2024.03.28
口ゴボの原因、治療法や自力で治す方法は？ 矯正費用も紹介
口ゴボとは、口元全体が前に出ている状態のこと。顔を正面から見るだけでは、自分が口ゴボであるかどうかを判断するのは難しい場合もあり、自分の横顔の写真を見て初めて「私は口ゴボかも？」と気付く方も多いと言われています。
この記事では、
- 口ゴボとはどのような状態か
- 口ゴボの原因は？
- 歯科医院での矯正による口ゴボ治療とその費用
についてご紹介します。口ゴボについて気になっていて、治療法をお探しの方はぜひ最後までご覧ください。
口ゴボとは
口ゴボとは、上あご・下あごの両方が前に出ている状態のこと。
具体的には、
- 横から見て、鼻先と顎先を結んだEラインよりも口元が前に出ている
- 鼻の下が盛り上がっている
- 鼻の下が伸びて見える
という特徴があります。
厳密に言うと、上あごのみ（出っ歯）、もしくは下あごのみ（受け口）が前に出ている状態は、口ゴボではありません。
口ゴボになる原因
口ゴボになる原因には、大きく3つに分けることができます。ここでは、それぞれの原因について説明します。
遺伝（骨格）
あごの骨格や歯の生えてくる位置は親から子へ遺伝することが多く、「あごが前に出ている」「歯が前向きに生えている」など先天的に口ゴボになりやすい素質を持っている場合があります。
幼少期のおしゃぶり・指しゃぶり
幼少期に長期間に渡っておしゃぶりを使っていたり、指しゃぶりをしていたりすると、口ゴボになってしまうことがあります。これはあごが成長する時期に、指やおしゃぶりで前歯を前方に押し出し続けてしまうことが原因です。
日常の習慣
普段何気なくしていることが、口ゴボの原因となっている場合があります。具体的には次の通りです。
- 舌先を上の歯の裏側に置いている
- 口呼吸をする
- 柔らかいものばかり食べている
舌先を上の歯の裏側に置いたり、口呼吸したりすることで、舌は無意識の内に前歯を押してしまいます。日常的に繰り返していると、前歯が前方に出て口ゴボにつながってしまうのです。
歯並びは良いのに口ゴボになるのはどうして？
上記のように歯並び、特に前歯の歯並びによって口ゴボになる可能性が高くなりますが、なかには「口ゴボだけど歯並びはきれい」という場合もあります。
そもそも歯並びが悪くなる原因は、日常の習慣のほかに、歯があごに対して大きかったり、上下のどちらかのあごが前に出ていて噛み合わせが悪いなどの先天的な要因による所も多いのです。
口ゴボの場合は
- 歯が大きくても、あごが前方に出ているため歯が生えるスペースが広い
- 上あご・下あごとも前に出ていて嚙み合わせに問題がない
などの理由により、歯並びに問題がないケースも出てくるのです。
口ゴボの治し方
口ゴボの治し方は大きく分けて2つあります。1つ目が歯科での矯正、2つ目が美容外科での美容整形です。それぞれの方法について、次で詳しく説明します。
歯列矯正
歯並びが原因の口ゴボは、歯科での矯正により改善できる可能性が高いと言われています。歯科での歯列矯正には大きく分けて、「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」「セラミック矯正」の3種類。歯並びや噛み合わせの状態、見た目へのこだわり、治療に掛けられる期間などによって適した治療法が異なります。
美容整形
口ゴボの原因が、あごが前に出ているなど骨格由来のものである場合には、外科的な処置が効果的です。前に出ているあごの骨を切り後ろの後退させることで、口元全体を後ろに下げるなどの方法が取られます。
口ゴボを自力で治す方法はある？
「口ゴボでも遺伝的な要因でなったのではなく、日常の習慣でなったものなら習慣を改めることで、自力で治せるのでは？」と考えられる方もいるでしょう。結論から申し上げると、大人の口ゴボは自力で治すことはかなり難しいです。
口ゴボの原因は、歯並びや骨格などに問題があることがほとんど。例え、歯並びの悪さが日常の習慣から生まれたものであっても、あごが発達し終えた大人の場合、日常の習慣を改善するだけで正しい歯並びに戻ることはほぼありません。
