2023.08.30
インプラントで周囲炎になってしまったらどうなる?治療費用や対策を解説
インプラントの周辺が炎症を起こしてしまい、最悪の場合切開などの外科手術やインプラントの除去が必要になってしまうインプラント周囲炎。インプラント特有の症状ですが、周囲炎になってしまう原因や予防のための対策を知りたい方も多いはず。
この記事ではインプラント周囲炎になってしまう理由だけでなく、予防のための対策について解説しています。よくある質問や疑問についても紹介していますので、インプラント周囲炎で不安を抱えている方はぜひ参考にしてみてください。
インプラントで周囲炎になった場合の治療費用
インプラントで周囲炎になった場合の治療費用は、周囲炎の進行状況によって変わります。
- 歯肉炎の状態が軽度~中度であれば数千~数万円で治療可能
- 重度の周囲炎になってしまった場合は数十万円~
診察をおこない患者様の状況を見てみなければ判断できないため、違和感を感じたらできるだけ早急にインプラント治療を受けた歯科医院に相談しましょう。
歯肉炎の状態が軽度~中度であれば数千~数万円で治療可能
周囲炎の初期状態であれば、クリーニングや消毒で対応できるため数千円で治療可能です。中期状態の場合はクリーニングと合わせて投薬が必要になるため、数万円の治療費がかかってしまうこともあります。
安岡デンタルオフィスの場合、軽度であれば10,000円程度で治療が受けられます。
重度の周囲炎になってしまった場合は数十万円~
重度の周囲炎の場合は歯茎の切開などの外科手術が必要になるため、数十万円~の費用がかかってしまいます。最悪の場合インプラントの除去までしなければならず、時間も費用も大きくかかります。周囲炎にならないよう、セルフケアや定期メンテナンスなどの事前対策を心がけましょう。
安岡デンタルオフィスの場合、重度の周囲炎の治療費は450,000円~550,000円が必要です。
セルフケアや定期メンテナンスについては、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
「インプラントのメンテナンスにかかる費用は?セルフケアのコツも紹介」
インプラント周囲炎の症状
インプラント周囲炎の症状は軽度、中度、重度の三段階に分けられます。
進行度 | 症状 |
軽度 | インプラント周囲の歯肉から出血 |
中度 | インプラント周囲の歯肉に膿、口臭 |
重度 | 痛み、歯茎の後退、インプラントの露出、グラつき |
軽度から中度のうちは痛みなどの自覚症状がない場合が多いため注意が必要です。インプラント周囲炎は通常の歯周病の10倍以上の速さで進行すると言われており、気づいたときには手遅れになってしまうこともあります。
小さな症状を見逃さないためにも、こまめなセルフチェックや歯科医院での定期的なメンテナンスを通じて、早期発見・早期治療を心がけるのが大切です。
インプラントで周囲炎になる原因
インプラントの周囲炎になる原因は主に以下の2つです。
- 喫煙による口内環境の悪化
- 定期メンテナンスやセルフケアの不足
喫煙による口内環境の悪化
喫煙はインプラント周囲炎になる確率を高める可能性があります。インプラントの脱落も、喫煙者は非喫煙者の2倍リスクが高いといわれています。また周囲炎だけでなく、歯肉のトラブルや血流低下による骨再生の停滞など、喫煙はインプラントにとって影響が大きいものです。喫煙者の方は歯科医師と相談し、禁煙や喫煙量を減らすなどの対策をしましょう。
定期メンテナンスやセルフケアの不足
定期メンテナンスやセルフケアが不足するとインプラントの隙間に汚れ溜まり、細菌が増えてしまうことも。インプラントは構造上汚れが溜まりやすい部分があり、メンテナンスやケアの不足により周囲炎になりやすくなってしまいます。
セルフケアだけではどうしてもメンテナンスしきれない部位もあるため、定期的にプロの手によるメンテナンスを受けましょう。
インプラントで周囲炎にならないための対策
インプラントで周囲炎にならないための対策を紹介いたします。
- セルフケアを徹底する
- 定期的にプロの手によるメンテナンスを受ける
