歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

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歯が欠けたときに知っておきたい応急処置法!

歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

2018.10.07

皆さんは、ふとした時に歯が欠けてしまった経験はありますか?
道で転んだり、野球のボールが顔面に当たったりするなどして、歯に強い衝撃が加わると、歯が欠けることがあります。
そんな時、応急処置を施すことで、その後の歯科治療もスムーズに行えることがあります。
ここではそんなケースにおいて、適切な歯の保存方法や応急処置法を詳しく解説します。

欠けた歯は捨てないで!

欠けた歯は捨てないで!

外傷などによって歯が欠けたり、抜けたりした場合は、保存するように努めてください。
どうせもう使い物にならないと思って、捨ててしまうのはあまりにももったいないからです。
なぜなら、欠けた歯や抜けた歯というのは、状態によってはそのまま元に戻せることがあるからです。
そこで気になるのが欠けた歯の保存方法ですよね。
保存方法によって歯を再利用できるかが決まりますので注意しましょう。

欠けた歯の保存方法

欠けた歯は、乾燥させてはいけません。
歯には、歯根膜などの生きた組織が付着しており、これらを生かしたまま保存することによって、歯科治療の際に再利用できるからです。
もしも欠けた歯を放置して、乾燥させてしまうと、再利用することは難しくなるため要注意です。

そこで保存液として最適なのが牛乳です。
牛乳の浸透圧は、体液の浸透圧とほぼ同じなので、牛乳に浸けることで歯根膜などの組織が変性するのを防ぐことができます。
ただし、牛乳に含まれる脂肪分が歯根膜に付着すると、歯の再植等が難しくなりますので、できれば無脂肪乳を使うようにしてください。
もしも、身近なところに牛乳がない場合は、お口の中に入れておくというのも、ひとつの適切な保存方法といえます。
間違っても、水道水に浸けるようなことはしないでください。

水道水で洗ってはいけない

欠けたり抜けたりした歯は、地面に落ちるなどして汚れてしまうケースがほとんどです。
すると、水道水で洗ってから保存する方が衛生的と思えますが、それは間違いです。
欠けた歯を水道水で洗ってしますと、歯根膜組織に悪影響が及ぶことがあるため、再植できなくなるのです。
もちろん、欠けた歯を消毒することも間違っています。

また、欠けた歯を手で触ることも控えるようにしましょう。
それは欠けて断片となった歯質だけでなく、お口の中に残っている歯質も同様です。
欠けた歯というのは、どうしても気になって舌や手で触りたくなりますが、そうすることで歯に雑菌が入り込んでしまいます。
これもまた、欠けた歯の歯科治療に悪影響を及ぼすことがあるのです。

すぐに歯医者に診てもらう

すぐに歯医者に診てもらう

欠けた歯に対する応急処置が済んだら、すぐに歯医者に診てもらいましょう。
歯科医院に行くまでの時間は、早ければ早いほど、欠けた歯を元に戻せる可能性が高まります。
また、お口の中に残っている歯質も、時間が経過するほど感染のリスクが高まりますので、早期の受診が求められます。

歯が欠けた場合の対処法で、最も良くないのは放置することです。
ほんの少し欠けただけだからと、治療を受けず放置していると、虫歯になるリスクが急激に高まります。
また、歯の一部が欠けたことによって噛み合わせが変化し、歯列全体に悪影響を及ぼすこともあり得るのです。
それだけに、歯が欠けたり抜けたりしたら、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

歯が欠けた時の治療法

歯が欠けた時の治療法は、状況によって大きく異なります。例えば、応急処置が正確で、なお且つ歯の保存状態が良好であれば、そのまま欠けた歯を元の位置に接着することがあります。
あるいは、歯がすっぽりと脱落してしまったケースでは、元の位置に戻す処置が行われます。
けれども、欠けた歯を元に戻せるケースばかりではないのが現実です。

歯科を受診した時点で、欠けた歯が使えない状態であったり、お口の中に残っている歯に感染などのトラブルが生じたりしているケースでは、レジンによる修復処置が施されます。
欠けた部分が広範囲に及ぶ場合は、被せ物を製作します。
さらに、歯の神経が露出してしまうほど、大きく欠損した症例では、根管治療を必要とすることも珍しくありません。
歯が欠けた時の治療法というのは多岐にわたります。
どういった治療法が最適かは、歯医者にお口の状態を診てもらわなければわからないかもしれません。

まとめ

このように、何らかのトラブルで歯が欠けた時は、まず適切な応急処置を施すことが不可欠です。
欠けた歯を再利用できるかどうかは、歯医者を受診してみなければわかりませんので、とにかく上述した方法で保存することをおすすめします。
また、お口の中に残っている歯質は、舌で舐めたり、手で触ったりすることなく、清潔な状態を保ちましょう。
その上で、可能な限り早く、近くの歯科医院を受診してください。
歯医者は、欠けた歯の対処法に慣れていますので、とにかく歯科医院に駆け込むことで、適切な処置を施してくれます。
具体的な治療法はケースバイケースとなっています。

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