ただ、これ以上口ゴボを悪化させないためや、治療後に美しくなった口元をキープするために、日常の習慣を改めることは大切です。口呼吸などをしがちな方は改めることをおすすめします。
口ゴボの歯列矯正での治し方
歯が重なり合ったり、色々な方向に生えたりするなど、歯並びの乱れから来る口ゴボは、歯列矯正で治療できる可能性が高いです。歯並びが整うことは、口ゴボの改善につながるだけでなく、歯が磨きやすくなる・滑舌が良くなるなどの効果も期待できます。
ここでは当院で提供している矯正メニューとその料金の目安について紹介します。
ワイヤー矯正
歯の表面につけた小さな装置（ブラケット）にワイヤーを通し、歯を引っ張って動かすことで歯並びを改善するオーソドックスな歯列矯正の方法。
ワイヤー矯正の特長は、
- 最も症例数が多い
- 矯正力が強い
ことが挙げられます。
当院では以下の2つのワイヤー矯正を提供しています。
舌側矯正（リンガル矯正）
矯正装置を歯の裏側に装着する治療のこと。通常の生活では装置が見えないため、矯正していることが外から分かりづらいメリットがあります。
矯正（頬側矯正)
歯の表側に装置を装着する治療のこと。幅広い症状に対して、的確に治すことができるメリットがあります。
マウスピース矯正（インビザライン）
歯並びによってできた口ゴボであり、骨格に問題がない場合や前歯の重なりが少ない場合は、マウスピース矯正でも治療ができます。
マウスピース矯正とは、薄くて透明な医療用プラスチックでできたマウスピースを矯正装置として使い、歯並びを整えていく方法。様々なマウスピース矯正の中でも、特に精密な矯正が行えるインビザラインシステムを、当院は採用しています。
インビザラインの特長としては、
- マウスピースは装着していても周囲に気づかれにくい
- 食事や歯磨きの際には外しておくことができる
- 矯正に伴う痛みが少ない
などが挙げられます。
当院のインビザライン矯正についてはこちらで詳しく紹介しています。ご参考ください。
セラミック矯正（ラミネートべニア）
セラミック矯正とは歯の表面を薄く削って、セラミックの素材を強力な接着剤で貼り付ける治療法です。神経のある歯の表面を美しくすることや、多少のすき間・歯並びを改善することができます。
軽度の口ゴボで歯の向きや歯並びのデコボコが主な原因の場合、セラミック矯正で対応できるケースもあります。根本的な治療ではありませんが、他の2つの矯正に比べて安価で期間も短くできるメリットがあります。
口ゴボの矯正に必要な費用
当院の矯正治療の費用は以下の通りです。
| ワイヤー矯正 | データ収集 ¥22,000 診断 ¥33,000 装置 上下表 ¥935,000 コンビネーション ¥1,155,000 リンガル ¥1,320,000 片顎 ¥495,000 調整料 ¥3,300／月 |
| マウスピース矯正（インビザライン） | データ収集・診断 ¥55,000 上下顎： ¥1,045,000 片顎：¥715,000 モデレートパッケージ (上下顎)：¥550,000 モデレートパッケージ (片顎)：¥440,000 |
| セラミック矯正（ラミネートべニア） | ¥110,000 |
※いずれも税込み価格、抜歯は別料金
※個人の状況により、金額が変動する場合があります
江坂で口ゴボの矯正をするなら、安岡デンタルオフィス
今回の記事では、口ゴボになる原因と、口ゴボを治すための当院で提供している歯列矯正メニューについて主にお伝えしました。
当院では3Dスキャナーなど先端の機器を揃えており、お一人ひとりの口腔内の状態を正確に把握した上で、適切な治療を提案しています。インビザライン矯正では、コンシェルジュ制度を導入し、初診時から治療終了まで担当医と専任カウンセラーが継続して診ていきます。
口ゴボを治すことで、見た目の美しさに加え、内面的な自信・笑顔・会話への自信を得ることができます。人生を変える1つのターニングポイントになると、今までの症例を通して感じてきました。
当院ではどの治療においても、患者様との対話を重視し、患者様共になりたい口元を目指し、治療に取り組んでいく姿勢を大切にしています。
江坂で口ゴボの治療をお考えの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
