2018.03.13
赤ちゃんの頃から始めるが勝ち!正しい歯磨き習慣
スタートは歯が生えてきたら
歯磨きを始めるタイミングは、個人差はありますが生後6カ月から1歳くらいの歯が生えてきたときです。その頃の赤ちゃんは、離乳食や母乳がメインで間食がないために、唾液の力でお口の中は十分清潔に保てています。なので、歯磨きも清掃目的ではなく歯ブラシに慣れさせるためなので、少しずつで大丈夫です。歯が生えてきたときに急に歯磨きをし始めると、口の中はデリケートな部分ですので赤ちゃんはびっくりしてしまいます。ですので、初めは手足や顔、お口の周りを愛情をもって触れ、慣れてきたら清潔な指でお口の中を触れる、そしてガーゼで口の中を拭くなどをしてみましょう。そのときに赤ちゃん用の歯ブラシを握らせてあげるといいでしょう。また、兄弟がいるのであれば、お母さんや兄弟が楽しそうに歯磨きをしている姿を見せてあげるのも効果的です。歯磨きが「楽しいこと」だということを毎日見せてあげることで、赤ちゃんの心の準備ができていきます。
歯磨きスタートとケアの方法
■歯が生え始める頃
歯が生え始める生後6カ月頃までは、お口の中に清潔な指などを入れたり触ったりして、触られることに慣れさせていきましょう。ケアのポイントとしては、指しゃぶりは好きなだけさせる、ミルク以外の水分補給にはなるべく湯冷ましを使う、授乳後に濡らしたガーゼで乳歯を拭いてあげる、湯冷ましを飲ませるなどです。
■下の歯が生え始めたら
下の歯が生え始めたら、ガーゼを使って1日に1回歯を拭いてあげましょう。そして、ご飯の後は、飲み物を飲ませ食べカスを流してください。下の歯は、唾液が汚れを落としてくれるので、むし歯の心配は少ないでしょう。
■上下の前歯が、2本ずつ生えてくる頃
上の前歯は、最もむし歯になりやすい歯です。上下合わせて4本生えてきたら本格的に歯磨きを始めていきましょう。うがいができない間は、ゆすぐ必要のない赤ちゃん用の歯磨き粉を使用します。
■上下の歯が4本ずつ生えてくる頃
前歯が4本ずつ生えてきたら、食べる量や種類も増えて歯に食べ物が挟まってしまうことも増えてきます。おやつや食事の時間などを決めてダラダラと食べないように習慣づけます。甘いものは極力避け、哺乳瓶からコップに変えていくとよいでしょう。
■奥歯が生えてくる頃
奥歯には食べ物が詰まりやすいです。また、奥歯が生えてくる1歳半~2歳半頃というのは、お父さんやお母さんのむし歯菌が子どもに感染しやすくなっています。ですので、念入りな歯磨きと食への気遣いが大切になってきます。食後には歯を磨く習慣をつけ、寝る前には仕上げ磨きをしっかりと行ってください。
歯磨きに慣れてもらうコツ
歯が生え始める6カ月頃は、歯磨きと言っても赤ちゃんはまだ歯ブラシを上手に握ることもできません。歯磨きに慣れてもらうコツとしては、赤ちゃんの好きな歌やテレビの真似をして、楽しく行うといった工夫をしてみましょう。また、歯磨きに関する絵本を読んで聞かせるなども効果的です。お母さんと一緒に楽しく歯磨きを行えば、赤ちゃんにとって歯磨きの時間は嫌なものではなくなるはずです。もし、歯磨きを嫌がるようでしたら、歯磨きをした後に何か楽しみを与えてあげるという方法が効果的です。慣れてきたら、朝、昼、晩と食後に歯を磨くことを習慣にしていきましょう。
歯ブラシ選びのポイント
■ヘッドが小さめの歯ブラシ
赤ちゃんの小さな口の中でも動かしやすく、細かい箇所まで磨くことができるヘッドが小さめの歯ブラシを選んでください。
■握りやすい歯ブラシ
赤ちゃんが自分で持てるような、握りやすく安全な歯ブラシを選びましょう。
■ブラシの毛が柔らかい歯ブラシ
ブラシが固いと赤ちゃんの口の中を傷つけてしまう可能性があるので、必ず柔らかいブラシを選んでください。また、滑らかな磨き心地には、毛の密度が高いものがおすすめです。
■指で磨く歯ブラシ
シリコン素材でできた指サック式の歯ブラシです。お母さんの指に装着して、赤ちゃんの歯を優しく磨いてあげましょう。
乳歯だからむし歯になっても大丈夫?
子どもの歯というのは、むし歯になってしまえばあっという間に進行してしまいます。そして、乳歯だからと放っておけば、歯並びや噛み合わせ、顎の発育にまで良くない影響を与えてしまいます。そうなってしまうと、永久歯が曲がって生えてきたり、むし歯になりやすいというようなことがあるので、むし歯になってしまったら早めに歯医者さんで治療を受ける必要があります。また、歯医者さんに慣れるために、乳歯が生えた時点で歯医者に検診にいくこともおすすめです。定期的に検診に行くことで大切な歯を守ってあげましょう。