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歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

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2018.08.25

虫歯が原因で頭痛になる?痛みが強い場合の対処法

虫歯の主な症状といえば、歯の痛みですよね。歯にジンジンとした痛みを感じたり、冷たいものや甘いものなどがしみたり、痛みを感じさせます。こういった「歯痛」はある意味、虫歯の一般的な症状ですので、戸惑う人も少ないかもしれません。ただ、これが「頭痛」につながる場合、話は変わります。虫歯が悪化した場合は頭痛がつらくなるということもあるのです。ここでは、そんな虫歯が原因の頭痛について、生じるメカニズムや痛みが強い場合の対処法などを詳しく解説します。

虫歯で頭が痛くなるの?

虫歯で頭が痛くなるの?

虫歯は、歯痛だけでなく頭痛を生じさせることもあります。なぜなら、歯という組織にも神経が通っていて、頭部に近い部位に位置しているからです。そのため、虫歯が原因で頭が痛くなることがあります。ただし、虫歯による頭痛は原因がさまざまで、その発症メカニズムも複雑なため、対策もそう簡単ではありません。

神経にまで達した虫歯からくる頭痛

虫歯は重症化すると、エナメル質や象牙質を溶かし、歯の中心部にある神経にまで到達します。すると、歯の神経に強い痛みを感じるだけでなく、頭痛にまで発展することがまれにあるため要注意です。とくに歯の根っこまで虫歯菌が侵入しているにもかかわらず、虫歯治療を受けないと、頭痛を始めとしたさまざまな症状を引き起こす原因となるのです。

不適切な根管治療による頭痛

歯の神経にまで虫歯が進行すると、根管治療を行う必要がでてきます。根管治療とは、歯の根の中にある「根管」と呼ばれる空洞の中をきれいに洗浄、消毒する治療です。この根管治療がうまくいかないと、根管内に虫歯菌などが残ってしまい、再発の原因となります。同時に、病状は悪化するため、周辺の神経にまで痛みやおよんだり、時には頭痛が生じたりもするのです。

上顎洞炎による頭痛

上顎洞炎による頭痛

上の顎の上部には、上顎洞という空洞が存在しています。そのため、上の歯の虫歯が悪化すると、細菌などの病変が上顎洞にまでおよび、上顎洞炎という病気を引き起こすことがあるのです。上顎洞は脳が存在する部位にも近接していますし、そこで生じた炎症によって頭痛が引き起こされても何ら不思議なことではありません。ちなみに、虫歯などが原因で生じるものを歯性上顎洞炎と呼び、臨床の現場ではそれほど珍しくはない病気ですので、要注意といえるでしょう。

頭痛が強い場合は痛み止めを飲む

虫歯が原因にしろ、その他の病気が原因にしろ、痛みが強い場合は、まず市販の痛み止めなどで対処してみましょう。これは、あくまで頭痛に対する対症療法的な対策ではありますが、強い痛みを抑えるには効果的です。

炎症や腫れが生じている部分を冷やす

虫歯が原因で頭痛が生じている場合、大元の患部である歯や顎に炎症が起きていることが多い傾向です。そこで、患部を冷たいタオルなどで冷やすことで、頭痛への対策とすることができます。ただし、氷を直にあてるなどして冷やし過ぎると、かえって歯痛や頭痛が強まることがあるので要注意です。

激しい運動やアルコールは控える

激しい運動やアルコールは控える

スポーツなどの激しい運動を行うと、血流が良くなり、歯痛や頭痛などの症状が悪化することがあるため控えましょう。こういった対策法は、歯科医院で歯医者も教えてくれることが多いでしょうから、痛みが強い場合はまずクリニックを受診することをおすすめします。ちなみに、アルコールも血流が良くなることで頭痛などが強まりますので、痛みが強い場合は控えるようにしてください。

根本的な原因を取り除くことが大切

虫歯による頭痛は、あくまで副作用のようなものなので、いくら冷やしたり痛み止めを飲んだりしても、根本的な対策にはなりません。なぜなら、大元には「虫歯」という自然治癒しない病気が存在しているからです。そのため、虫歯による頭痛に悩まされている方は、対症療法でごまかそうとはしないで迷わず歯科医院を受診しましょう。歯科医院に行けば、歯医者が頭痛の原因を突き止めてくれます。そして、実際、虫歯が原因で頭痛が生じているのであれば、早急に虫歯の治療を開始することがおすすめです。これが何よりも確実で根本的な対策法といえるでしょう。

頭痛の原因が虫歯であるかは自分で判断できない?

強い頭痛が生じたときに、それが虫歯によるものであるかどうかは、一般人にはわかりません。さらに、いえば、虫歯との関連性が確実な場合は、歯医者も確定診断を下すことができます。しかし、さらに複合的な要因が絡んでいる頭痛であれば、脳神経外科や耳鼻科などの診療科の手も借りなければならないこともあるのです。それくらい、頭痛という症状は厄介なものであると認識しておきましょう。

まとめ

このように、虫歯が重症化すると、頭の痛みを誘発することがあります。その原因は、根管治療の失敗や上顎洞炎などさまざまですが、歯医者が治せる領域であれば、歯科医院を受診するのが一番です。一方、虫歯だけに起因するのではなく、脳神経や耳鼻科的な疾患が関与する頭痛であれば、その他の診療科との連携も必要となってきます。対症療法として市販の痛み止めなどで、一時的に痛みを緩和することは可能です。しかし、虫歯が原因と思われる強い頭痛に悩まされていたら、まず歯科医院なり医科のクリニックなりを受診することが賢明といえるでしょう。

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