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歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

column

2018.10.01

黒い歯石は実は危険!放置すると歯周病の可能性も!

口腔衛生状態が悪いと歯垢がたまり、やがては歯石となって歯面に沈着します。
歯石は歯垢が石灰化したものですので、基本的には白色や黄白色をしていますが、場合によっては黒い歯石が形成されることがあります。
黒い歯石は、健康なお口の中には生じませんので、ある意味危険信号と捉えることができます。
そんな黒い歯石が生じる原因と、放置することのリスクについて詳しく解説します。

歯石ってなに?

歯石ってなに?

歯石は、冒頭でも述べたようにプラークである歯垢が石灰化して、石のように硬くなった物質です。
毎日の歯磨きが不十分だと、歯面にプラークが堆積して、唾液中のリンやカルシウムなどを吸着します。
そうすることで石灰化が起こり、歯石が形成されるのです。
そんな歯石は、一般的に白色をしています。
歯と同じような色なので、普段はあまり気づかない人も多いかもしれません。
ただ、舌で触るとザラついたり、歯磨き中に引っかかりを感じたりすることがあって、自覚するケースがほとんどといえます。

歯石は、一度形成されてしまうと、歯ブラシによるブラッシング圧程度では除去することが不可能であるため、できる限り磨き残しを減らし、歯石が形成される前に汚れを除去していかなければなりません。
なぜなら、歯石はプラークが付着しやすく、細菌の温床となりやすい傾向にあるからです。

黒い歯石が形成される理由

歯石というのは、基本的に白色や黄白色を呈していますが、人によっては黒い歯石が形成されます。
その発生メカニズムは至って単純で、歯石が形成される周囲で出血が起こっているのです。
つまり、黒い歯石の着色成分は、血液中に含まれる赤血球の色なのです。
そのため、黒い歯石ができやすい場所というのはある程度決まっています。

具体的には、歯周ポケットの中に黒い歯石が生じやすい傾向にあります。
歯周ポケット内というのは、歯周病によって出血が生じている場所であり、歯石の形成も起こりやすい場所でもあるからです。
つまり、黒い歯石が確認されたら、歯周病にかかっている可能性は非常に高いといえるでしょう。

黒い歯石は取り除きにくく悪臭を放つ

黒い歯石は取り除きにくく悪臭を放つ

一般的に、歯石というのは歯周病の原因になりますし、お口の健康にとって良いことは何もありません。
しかも黒い歯石となると、有害性はなおさら高まります。
まず、血液成分を含んだ黒い歯石は、通常の白い歯石よりも歯の表面にしっかりと付着しているため、取り除きにくいです。
また、黒い歯石には歯垢が沈着しやすく、歯周病菌が産生するメチルメルカプタンなどの悪臭を放つ物質が豊富に含まれるため、口臭の原因となりやすいので注意が必要です。

そんな黒い歯石を放置すると、最終的には歯がグラグラと動揺し始め、抜け落ちてしまいます。
なぜなら、黒い歯石が形成されているということは、歯周病がそれなりに進行していることを意味するからです。
ですから、そのまま黒い歯石を放置することは、歯周病の治療も怠るということですので、徐々に歯周組織が破壊されていき、歯を失うことになります。

黒い歯石を除去する方法

黒い歯石は通常の白い歯石と同様、石のように硬く、歯ブラシによるブラッシングでは除去することができません。
そこで有効なのが歯科医院で受けることができるスケーリングやルートプレーニングです。
SRPとも呼ばれるこれらの処置は、スケーラーを用いて歯の表面に形成された歯石を除去する処置法です。
歯医者や歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアですので、歯や歯茎を傷つけるおそれもありません。

また、SRPとともに歯のクリーニングであるPMTCやフッ化物の歯面塗布なども併せて受けておくことで、歯周病の予防や新たに歯石が形成されるのを防止することができます。
ここで1点注意しなければならないのは、黒い歯石を自分自身で除去しようとすることです。
スケーリングを行うためのスケーラーは、市販されているものもあり、自分自身で歯石除去を行うことも可能ですが、素人が行ってしまうと、歯茎や歯を傷つけるおそれがあるため、やはりそこは専門家である歯科医師や歯科衛生士に任せるようにしましょう。
黒い歯石を除去できたとしても、歯や歯周組織が傷ついてしまったら、さらなるトラブルを引き起こしかねませんので要注意です。

まとめ

このように、黒い歯石は歯周病を発症しているサインともとれますので、お口の中に認められた際には、早急に歯医者を受診しましょう。
歯茎や歯周ポケット内から出血があるということは、それなりに歯周病が進行している可能性が高いです。
その状態で放置すると、歯周病が重症化し、最終的には歯が抜け落ちる事態もあり得ますのでご注意ください。
とはいえ、歯科医院を受診すれば、黒い歯石の原因がすぐにわかりますし、歯石の除去や歯周病治療および予防処置を実施してくれます。
気軽に歯科医院に相談することをおすすめします。
ほどんどの歯科医院では、歯周病の治療に対応していますし、黒い歯石に対しても、迅速に対応してくれるでしょう。

歯周病の基礎知識・治療方法について詳しくはこちら

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