2026.08.20
「歯医者はインプラントをしない」って本当?噂の真相と後悔しないためのポイント

「歯医者は自分にはインプラントしないらしい」「インプラントを勧められたけれど、本当に大丈夫だろうか」と不安を感じていませんか。
結論からお伝えすると、歯を失った際に自らインプラントを選択する歯科医師も多く存在します。
本記事では、「歯医者はインプラントしない」という噂の真相をはじめ、歯科医師が自らインプラントを選ぶ理由や、インプラント治療のメリット・デメリットについて解説します。
さらに、インプラントと入れ歯・ブリッジの違いや、インプラント治療で後悔しないためのポイントについてもわかりやすく紹介します。
「歯科医師はインプラントをしない」噂の真相は?
インプラントは歯を失った方が対象となる治療です。そのため、歯を失っていない歯科医師がインプラントを受けていないのは当然ともいえます。
一方で、歯を失った歯科医師の中には、自らインプラントを選択するケースもあります。つまり、「歯科医師はインプラントをしない」という噂が、必ずしもインプラントの危険性を意味するわけではありません。
当院でも、歯を失った場合にはインプラントを選択したいと考える歯科医師がいます。
ただし、インプラントはすべての方に適しているわけではありません。お口や全身の状態、治療期間、費用などを考慮し、ブリッジや入れ歯などを含めて治療法を選択することが大切です。
では、歯科医師がインプラントを選択するのはなぜなのでしょうか。
歯科医師がインプラントを選ぶ理由とは?

インプラントには、入れ歯やブリッジにはないメリットがあります。ここでは、歯科医師がインプラントを選択する理由にもつながる、主なメリットを紹介します。
周囲の健康な歯を削らずに済む
インプラント治療は欠損部分の骨だけにアプローチして埋入するため、周囲の歯を削ったり傷つけたりすることなく治療を進められます。
一方、ブリッジ治療では、失った歯の両隣にある歯を支台として使用するため、健康な歯を削る必要があります。そうすると支台となる歯に負担がかかり、将来的に歯の寿命に影響する可能性があります。
寿命が長い
インプラントは、適切な治療とメンテナンスを行うことで、長期間にわたって使用できる可能性があります。
厚生労働省の関連資料では、10〜15年生存率は上あごで約90%、下あごで約94%と報告されています。ただし、個人差があり、日々のセルフケアや定期的なメンテナンスが重要です。
自然な噛み心地を得やすい
インプラントは、人工歯根をあごの骨に固定するため、入れ歯のように動いたり外れたりしにくく、安定した噛み心地を得やすい治療法です。また、天然歯に近い感覚で食事を楽しめる点もメリットです。
見た目が自然になりやすい
インプラントは、周囲の歯に馴染む色や形の人工歯を装着できるため、治療後も自然な口元に仕上がりやすいです。入れ歯のような金属のバネが見える心配もなく、審美性を重視する方にも適しています。
インプラント治療のデメリット・注意点とは?
「インプラントはしない方がよい」「インプラントは絶対ダメ」といった意見をネット上で目にすることもあるかもしれませんが、以下のようなリスクやデメリットが懸念されます。
外科手術が必要
インプラント治療では、歯ぐきを切開してあごの骨に人工歯根を埋め込む外科手術を行います。
その際、ドリルやインプラント体が神経や血管に触れると、唇やあご周辺にしびれ(知覚麻痺)が残ったり、出血を起こしたりするリスクがあります。
これらのリスクを抑えるには、歯科用CTで血管・神経・上顎洞の位置を立体的に把握し、安全な位置にインプラントを埋入してもらうことが重要です。
治療期間が長い
インプラントは他の治療法に比べて期間がかかります。埋入したインプラントがあごの骨と結合する期間が必要なためです。
一般的な通院回数は5〜8回程度、治療期間は3〜6か月ほど(状態により異なる)かかります。もし骨を増やす手術(骨造成)が必要なら半年〜1年ほどかかることもあります。
他の治療法よりも費用がかかる
インプラント治療は原則として自由診療(保険適用外)となるため、保険が使える入れ歯やブリッジに比べて費用が高額です。また、骨造成が必要な場合の追加費用や、治療後の定期的なメンテナンス費用も考慮しておく必要があります。
※関連リンク:「インプラントの費用を安くする方法は?」
治療後もメンテナンスが必須
インプラント治療後はメンテナンスが欠かせません。
インプラントの周囲に細菌が増えると、「インプラント周囲炎」を発症することがあります。進行すると、インプラントを支えるあごの骨が失われ、インプラントが抜け落ちる可能性もあります。
インプラントを長く維持するためには、毎日の丁寧な歯磨きと歯科医院での定期的なメンテナンスが大切です。
※関連リンク:「インプラントで周囲炎になってしまったらどうなる?」
インプラント治療を慎重に検討すべき人
あごの骨が薄い・少ない(※骨造成で対応可能な場合あり)
インプラント治療では、あごの骨に人工歯根を埋入・固定する必要があります。そのため、あごの骨の高さや幅が十分でない場合、インプラントの埋入が難しいことがあります。
ただし、骨造成によって不足した骨を補うことで、インプラント治療が行えるケースもあります。「骨が少ないからインプラントはできない」と自己判断せず、まずは歯科医師に相談しましょう。
全身疾患や持病があり、治療に影響する場合
糖尿病や心疾患などの持病がある方や、がん治療中などで全身状態に問題がある方は、インプラント治療を慎重に検討する必要があります。
ただし、持病があってもインプラント治療を諦める必要はありません。現在の病状や服薬状況などを確認し、必要に応じて歯科医師と主治医が連携したうえで、治療の可否を判断します。
喫煙習慣がある
タバコに含まれるニコチンには、免疫力を低下させ、歯ぐきの血流を悪くする作用があります。そのため、インプラントと骨がしっかり結合しにくくなったり、唾液量の減少によってインプラント周囲炎のリスクが高まったりする可能性があります。
喫煙を続けている方は、治療後の経過やインプラントの寿命に影響する場合があるため、治療を受ける前に慎重な判断が必要です。
定期通院・セルフケアが苦手な人
日々のセルフケアが難しく、定期的にメンテナンスに通えない方は、インプラント治療を慎重に検討したほうがよいでしょう。
インプラントを長く維持するには、毎日の歯磨きや定期的なメンテナンスによって、インプラント周囲炎などのトラブルを予防することが欠かせないためです。
インプラント・ブリッジ・入れ歯の中で何を選ぶべきか?

