2023.11.29
保険証なしでも歯医者で治療は受けられる?無保険や紛失などパターン別の対処法を紹介
「保険証ないんだけど、歯医者で治療をしてもらうことはできるのかな?」と不安に感じている方もいるでしょう。保険証がないといっても、忘れ物や紛失などで手元に無い、そもそも無保険で保険証を持っていないなど、患者様の置かれている状況によっても異なります。
この記事では、保険証なしでも歯医者で治療が受けられるのか?という疑問を解決するとともに、保険証が手元にない場合のパターン別の対処法についても合わせて解説しています。保険証が必要な治療と不要な治療の違いやよくある質問についても解説していますので、保険証なしでも歯医者で治療を受けたいと悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
保険証がなくても歯医者の治療は受けられます
結論、保険証がなくても歯医者の治療は受けられます。歯医者に限らず全ての医療において、治療を受けることと保険証の有無は無関係で治療を受けられます。ただし注意点がありますので、次の2点を押さえておきましょう。
- 注意点1:治療費が高額になる
- 注意点2:治療内容に制限がかかる場合がある
注意点1:治療費が高額になる
保険証がない場合、治療費が高額になる可能性があります。一般的に治療費は「自己負担3割+保険負担7割」で構成されており、保険証がある場合は3割の自己負担で治療が受けられます。しかし保険証がない場合は保険負担分が無くなるため、自己負担と保険負担の費用を全て合わせて全額自己負担で払わなければなりません。
治療費の合計が10,000円の場合、保険証があると3割負担の3,000円だけで済みますが、保険証がないと保険負担分の7,000円と合わせて10,000円分全額の支払いが必要になります。保険証がないと治療費が高額になる可能性があるため、治療を受ける前に見積もりを出せないか相談してみることをおすすめいたします。
注意点2:治療内容に制限がかかる場合がある
保険証なしで治療を受けようとするとき、治療内容に制限がかかる場合があるのは注意したいところです。上記で説明したとおり、保険証なしでの治療は全額自己負担になるため、治療費が高額になってしまいます。治療内容によっては数万円以上もの治療費が必要になる場合もあるので、手持ちのお金が不足している場合、支払える治療費の範囲内で治療を受けることになります。
全ての患者様を平等に治療するためには、お支払いいただける金額以上の治療は提供できず、治療内容に制限がかかってしまう場合がある点を押さえておきましょう。
保険証がないパターン別の治療費や対処法を紹介
保険証がない方にも様々な事情があります。保険証がないパターン別に、必要な治療費や治療後の対処法について紹介いたします。
- 保険証を家に忘れた
- 保険証を紛失した(再発行手続き中)
- 入社直後で保険証が届いていない
- 無保険で保険証を持っていない
保険証を家に忘れた
保険証を家に忘れてきてしまった場合、その日の治療は10割の全額自己負担で行います。治療を受けた同月中に保険証を持参することで、保険負担分の7割分の返金を受けられるため、保険の恩恵はきちんと受けられます。
ただし健康保険の仕組み上、月を跨いでしまうと歯医者からは返金できなくなり、保険組合にご自身で返金申請する必要があるため注意しましょう。例えば10月の場合、治療を受けたのが10月25日であろうと、返金期限は10月31日になり、期間が短くなるので覚えておく必要があります。
保険証を紛失した(再発行手続き中)
保険証を紛失した場合も、保険証が手元に届くまで治療費は10割負担になります。保険証を忘れた場合と同じで、同月中に保険証を持参できれば保険負担分が返金、間に合わなくても保険組合に申請すると返金されるので安心してください。
入社直後で保険証が届いていない
入社直後で保険証が届いていない場合も、保険証が手元に届くまで治療費は10割負担になります。こちらも保険証を忘れた場合や紛失した場合と同じく、返金が受けられます。ただし1点だけ注意点があり、「保険の資格取得日」だけは事前に確認が必要です。
