あなたは大丈夫?口呼吸が歯にとっても美容にとっても大敵な理由|吹田市江坂駅の歯科・歯医者【安岡デンタルオフィス】

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歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

column

2018.11.01

あなたは大丈夫?口呼吸が歯にとっても美容にとっても大敵な理由

あなたは普段鼻で呼吸をしていますか?
それとも口でしていますか?呼吸というのは無意識で行っているものなので、あまりこんなことを意識することはないかもしれません。
実は最近、口で呼吸をしている人が増えていると言われています。
呼吸をして酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出せば確かに生きて行くことはできますが、実は呼吸を鼻でするか、口でするか、それだけの違いで歯や体の健康や美容の面で大きな違いが出てくるんです。

鼻で呼吸をする大切さ

鼻で呼吸をする大切さ

人は本来鼻で呼吸をするのが正常な姿です。
そのため、鼻には体の健康維持のための、重要な役割が備わっています。
大まかに、鼻は加湿、空気の清浄、空気を温める3つの働きがあります。
まず加湿ですが、鼻から分泌される鼻水は毎日1リットルもあると言われており、そのうちの多くが鼻を通る空気を加湿するのに利用されているとされています。
それによって体の中に入ってきた空気は湿度が90%にも高まるのだそうです。
これが口から呼吸する場合、そうはいかず、口の中も唇も乾燥してしまい、それがお口の中の炎症や唇の乾燥による炎症を招くことになります。

次に空気を清浄する役割ですが、これはまず、鼻毛がフィルターの役割をし、ホコリやウイルス、細菌などを取り除いてくれる働きをします。
そして、鼻の粘液がそれらの異物をくっつけて取り除く、そして粘液に含まれる抗体がウイルスや細菌の侵入を防ぐ働きをします。
風邪やインフルエンザのような感染症は、ウイルスが粘膜にくっつき、増殖することで起こりますので、鼻から呼吸をすることで、ウイルスが粘膜にくっつくのを極力防ぎ、感染症のリスクを低くすることができるのです。

3つ目の空気を温める役割ですが、これは、鼻から空気を吸うことで、外気温が体温近くまで温められます。
それに対して、口の場合にはそれほど温められることなく、それが気管や肺に入ってしまうため、肺に大きな負担がかかってしまうと言われています。
肺に負担をかけず、正常に機能させるという意味でも鼻呼吸は重要は働きをしているのです。

口呼吸になってしまう原因

口呼吸になってしまう原因としては、歯並びが原因で口が閉められない場合、鼻炎などにより鼻から呼吸がしにくい場合、また幼い頃からの癖でそうなってしまっている場合などが挙げられます。

口呼吸が歯や健康、美容に大敵な理由

口呼吸が歯や健康、美容に大敵な理由

虫歯や歯周病が発症・悪化しやすい

口で呼吸をしていると、口の中が乾きます。
口が乾くと本来唾液が果たすべき、お口の自浄作用、殺菌作用、免疫作用、虫歯の再石灰化作用、お口を中性に保つ中和作用というようなものがうまく働かなくなります。
そうなると、虫歯や歯周病のリスクが高まり、虫歯ができやすくなってしまったり、歯周病がなかなか治らず、悪化してしまいやすくなります。
このような状態が続くと、将来的には歯を早く失うことになってしまいます。

口臭がひどくなる

お口の中が唾液で満たされていないと、細菌が洗い流されずにその場で繁殖してしまうため、口臭がひどくなります。
また、口呼吸によって歯周病が進行しやすくなるため、それが原因で起こる口臭もひどくなってきます。

歯に着色しやすくなる

口呼吸で口の中が乾きやすくなるため、飲食物の色素が唾液で流されていない状態で、歯が乾いてしまいます。
そのため、歯に着色がつきやすくなります。

風邪などの感染症にかかりやすくなる

口で呼吸をすると、外部から侵入してきたウイルスやホコリ、細菌などが、鼻呼吸の場合のようにフィルター効果で取り除かれず、そのまま喉の方に行ってしまいます。
また、口から入った空気は、鼻呼吸のように湿度も温度も高められていません。
そのため、風邪やインフルエンザのようなウイルス感染症に簡単にかかりやすくなります。

いびき・睡眠時無呼吸症候群を起こしやすい

口呼吸をしていると、舌は喉の方に下がります。
口呼吸をしている人は眠っている時も当然口呼吸になっていますし、舌は重力でさらに下に下がりますので、気道は狭くなった状態になります。
そのため、いびきをかく原因になったり、場合によっては眠っている間に呼吸が止まってしまい、睡眠時無呼吸症候群になってしまうこともあります。

睡眠時無呼吸症候群は、日中の眠気が取れない、疲れが取れない、というような症状のほかにも、高血圧、糖尿病のような生活習慣病を起こしやすいほか、脳卒中や心筋梗塞、突然死を起こすこともあるとされています。

しまりのない顔になる

口呼吸をしていると、口が常に開いているため、顔まわりの筋肉が弛緩して、顔がたるんだり、二重アゴになりやすくなるなど、しまりのない顔になりがちです。
また、成長期の時期に口呼吸をしていると、口呼吸がしやすいように顎の骨の形も発達してしまい、アデノイド顔貌と呼ばれる特有なしまりのない顔つきになってしまうことがあるため、注意が必要です。

口呼吸をしている場合、一刻もそれを自覚し、早く治して鼻呼吸にしていくことが大切です。
口呼吸をしている人は一度歯科で相談してみることをおすすめします。

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