それぞれメリット・デメリットがあり、治療法によって、噛み心地や見た目、費用、治療期間などに違いがあります。
自分が何を重視したいのかを整理し、歯科医師と相談しながら選択しましょう。
※関連リンク:「インプラントかブリッジか、自分に合う選択をするための重要ポイントをご紹介」
インプラントで後悔しないために知っておきたい5つのポイント
1.歯を失った根本原因まで追究してくれるか
単にインプラントを入れるだけでなく、「なぜ歯を失ったのか」という根本原因(歯周病・噛み合わせなど)を追究し、予防まで考えてくれる歯科医院を選びましょう。
歯周病の管理や、歯ぎしり対策など、原因に応じた治療をあわせて行うことで、残っている歯や治療後のお口の健康を長く維持しやすくなります。
当院では、歯周病や噛み合わせ、歯ぎしりなどの状態を確認したうえで、必要に応じてマウスピースやボトックス注射(※自由診療)などの対策を行い、インプラント治療が適切かどうか慎重に判断しています。
2.持病や生活習慣をしっかり伝える
インプラント治療は安全性の高い治療法とされていますが、手術を伴う以上、少なからずリスクも存在します。治療を成功させるためには、歯科医師との十分なコミュニケーションが欠かせません。
初回のカウンセリング時には、以下の点をぜひ歯科医師にお伝えください。
- 持病や服用中のお薬
- 食生活や日々の生活習慣
- 治療や体調面で心配なこと
3.症例数や治療実績が豊富で信頼できるか
インプラント治療は実績豊富な歯科医院を選ぶのがポイントです。できれば症例数だけでなく、これまでにどのような症例を扱ってきたのか、骨造成など難しい症例にも対応しているのかも確認しましょう。
歯科医院のWebサイトでは、過去の症例や治療実績を紹介していることがあります。事前に確認し、自分の症状に近い症例があるかをチェックしてから相談するのもよいでしょう。
4.納得できない場合はセカンドオピニオンを活用する
インプラントは外科手術を伴う治療であり、費用も比較的高額になるため、不安や疑問を感じるのは自然なことです。
診断や治療方針に迷いがあるなら、別の歯科医院で他の治療法も含めた提案を受けてみることも検討しましょう。
5.治療後のメンテナンス・アフターケア体制が整っているか
インプラントを長く使うには、毎日の歯磨きケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。治療技術だけでなく、治療後も継続してサポートを受けられる歯科医院を選びましょう。
「歯医者はインプラントしない?」に関連するよくある質問

なぜインプラントを勧めない歯医者がいるのですか?
決してインプラント治療そのものを否定しているわけではなく、患者さまの顎の骨の状態や全身状態、服薬状況などを含め、安全性や長期的なお口の健康を第一に考えているためです。
また、医院の設備・専門性の問題で対応できないため、他の治療法を提案することもあります。
歯医者に行ったらインプラントを勧められて困っています。
まずは勧められた理由を確認し、納得いかない場合は、別の歯科医院で意見を聞く(セカンドオピニオン)のも手です。
インプラントって痛いですか?
手術中は局所麻酔がしっかり効くため、痛みはほぼありません。
術後は痛みや腫れが出ることがありますが、程度には個人差があります。不安であれば、治療を受ける歯科医院で相談しましょう。
※関連リンク:「インプラント治療は痛い?痛いと感じやすいタイミングや予防法」
江坂でインプラント治療を受けるなら安岡デンタルオフィスへ相談
インプラント治療は、すべての方に適しているわけではありません。大切なのは、お口の状態や歯を失った原因をしっかり把握したうえで、自分に合った治療法を選ぶことです。
当院では、歯科用CTや3Dシミュレーションソフトを用いた精密な診査・診断を行い、インプラント・ブリッジ・入れ歯それぞれの特徴をご説明したうえで、一人ひとりに適した治療をご提案しています。静脈内鎮静麻酔にも対応しており、痛みや手術への不安が強い方にも配慮しています。
15年間で累計約2,500件のインプラント治療実績があり、骨造成を伴う難症例など、他院で治療が難しいと診断された方にも対応できる場合があります。インプラントを受けるべきか迷われている方や、セカンドオピニオンをご希望の方も、お気軽にご相談ください。



