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2024.02.17

インプラントのメンテナンスは違う歯医者で受けられる?断られるケースとは?

インプラントは治療を受けた歯科医院でのメンテナンスがベストですが、転勤や引っ越しなどで他の歯医者を検討することもあるでしょう。この記事では、他院で入れたインプラントのメンテナンスは可能か?断られるのはどのようなケースか?また、転院する前に押さえておくべきポイントを解説しています。今後、他の歯医者でインプラントのメンテナンスを検討している方に役立つ情報となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

インプラントのメンテナンスは違う歯医者で受けられるのか?

 

インプラント治療後に他院でメンテナンスを受けることは可能ですが、すべての歯科医院がそれを受け入れるわけではありません。以下の理由で断られる可能性があります。

取り扱いメーカーが異なる

インプラントの使用メーカーが異なると、部品の規格や装着用ネジの種類が変わります。そうすると適切なメンテナンスが難しくなるので断られることがあります。

過去の治療について責任を負いたくない

転院先の歯科医が過去の治療やインプラントに責任を負うことを嫌う場合もあります。なぜなら、トラブルの原因がインプラント自体かメンテナンスか判断が難しいことがあるからです。リスク回避のためにも、メンテナンスしない歯科医もいるのです。

治療歴や情報の不足がある

前の歯科医院から新しい転院先に十分な治療歴や情報が提供されない場合、継続的なメンテナンスや治療を提供することに不安を感じることがあります。

インプラント治療後に引っ越す場合、準備するべきことは?

まずはインプラント治療を受けた歯科医師に相談しましょう。もし治療を受けた歯科医院に分院があれば、引っ越し先からも同じグループ院で治療を続けられるかもしれません。その場合は治療情報の引継ぎも簡単で、何かトラブルがあってもすぐに連絡が取れて安心です。

もし新しい歯科医院を探す場合は、元の歯科医院に以下の情報を問い合わせてください。

  • インプラントの取り扱いメーカー名と種類
  • インプラントのサイズ
  • かぶせ物の素材
  • インプラントを埋めた位置

これらの情報は「インプラントカード」に記載されています。インプラントカードとは、インプラント手術を受けた時に通常提供されるものですが、必ずしもすべての歯科医院で発行されるわけではありません。

少し手間に感じるかもしれませんが、可能であれば、前の歯科医院から「診療情報提供書」(有料)の取得を検討してください。これは紹介状のようなもので、インプラントの場合では治療後の情報やメンテナンスに必要な内容が記載されています。お口の健康情報を引き継ぐことは、正しいケアを受けるためにも大切なことです。

インプラントのメンテナンスを違う歯医者で受ける時の問題点とは?

インプラント治療後に別の歯医者を検討する理由には引っ越しなどのやむを得ない事情もありますが、時には「今の歯医者に不満がある」「自宅近くでメンテナンスしたい」という患者さんもいます。ただ、後悔しないためにも知っておくべきことがあります。

インプラント治療の保証が無効になる可能性

治療した歯医者以外でメンテナンスすると、治療の保証が無効になる可能性があります。というのも、歯医者やクリニックによって保証内容が異なるため、他院でメンテナンスすると保証が変更されたり受けられなくなったりすることがあります。そのため、転院する前に保証内容をしっかり確認し、疑問点があれば質問しましょう。

適切なメンテナンスが受けられない可能性

情報の共有が不足することで適切なメンテナンスが受けられないこともあります。というのも、転院先の歯医者では過去の情報にアクセスするのが難しくなるためです。この問題を解決するには、「診療情報提供書」(有料)を取得することが重要です。

信頼関係を引き継げない

かかりつけの歯科医や歯科衛生士は、患者さんの口の状態をよく知っています。中にはスタッフさんたちとも顔なじみで、歯科医院でありながらアットホームな雰囲気に心地よさを感じている方もいるでしょう。他院に移ると、新たに信頼関係を築かなければなりません。

インプラント治療後のメンテナンスで転院先を選ぶコツは?

