2024.02.17
インプラントはメンテナンスが必要?セルフメンテナンス方法も紹介
インプラントは、入れ心地や見た目が自然な仕上がりになる治療法ですが、治療を受けたらそれで終わりではありません。インプラントを長持ちさせるには、メンテナンスを継続して行うことが必要です。
また、転勤や引っ越しなどで転院せざるを得ない場合、他院で引き続きメンテナンスを受けられるのか気になる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、インプラントのメンテナンスについて解説します。メンテナンス方法や転院前に押さえておきたいポイントなども紹介しているので、現在インプラントの治療中の方も今後予定がある方も、ぜひ参考にしてください。
インプラントのメンテナンスは必要?
インプラントのメンテナンスは、必要です。基本的に、インプラントは耐久性が高く、10年後の残存率は95%と言われていますが、メンテナンスを怠ると耐用年数が短くなってしまいます。
メンテナンスが不十分な場合、インプラント周囲炎の発症リスクが高くなるだけでなく、噛み合わせが悪くなったり装置の不具合を見落としたりとさまざまなトラブルを引き起こしやすくなるのです。
インプラントを長持ちさせ、あらゆるトラブルを回避するためにも、メンテナンスは欠かせないといえるでしょう。インプラントのメンテナンスについては、以下の記事で詳しく解説しています。
インプラントのメンテナンスにかかる費用は?セルフケアのコツも紹介
インプラントのメンテナンス方法
インプラントの埋入後は、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。メンテナンスには、歯科医院で行うものと自宅で行うものがあります。それぞれ詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
歯科医院で行うメンテナンス
インプラントの使用感に違和感がなくても、定期的にメンテナンスを受けることは重要です。一般的に、3ヶ月から半年毎にメンテナンスを行います。歯科医院で行う主なメンテナンスは、以下の通りです。
口内チェック
インプラントを長く使い続けるためには、インプラントだけでなく、口の中全体を清潔に保つことが必要です。
口内チェックでは、虫歯やインプラント周囲炎の症状の有無、歯周ポケットの深さなどを確認します。併せて、被せ物や詰め物の状態,、噛み合わせなどもチェックします。
レントゲン検査
レントゲンでは、インプラントを支える顎の骨や、残存する歯の根元の状態を確認します。上顎の奥歯にインプラントを埋入した場合、鼻の両側にある上顎洞で炎症が起きていないかどうかの確認も必須です。
ブラッシング指導
インプラントを長持ちさせるには、日々の丁寧なブラッシングが欠かせません。ブラッシング指導では、歯科衛生士が汚れが溜まりやすい箇所や歯ブラシが届きにくい箇所をチェックします。
磨き方のほか、歯間ブラシやデンタルフロスなどの清掃器具についてのフィードバックもあります。
クリーニング
歯科医院では、専用の器具や薬剤を用いて歯のクリーニングも行います。このクリーニングはPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)と呼ばれるものです。
日々のブラッシングでは落としきれない歯垢や歯石などを除去して、衛生的な口内環境を維持します。
自宅で行うセルフメンテナンス
定期検診でメンテナンスを受けることも重要ですが、自宅で行うセルフメンテナンスも欠かせません。インプラントを長持ちさせ、お口の健康を守るためにも、セルフメンテナンスもしっかりと行いましょう。
ブラッシング
セルフメンテナンスの基本は、ブラッシングです。インプラントを傷つけないように、柔らかい歯ブラシを優しくあてて、細かく動かしましょう。一本ずつ丁寧にブラシをあてることが望ましいです。
フロス・歯間ブラシ
歯間はブラッシングだけでは汚れを十分に落としにくい箇所のため、フロスや歯間ブラシを用いてケアすることをおすすめします。隙間が小さい箇所にはデンタルフロス、隙間が大きい箇所には歯間ブラシを使うとよいでしょう。
デンタルリンス
液体歯磨きとも呼ばれるデンタルリンスは、口臭予防や歯周病予防を目的としたものです。歯ブラシでは届かない隙間のケアも可能です。
適量をお口に含み全体に行き渡らせたら、そのままブラッシングします。ペースト状の歯磨きを併用したり仕上げに水で口内をゆすいだりする必要はありません。
インプラントのメンテナンスは他院でも可能?
