滑舌に影響する舌癖とは?口への影響と直し方|江坂駅近くの歯科・歯医者なら安岡デンタルオフィス

初診ご予約・ご相談専用

06-6310-4618

治療中・再診の方専用

06-6310-4618

[診療時間] 9:30-13:00 / 14:30-18:30 日曜・祝祭日休診

〒564-0051 大阪府吹田市豊津町2-11-1F(クライトンホテル江坂前)

歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

column

2018.08.15

滑舌に影響する舌癖とは?口への影響と直し方

小さなときの癖って大人になっても自然とでてしまいますよね。それは語尾であったり、話し方であったりさまざまでしょう。
その癖は大人になって不便なことがないから誰からも指摘されないですが、口の中の癖は成長する過程で大きく歯並びに影響してきます。
成長の過程で直すべき癖は舌の癖です。
舌の癖をずっと続けていると歯並びに影響していき見た目にも大きく影響してきます。今回は癖の種類や癖をどのようにして除去するのかについて安岡デンタルが紹介していきます。

舌癖とは

舌癖とは

舌癖という言葉を聞いたことがありますか?読んで字のごとく「舌の癖」を舌癖と呼びます。無意識のうちに舌で歯を押していたり、食べ物を飲みこむときに舌で押し込んでいたりと舌癖は無意識のうちに起きていることがほとんどです。
まずは代表的な舌癖について紹介していきます。

舌突出癖

舌突出癖とは食べ物を飲み込むときに舌が突出することを言います。これは別名「幼児型嚥下」とも呼ばれています。幼児の間にはこのような飲み込み方をしているので幼児型嚥下と呼ばれています。
歯が生えてくると段々舌で押し出さない成熟型嚥下に移行していきますが、幼児型嚥下が残存してしまう人もいるのです。
食べ物を飲み込むたびに上下の歯を舌で押し出してしまうので上下の歯はともに唇側へ傾斜をしていきます。

歯と歯の間に挟んでいる

歯と歯の間に隙間が空いているいわゆる「すきっ歯」の状態だと歯と歯の間に空いているスペースへ舌を入れたくなります。これも長い時間無意識に続けて舌を入れていれば自然と歯が移動していきます。
隙間がどんどんと広くなっていってしまい他の歯が生えてくるスペースを邪魔してしまうことにもつながります。

上下の歯で軽く噛んでいる

上下の歯で舌を噛んでいると常に歯が接触していない状況になります。歯同士は上下で接触して安定しています。
上下で舌を噛んでいると奥歯同士は噛み合っていないので噛み合うよう上下の歯が伸びてくるのです。
奥歯同士の噛み合わせが崩れると結果的には前歯にも影響を与えていきます。最終的には歯並びが全体的に悪くなってしまうのです。

舌癖は歯並びに影響を与える

舌壁の種類を紹介したのでその舌壁を放置しておくとどのような影響を歯並びに与えるのでしょうか。

開咬

開咬は舌突出癖を続けていると起きやすいです。前歯が舌で押し出されて上下の歯が唇側に傾斜をした状態を言います。前歯で物を噛み切れないのはもちろんですが、永久歯の生え代わりにも影響を与えやすいです。
開咬のまま放置してしまうと良く噛めないまま食べ物を飲み込むことになり、消化不良や胃腸の不調を起こすきっかけにもなります。
さらには開咬の人はそうでない人に比べて口が閉じにくくなります。口が閉じにくくなると唇が乾燥して口唇炎が起きやすいだけでなく、口の中が乾燥して虫歯や歯周病にもなりやすくなります。

歯間離開

すきっ歯の間に舌を入れていると成長していくにあたり大幅な歯間離開が起きます。乳歯や生えたての永久歯は移動しやすく、一度移動してしまうと元の位置には戻りにくいです。また前歯で歯間離開が起きると審美性に影響を与えます。
審美性だけでなく上顎の前歯が歯間理解すると滑舌が不明瞭になることもあります。
中でもさ行は特に不明瞭になりやすいです。これは発音するときに上顎の前歯と舌が接触する必要があるからです。

舌癖を直すには?

舌癖を直すには?

MFT

舌の筋肉を鍛える方法です。MFTをすることで飲み込む際に舌を突き出さなくなります。最初は正しい舌のポジションを覚えさせるために1日5分ほどのトレーニングをします。
ほとんどこのトレーニングの段階で舌の位置が修正できるので開咬が改善されてきます。
それからは舌を上に上げる運動を練習します。実際にやってみると分かりますが私達は飲み込むときに舌を上顎につけているのです。
正しい飲み込み方を勉強するためには水を使って飲み込む練習もします。
これらすべてを順序立てて行うのがMFTです。

鼻呼吸へ改善

口呼吸をしていると舌壁が発生することがあります。それなので口呼吸をしている人は鼻呼吸に治すようにしましょう。
しかし、口呼吸をしている原因は様々です。もし耳鼻科疾患を抱えているのであれば治療するのが最優先ですし、意識して鼻呼吸をするように意識させるのも非常に大切です。

タングクリブ

舌突出席を治す代表的な装置です。舌で歯を押さないような設計になっています。タングクリブを装着してもMFTと同じように開咬の改善は見られますが、どうしても根本から改善するにはMFTを行い悪習癖を改善させましょう。

まとめ

子供であればどうしても舌癖が見られやすいです。
しかし、そのまま放置してしまうと歯並びに影響を与えてしまうのです。
舌壁にはMFTでトレーニングをするのは有効ですが、タングクリブという装置を装着させることも有効です。
できるだけ早いうちに癖を改善させれば歯並びへの影響も最小限で済みます。

 

pagetop