歯科医院を選ぶ時に人それぞれ重視したいことはあると思います。インプラントには「認定医」や、さらに高度な知識や経験、技術を身につけた「専門医」(指導医)もいて、どの歯医者でも対応できる分野ではありません。そのため、転院先を選ぶときに最低限、確認すべきことがあります。

インプラント治療の実績

転院先として検討している歯科医院のインプラント実績を調べてみましょう。歯科医院には得意分野、不得意分野があるのをご存じですか。歯科医院の公式ホームページをみると、インプラントを専門としているか、実績数がわかります。

メンテナンスに注力しているか

インプラントのメンテナンス内容や方針を確認してください。一部の歯科医院は治療後のメンテナンスにあまり力を入れていない場合もあります。また、他の歯科医院に移ったことで料金が上がるケースもあるため、あらかじめ料金も比較して検討しましょう。

インプラントの取り扱いメーカーが一致するか

さまざまなメーカーや種類のインプラントが存在します。すでにインプラントカードや診療情報提供書が発行されていれば、そこに必要な情報が記載されています。転院先の取り扱いメーカーと合致しているか問い合わせてみましょう。メーカーによっては断られることもあります。

ガイドデント保障システムの有無を確認する

「ガイドデント保障システム」とは、歯科医師を対象にした保障のことです。互いに認定されている歯科医院同士であれば、転院後も保証が継続されます。治療した歯科医院がガイドデント保障に入っているならば、転院先もそのシステムに入っている歯科医院を紹介してもらうことも可能です。

インプラントのメンテナンスでよくある質問

  • 引っ越しなどでインプラント手術を行った歯医者に通えなくなったらどうしたらいいですか?
  • インプラントのメンテナンスは絶対に必要ですか?しないとどうなるの?
  • インプラント治療後に適切なメンテナンスを続けたら、どのくらいの期間、使用できますか?

 

引っ越しなどでインプラント手術を行った歯医者に通えなくなったらどうしたらいいですか?

まずは、インプラント手術を受けた歯科医院に相談してください。新しい歯医者に行く際には、インプラントの情報(メーカーや種類など)を伝える必要があります。そのため、以前の歯科医院で「インプラントカード」または「診療情報提供書」(有料)をもらっておきましょう。さらに、転院することでインプラントの保証が無効になる可能性もあるので確認してください。

インプラントのメンテナンスは絶対に必要ですか?しないとどうなるの?

メンテナンスは必要です。インプラントの手入れを怠ると、耐用年数が短くなるだけでなく、何かあった時に保証が受けられなくなったり、インプラント周囲炎のリスクもあります。インプラント周囲炎についての詳細は、以下の記事で解説しています。

インプラントで周囲炎になってしまったらどうなる?治療費用や対策を解説

インプラント治療後に適切なメンテナンスを続けたら、どのくらいの期間、使用できますか?

インプラントは非常に耐久性が高く、10年後の残存率は95%と言われています。インプラントのメンテナンスにかかる費用や自己管理のポイントについては、以下の記事で詳しく説明しています。

インプラントのメンテナンスにかかる費用は?セルフケアのコツも紹介

まとめ

インプラント治療後のメンテナンスは、他の歯医者での受け入れが可能なこともあります。ただし、インプラント取り扱いメーカーの違いや責任の複雑さ、保証の問題などで断られる可能性もあり、歯医者次第だといえます。

やはり最初に治療を受けた歯科医院でメンテナンスするのが理想です。そのため、引っ越し後もなんとか通える距離であれば転院しないことを検討してください。通えない場合であれば、治療を受けた歯科医院から「診療情報提供書」を発行してもらい、治療歴や情報をしっかりと移すことが大切です。また「インプラントカード」も役立ちます。

安岡デンタルオフィスには、世界的なインプラントのスペシャリストから指導を受けた経験の豊富な歯科医師やスタッフがいます。他の歯医者で断られたケースでも、当院へ気軽にご相談ください。

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