メンテナンスは同じ歯科医院で継続して行うことが理想的ですが、引越しなどやむを得ない理由で転院するケースもあるでしょう。
インプラントのメンテナンスを他院で受けることは可能ですが、すべての歯科医院が受け入れるわけではありません。中には、断られるケースもあります。
例えば、取り扱いメーカーが異なるケースや過去の治療に責任を負いたくないケースもあれば、治療に関する情報が不十分なことから歯科医院が不安を感じるケースもあります。
グループ医院がある場合は、引っ越し先の最寄りのグループ医院に転院することも可能ですが、グループ医院がない場合はインプラントのメンテナンスを新たに受け入れてくれる歯科医院を探さなければいけません。
新しい歯科医院にインプラントのメーカーや種類などの情報を伝える必要があるため、以前の歯科医院で「インプラントカード」または「診療情報提供書」(有料)をもらっておきましょう。
なお、転院するとインプラントの保証が無効になるケースがあるのでご注意ください。
メンテナンスを受ける歯科医院を選ぶ基準
インプラントのメンテナンスを他院で受けることになった場合、新しい歯科医院を選ぶ必要がありますが、インプラントはどの歯科医院でも対応できるわけではありません。転院先選びで後悔しないように、歯科医院を選ぶ基準をご紹介します。
実績はあるか
歯科医院には、それぞれ得意分野や不得意分野があります。歯科医院の公式ホームページには、インプラントを専門としているか、実績数などが記載されているので、実績豊富なところを選ぶとよいでしょう。
メンテナンスは充実しているか
インプラントのメンテナンス内容や方針は、歯科医院によって異なります。歯科医院によって治療後のメンテナンスにあまり力を入れていない場合もあるので、メンテナンスの内容を確認しておきましょう。
料金は同じか
メンテナンスは継続して行う必要があるため、転院後に料金の負担が大きくなるのは避けたいものです。転院すると料金が変わるケースもあることを考慮して、事前に料金を比較しておくと安心です。
取り扱いメーカーは同じか
インプラントを取り扱うメーカーは、一つだけではありません。インプラントカードや診療情報提供書(有料)を所持している場合、記載されているメーカーの情報などを確認したうえで、転院先の取り扱いメーカーと同じかどうか問い合わせてみてください。
ガイドデント保障システムがあるか
「ガイドデント保障システム」とは、歯科医師を対象にした保障のことです。お互いに認定されている歯科医院同士であれば、転院後も保証が継続されるので問題ありません。
治療した歯科医院がガイドデント保障に入っている場合、そのシステムに入っている歯科医院を転院先として紹介してもらうことも可能です。
インプラントで症状が改善されたケース
インプラント治療の費用は決して安くはありませんが、見た目や噛み合わせなどの症状を改善できるほか、自信が持てるようになり思いっきり笑えるようになります。それでは、インプラントによって症状が改善されたケースを2つ紹介します。
症例1 ブリッジの土台歯を抜いてインプラント治療で修復したケース
「腫れて痛い」という40代男性の右下奥歯はブリッジの土台として使われていましたが、根尖性歯周病が広がり歯の神経も死んでいる状態です。
歯を残すことは難しいと診断し、「抜歯するために、ブリッジをもう1本の土台歯と切り離す必要がある」と伝えたうえで、部分入れ歯とインプラントを提案しました。患者様はインプラントを選択したので、ブリッジを除去してから、神経が死んでいる奥歯を抜歯します。
その後インプラントを埋入し、インプラントの安定後にかぶせ物を装着したことで、修復することができました。
症例2 グラグラしているかぶせ物を外して抜歯した後インプラントを埋め込んだケース
60代女性の左下奥歯を確認したところ、右下奥歯のかぶせ物がグラグラしていました。痛みもあるとのことで、かぶせ物を外したところ、内部に虫歯ができて根っこだけが残存している状態です。
抜歯後歯ぐきの完全治癒を待ってから、インプラント埋入の手術を行いました。歯茎の回復を確認した後、型取りを経て、ジルコニアクラウンを装着して治療終了です。「しっかり噛めるようになった」と患者様には満足していただきました。
まとめ
インプラントは、治療後のメンテナンスが必須です。また、やむを得ない理由で転院することになった場合、他の歯医者での受け入れが可能なこともあります。取り扱いメーカーの違いや保証の問題などで断られる可能性もあり、歯医者次第といえるでしょう。
転院の際は、現在の歯科医院でインプラントカードや診療情報提供書を発行してもらい、転院先の歯科医院に必要な情報を伝えることが重要です。
安岡デンタルオフィス 江坂院には、世界的なインプラントのスペシャリストから指導を受けた経験豊富な歯科医師やスタッフがいます。他院で断られた方も、気軽にご相談ください。