歯茎のできものの正体とは?フィステルの原因についても紹介|吹田市江坂駅の歯科・歯医者【安岡デンタルオフィス】

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2024.05.31

歯茎のできものの正体とは?フィステルの原因についても紹介

ある日気がついたら歯茎に見知らぬできものが!このできものをどうしたらいい?!などと、焦っている人へ向けて、本記事では歯茎にできるできものの正体と対処法、できものができる原因について、詳細を説明しています。

小さなできものかもしれませんが、歯の周りでは大変なことが起きようとしています。そのままにすることなく、できるだけ早めに対処しましょう。

歯茎にできるできものの正体はフィステル

歯茎にできるできものや穴の正体は、フィステルという膿を出す穴です。

フィステルは、歯にできるニキビのようなもので、瘻孔や内歯瘻、サイナストラクトと呼ばれることもあります。

フィステルは痛みを伴わないため、できていることに気づかなかったり気づいたとしても放置してしまう人が多いですが、フィステルが表面に現れるということは、歯が何かしらの炎症を起こしている、ということです。早めに処置をしましょう。

フィステルは自然に治りません

フィステルは以下の経緯をたどって悪化していきます。

  1. 歯の神経がむし歯や外傷などで死んでしまい根管が感染して細菌が増え続ける
  2. 根管内の細菌が歯根の先から出てきて炎症を起こして膿の袋が出来て、歯根の先の骨が溶けていく
  3. 膿が増えてきて少しずつ多くなる。痛みや発熱が生じることがある
  4. 限界まで達すると膿が歯肉から自然に出てきてフィステルが出来る

患者さまの中には、そのままにしておいたら自然に良くなった、という人もいます。

症状がないと治ったかのように錯覚してしまいがちですが、決して治っているわけではなく、体の抵抗力によって症状の進行を抑えているだけ、ということを認識しましょう。

フィステルはニキビのように膨らんだ形をしているため、指で膿を出して直したという人もいます。しかし、フィステルを指で潰したとしても、歯の内部で起きているトラブルは治ったわけではありません。また同じ部分にフィステルは繰り返し発症します。

フィステルを潰してしまった場合、細菌感染の恐れがありますので、うがい薬などでしっかりと消毒したあと、早めに歯科医院で受信してください。

フィステルの治療法

フィステルの基本的な治療法を4つ紹介します。

  • 根管治療
  • 歯根端切除術
  • ヘミセクション
  • 抜歯

根管治療

虫歯が歯の神経に達した場合や神経の治療を行った歯に処置する治療法です。

根管治療をしっかり行えば歯茎の腫れや炎症、フィステルの症状改善、予防に効果的です。

治療は歯根の中の感染部位をきっちり清掃して、神経の代わりになる薬をつめて完了です。根管治療は、歯の保存と痛みの軽減においてとても有効に機能します。歯の治療が完了したあとは、土台を作って被せ物をつけます。

歯根端切除術

歯根の下の方からアプローチして、フィステルの原因を作っている最近や汚染物質を除去する治療法です。

歯の頭からアプローチする根管治療ができない、または根管治療による効果が認められない場合に特に有効です。

麻酔をして歯茎をメスで切り裂き、歯の根っこの先端と膿の塊を外科的に摘出する治療をおこないます。

ヘミセクション

ヘミセクションは、下顎の奥歯のように根っこが2つに分かれている歯の片方のみを外科的に切除する方法です。歯根治療でも改善が見られない場合に選択されます。

歯の根だけでなく歯冠も半分、取り除きます。歯を丸ごと抜歯するのではなく感染源の歯根のみを切り取るため、奥歯の機能は完全に損なわれません。

抜歯

上記の治療が難しい場合や、歯根が折れている場合、または炎症の原因となっている歯を残すと症状がより悪化する場合などに抜歯を行います。

歯を抜くことに抵抗がある人は多いと思いますが、口内環境を守るためには致し方ありません。放置するとより悪化するため、早めに対応してしまいましょう。

フィステルができる原因

歯茎にフィステルができる主な原因を4つ紹介します。

  • 虫歯による神経の壊死
  • 歯根の割れ
  • 歯の再感染
  • 歯周病

虫歯による神経の壊死

ひどくなった虫歯を放置していると根の先で炎症が起き、細菌が繁殖してフィステルができます。

虫歯をそのままにしていたら痛みが消えた、という人もいるかもしれません。しかし、実際には虫歯が自然に消滅することはありません。痛みが無くなったのは虫歯が極限まで進行して、神経が壊死したからです。

そのままにしておくと、虫歯の侵食はさらに進んでいきます。やがてはフィステルができて、歯だけでなく歯茎にも大きなダメージを与えるでしょう。

歯根の割れ

歯根が割れている、または折れていると、破折した箇所から細菌が侵入し、フィステルができるケースがあります。

歯が破折する主な原因は、歯ぎしりや食いしばりによる外圧や転倒などの外傷によるものです。その他、神経をとってもろくなった歯も破折しやすいです。

歯根が折れている場合は、ほとんどのケースで抜歯の処置が取られます。神経の治療をしたあとの歯の根本にフィステルができた場合は、できるだけ早く歯科医院で処置しましょう。

歯の再感染

歯の治療を途中でやめた場合や、治療で細菌をすべて取りきれなかった場合、後で細菌が増殖して膿がたまり、フィステルとなって現れる場合があります。

根管治療は歯科治療の中でも根気が必要なため、途中で通院をやめてしまう人も多いです。途中で治療を放棄してしまうと口腔内の細菌感染が進み、余計に治療期間が長くなってしまいますので、途中で通院をやめずに完治するまで通院しましょう。

歯周病

歯周病によってできる歯周ポケットが深い、または歯周ポケットの入り口が歯垢によって閉じられてしまうと、隙間で細菌が増殖してフィステルができます。

歯周病をそのままにしていると、根っこにたまる膿の袋はまたたく間に大きくなり、周りの歯根を溶かしたり、歯の神経を死なせてしまうこともあります。

歯周病の治療は長い時間を要しますので、通院をためらっている人も多いかもしれません。歯周病はあらゆる病気の原因にもなりえますので、早めに対処しておきましょう。

まとめ

歯茎できたフィステルは、歯茎内部の炎症サインです。炎症の原因となっている虫歯や破折は自然に治ることはなく、頬って置くと想像をはるかに超えて悪化しますので注意しましょう。

フィステルは痛みを伴いません。そのため一大事に感じにくい点が厄介です。歯にできものができたら異常と感じ取って、早めに来院ください。

安岡デンタルオフィスでは、地域に根ざした歯科治療サービスを提供しています。豊中市、吹田市、江坂近辺で歯のできものにとまどっている人は、ぜひ安岡デンタルオフィスへお問い合わせください。

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