資格取得日より後の治療は、後から返金が受けられますが、取得日より前の治療は返金が受けられず、全額自己負担の自由診療になってしまいます。治療を受ける前に必ず会社に資格取得日を確認するようにしましょう。
無保険で保険証を持っていない
無保険でそもそも保険証を持っていない場合、全額自己負担での治療となり、返金も受けられません。無保険の場合、治療費が大きくなってしまう可能性があるため、治療前に見積もりを出せるか相談してみることをおすすめいたします。
歯医者には保険証が必要な治療と不要な治療がある
歯医者には保険証が必要な保険適用の治療と、保険証が不要な自由診療の治療の2つがあります。
- 虫歯や歯周病の治療は保険適用で治療可能
- インプラントや歯列矯正は自由診療なので保険証が不要
保険適用ができない自由診療の場合、保険証があっても治療費が変わらないため、事前に把握しておきましょう。
虫歯や歯周病の治療は保険適用で治療可能
虫歯や歯周病、定期検診など健康を維持するための治療は、保険適用で費用を抑えて治療が受けられます。ただし保険を適用するには、治療方法や材料に一定の制限があるため、初診の際に担当の歯科医師と相談して治療プランを決めるのがおすすめです。
インプラントや歯列矯正は自由診療なので保険証が不要
インプラントや歯列矯正、ホワイトニングなど、見た目をキレイにする審美性にすぐれている治療は自由診療となるため、保険証が無くても治療費が変わりません。
加えて、通常保険を適用できる虫歯治療でも、治療にセラミックなどの審美性を目的とした材料を使う場合は自由診療になります。保険適用ができない自由診療の場合、保険証があっても治療費が変わらないため、保険証の有無に関わらず同じ条件で治療が受けられます。
歯医者で保険証がないときのよくある質問
歯医者で保険証がないときによくある質問を紹介いたします。
- 保険証を忘れて多めに払った治療費はどうなる?
- 無保険で受けた治療費を、あとから遡って返金請求できますか?
- 保険証がない場合の治療費が知りたいです。
保険証を忘れて多めに払った治療費はどうなる?
保険証を忘れて多めに治療費を払った場合、同月内であれば歯医者に保険証を持っていくことで保険負担分の差額が返金されます。
月を跨いでしまった場合は、保険の仕組み上、歯医者では返金対応ができないものの、加入している保険組合に返金請求を出すことで返金が受けられます。「保険加入期間内」の治療であれば、保険証が手元になくても安心して治療が受けられるので安心してください。
無保険で受けた治療費を、あとから遡って返金請求できますか?
残念ながら保険の資格取得日より前の無保険の期間に受けた治療は、遡っても返金は受けられません。保険負担分の返金が受けられるのは、保険証の有無ではなく「保険加入期間」に受けた治療に限られます。
保険の資格取得日より前の治療は、保険加入期間外の治療となるため、残念ながら返金は受けられず、全額自己負担での治療になります。
保険証がない場合の治療費が知りたいです。
保険証がない場合、保険に加入している患者様であれば、「5,000~10,000円の預り金で治療し、後日差額を返金」もしくは「全額自己負担で後日返金」の2パターンがほとんどです。
無保険の患者様の場合、全額自己の自由診療となるため、歯医者によって大きく金額が変わります。歯医者によっては治療前に概算の見積もりを取れることもあるため、1度相談してみることをおすすめいたします。
保険証がなくても歯の治療は受けられます!まずはご相談を
歯医者の治療は、保険証が無くても受けられます。ただし保険証が無い状態での治療は、治療費の全額を一時的に負担していただく場合や、無保険であれば自由診療となり高額な治療費が必要になってしまうことも。保険証が手元にない方や無保険で不安を感じる方は、事前にご相談いただければ、カウンセリングスタッフが治療費の概算や対処法についてアドバイスいたします。
安岡デンタルオフィスでは、虫歯や歯周病などの痛みをその場限りの治療ではなく、症状の原因そのものを根本から治療し、人生を変える歯科治療を目指しています。保険証がある方も無い方も、全ての患者様に合わせた適切な治療プランを提案いたしますので、歯医者探しで迷っている方は、お気軽にお問い合わせください。