
こちらが歯肉切除後の写真です。
ちょっと痛そうですね…。
安心してください、歯肉を切除するときは、局所麻酔などを行い痛みがないように行います。
電気メスやレーザーを使って切除するので術後も痛みはほとんどありません。
それを聞いて安心しました!
また、ラインを引いて見てみると、歯肉を切除したことで歯茎のラインが左右対称になったのがわかりますね。
歯肉を切除し、根幹の骨を少し削ったら、次は欠けた歯の方に補綴物を入れます。
先ほどもお話した、ワックスアップ、仮歯、本歯、の工程を進みます。
そうして歯茎も歯も全て治療した後の写真がこちらです。
とってもきれいになりましたね!
一柳先生、この歯の色合いはどのくらいの白さなんですか?
こちらの歯は、一番白い「B0(ビーゼロ)」という色合いです。
材料については、オールセラミックスクラウンを使用しました。
一番白いというと、いかにも作りものみたいな白さを想像していましたが、こちらはとても自然な白さが出ていますね。
どんな工夫をしているのでしょう?
そうなのです、本来はハイライトのB0という歯を入れると便器の歯を入れているように映ってしまいます。
しかし、歯の先端部分に透明な部分をがあることで自然な仕上がりになっています。
これこそが、当院こだわりの透明感、「トランスルーセンシー」です。
技術の差でここまで違ってくるとは驚きました…。
そういえば、上の歯と下の歯では少し色合いが違うようですが?
こちらの患者さんは、この後に自分の天然歯の方も上の歯と同じ色になるようホワイトニングをしたいというご要望でしたので、このような状態になっています。
骨を削る量は、初診時よりも多くなりましたが、患者さんの満足度は初診時よりも格段に満足されました。
歯並びだけでなく歯茎自体にも対称性があるからこそ、とても気に入っていらっしゃいます。
患者・歯科医師・歯科技工士の3人で進める当院の補綴治療
先生方は、他院にはない取り組みをしていると聞いたのですが、どんな取り組みですか?
他院とは大きく異なるのが、最初から最後まで患者さん・歯科医師・歯科技工士の3人で密にコミュニケーションを取りながら治療進めていくところです。
そういえば他の歯医者さんで、歯科医さんと歯科衛生士さんにはお会いしたことはありましたけど、歯科技工士さんにお会いすることはなかったです。
そうですね、そもそも歯科技工士さんの仕事は歯科医院で型取りした模型を元に歯の技工物を作ることだけなのです。
通常であれば何回も歯科医院に来ることはほぼないのですよ。
やはりそうですよね。
どうして頻繁に来れたのでしょう?
それによってどんなメリットが出ましたか?
当院が一柳先生の歯科技工所の近くにあるため、何度も足を運んでもらえる環境にあるというのも1つの要因ですね。
そうして患者さんの審査・診断の段階から立ち会ってもらうことで、密な関係を築き上げ完成度を上げていき、それにつれ患者さんの満足度も上げることができました。
私達はこの取り組みを10年間行い、たくさんの患者さんの支持を得ています。
要望をしっかりと聞き出すコミュニケーションとそれを実現する技術が、患者さんの満足度を上げたのですね!
そうですね。
患者さん、歯科技工士さん、歯科医師の3人でしっかりと共通のゴールを作り出し、ゴールに向かって作っていくことで本当に自分がなりたい姿を得ることができる。
これが医療法人翼翔会ブランドと言えるのではないかと思います。
まとめ
審美補綴を使った治療が、理想の歯並びになるために何度も工程を重ねて行われるということが、とてもよくわかりました!
審美治療により、患者さんは「透明感のあるきれいな白い歯」を手に入れることができます。
しかし、得たもので最も価値あるものは、自信を得られるということではないかと思います。
そうですね、さっそく安岡デンタルオフィスで審美補綴治療をお願いしたいです!
はい、ぜひお待ちしております!
今回のお話させていただいた「審美歯科ー審美修復編」/「審美歯科ー審美補綴治療の流れ」に関しては、動画でも解説しています。
是非ご覧ください!
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審美歯科には他にも治療分野がありますよね?
はい、審美歯科には4つの治療分野があります。
審美歯科のコンテンツ
①歯科補綴物(歯の被せ物)
→歯科技工士さんと共に被せ物などの技工物を作成していく
②ホワイトニング
→オフィスホワイトニングやホームホワイトニング
③矯正歯科治療
→「マウスピース型矯正」インビザラインやワイヤー矯正
④歯周外科治療
→「歯肉切除」ガミースマイルや「結合組織移植」CTG、ルートカバー
それぞれの治療分野についてもっとしりたい時はどうしたらいいでしょう?
審美歯科のそれぞれの分野についてこちらのページでも紹介しております。
よかったらどうぞご覧ください。
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前回までに、補綴物に使われている材料の種類や、補綴物の作られる過程、とてもよくわかりました!
そしたら、先生方が材料を吟味して丹精込めて作ってもらえる、この補綴物(歯の被せ物)が使われる治療はどんな流れなのか、知りたくなりました。