- 禁煙するなど生活習慣を改善する
インプラントを長持ちさせ健康な口内環境を守るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
セルフケアを徹底する
インプラントは人工物とはいえ、ご自身の歯と同じように日々のケアも重要です。歯ブラシでのブラッシングだけではなく、フロスや歯間ブラシ、口腔洗浄器等で隙間の汚れを落とし、マウスウォッシュでの殺菌消毒まで行うのがおすすめです。
フロスやマウスウォッシュのケアは手間に感じる方も多いかもしれませんが、周囲炎だけでなく虫歯や歯周病、口臭予防にもなるため日常生活で積極的に取り入れましょう。
定期的にプロの手によるメンテナンスを受ける
定期的にプロの手によるメンテナンスを受け、清潔な環境を保ちましょう。インプラントの寿命は10~15年といわれており、定期的なメンテナンスやクリーニングを受けるかによっても大きく変わります。メンテナンス費用はかかってしまいますが、セルフではケアしきれない見えない部分や隠れた部分のケアが可能です。
インプラントの不具合や炎症など自覚症状のないトラブルも早期発見できるため、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。
セルフケアや定期メンテナンスについては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
・内部リンク「インプラントのメンテナンスにかかる費用は?セルフケアのコツも紹介」
禁煙するなど生活習慣を改善する
喫煙の習慣は、インプラントだけでなく口内環境全体において良いことはありません。インプラントの脱落や周囲炎の発生、血流低下による骨再生への影響など、多くのリスクの原因となります。歯科医師との相談や禁煙外来への診察を検討し、禁煙や少しでも喫煙量を減らすなどの対策が必要です。
インプラントの周囲炎でよくある質問
インプラント周囲炎でよくある質問を紹介いたします。
- インプラント周囲炎の治療に保険適用できる?
- インプラント周囲炎に初期症状はある?
- 違う病院でも治療やメンテナンスを受けられますか?
インプラント周囲炎で不安を感じる方は、ぜひ参考にしてみてください。
インプラント周囲炎の治療に保険適用できる?
周囲炎の治療も、インプラントと同じく保険適用ができず自由診療になってしまいます。自由診療のため、軽い治療でも思った以上に費用がかかってしまうこともあります。医療費控除は受けられるため、少しでも費用を抑えるためにも積極的な活用がおすすめです。
医療費控除については以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
「インプラントは医療費控除が受けられる!申請方法や注意点を解説」
インプラント周囲炎に初期症状はある?
歯茎の腫れなど、歯周病と同じような症状がありますが、自覚症状がない場合が多いため注意が必要です。少しでも早く見つけるためにも定期的な検診やメンテナンス、セルフケアの習慣化を心がけましょう。
違う病院でも治療やメンテナンスを受けられますか?
違う病院でも受けられますが、患者様の治療データがないため時間がかかる可能性もあります。できる限りインプラントを受けた歯科医院で治療やメンテナンスを受けるのが理想です。転居などやむを得ない事情がある場合、紹介してくれることもあるため、インプラントを受けた歯科医院に相談してみるのも1つの手です。
江坂の安岡デンタルオフィスならインプラントのトラブルもおまかせ
インプラント周囲炎は自覚症状がない場合が多いため、気付いた時には大事になっていることもあります。安岡デンタルオフィスにはインプラント世界一のスペシャリストから指導を受けた経験豊富な歯科医師やスタッフが在籍しており、インプラント周囲炎など幅広い症状にも対応可能です。エリアトップクラスの実績数があり、周囲炎などのトラブルにも対応できる安心安全の体制を整えています。
周囲炎を早期発見・早期治療するためにも、少しでも違和感を感じる方や日々のメンテナンスに不安がある方はお気軽にご相談ください。