歯石は「気になってから取る」では遅い?若々しい歯茎を保つ方法|吹田市江坂駅の歯科・歯医者【安岡デンタルオフィス】

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歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

column

2018.11.13

歯石は「気になってから取る」では遅い?若々しい歯茎を保つ方法

歯石はいつの間にか溜まってしまいますね。
歯石は歯と似た色をしていて目立ちませんし、付いていても痛みを起こすわけでもないので、「どうせ取るならある程度溜まってから一気にとってもらおう」という考え方の人も多いようです。
確かに歯医者にかかるとそれだけお金も時間も取られますので、その考えも合理で経済的なように思えますが、実は歯石というのは放置すればするほど良くないことだらけなのです。
歯石はどのようなタイミングで取っていくのがいいのでしょうか。

歯石が付きやすいところ

歯石が付きやすいところ

ところで、歯石が付きやすいところはどこか、ご存知ですか?特に溜まりやすいのは下の前歯の裏側と、上の奥歯のほっぺ側です。
どちらもあまり鏡を見ても見えないところですので、付き始めの時は特に気づきにくいと言えます。
この2箇所は唾液が出てくる出口が開いているところです。
歯石は歯垢が唾液のミネラル成分で固まったものなので、唾液が大量に流れ出てくるこれらの部分は、歯垢がすぐに歯石に変わってしまいやすいのです。
歯石は舌で触れるとザラザラしますので、ある程度ついてくると「歯石が溜まってきたな」と舌触りで気づくこともあります。
でも、意識していなければなかなか分かりづらく、見過ごされている方が多いと言えるでしょう。

歯石がつくとどんなことが起こる?

歯石がついてきても痛みを感じることはありません。ですが、歯石がたまると確実に様々な悪影響が起こってきます。
例えば次のようなことです。

歯茎が炎症を起こす

歯石は歯垢が固まったものです。
その表面は無数に穴が空いている状態で、デコボコした状態となっています。
このデコボコは舌で触ると、ザラザラした感触に感じられます。
そのザラザラ部分に細菌がくっついて繁殖すると、歯ブラシでも落とすことができないため、歯茎が常に炎症を起こした状態になってしまいます。
歯茎が炎症を起こすと、歯茎が赤く腫れたり、出血しやすくなります。

口臭が起こる

歯石の表面には細菌が溜まっている状態ですので、歯磨きを頑張ったとしても口臭が改善しない原因になります。

歯石を放置しているとどんなことが起きてくる?

歯石を放置しているとどんなことが起きてくる?

歯石を放置し続けていると、炎症を起こし歯周病にかかってしまった歯茎は、さらに悪化を続けていきます。
最初は歯茎の炎症だけで済んでいたものが、腫れた歯茎と歯との隙間という空気の少ない環境を好む歯周病細菌が繁殖してきます。
そして、この歯周病細菌が放出する毒素により、歯を支えている骨がだんだんと溶かされ始めます。
この状態が続いて行くことにより、骨は溶け続け、歯周病が進行し、そのうちに歯根表面にも硬くて黒い歯石がつき始めます。
この硬い歯石も歯周病細菌の足がかりとなり、さらなる悪化を招いていきます。こうやって、いずれは溶けた骨が歯を支えきれなくなって歯が抜け落ちてしまいます。

また、この進行過程にも色々なことが起こってきます。例えば、歯が動きやすくなってものが詰まりやすくなる、歯茎が下がって冷たいものがしみやすくなる、口臭がひどくなる、歯茎から膿が出てくる、歯がグラグラして噛めなくなる・・というようなことです。

歯石がついてもほとんど痛みを起こすことはありませんが、このように、静かに病状は進んで行くのです。
歯周病はこのような性質から「静かなる病気」とも呼ばれています。

歯石をこまめに取ることで歯茎を若々しく保てる

歯周病は年をとったらかかってもしょうがない病気だと思っている人も多いですが、実はそれは間違いです。
歯周病にならないよう、歯周病ケアに力を入れることによって、いくらでも歯周病を予防することは可能なのです。
でも、歯石が溜まって気になってきたから歯医者で歯石を取る、というやり方を続けていては、残念ながら歯周病を予防するのは難しいでしょう。

歯石はつき始めた時点で、歯茎に悪さをし始めます。
ですが、歯石のつき始めの時点で自覚する、というのはなかなか至難の技です。
歯石は目立たないところからつき始めるものだからです。
自分で歯石の存在が気になる頃には歯周病は結構悪化していると考えた方が良いでしょう。
歯茎を若々しく保つためには、歯茎が悪くなる前に、先取り先取りで歯石をとって行くことが大切です。

歯石を取るタイミング

歯石は体質的なものでもつきやすい人、つきにくい人がいますが、歯石を取る大体の目安というのはあります。
通常は半年に1回くらいが一般的な歯石取りのサイクルの目安です。
ですが、歯石が特につきやすい人は3ヶ月に1度くらいの間隔で勧められる場合もあります。

歯石は歯磨きの仕方によってもつきにくくすることができます。
歯の周囲の歯垢が唾液で固まってしまう前に、しっかりと歯垢を取り除いてしまえばいいわけです。
そのためには、歯と歯茎の境目の歯垢を取り残さないことが大切なのですが、歯ブラシを横に適当に動かすだけでは残念ながら多くの歯垢を取り残してしまいます。
歯ブラシを一本一本丁寧に当て、デンタルフロスも1日一回使用するなど、工夫することで歯石がつくのをかなり防ぐことができるでしょう。

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