2024.03.28
インビザラインの平均費用相場は?段階ごとの詳細な費用も紹介
「インビザラインに興味はあるものの、いくらかかるのか心配で踏み出せない」という方も多いのではないでしょうか。
インビザライン治療は保険適用外なので、治療にかかる費用は歯科クリニックによって大きく異なります。
思いの外、治療費がかさんでしまうのでは?と心配になってしまうのも無理はありません。
本記事では、インビザライン治療にかかる平均的な相場を紹介しています。費用の詳細なども説明していますので、費用にお悩みの方はぜひ記事内容をご確認ください。
インビザライン費用の平均的な相場は?
インビザライン治療にかかる平均的な費用相場を一覧表にしました。大人向けのインビザライン治療は、コンプリヘンシブとライトです。ファーストは子供用のインビザライン治療です。
費用相場 | 治療にかかる時間 | |
インビザライン・コンプリヘンシブ | 70~100万円前後 | 1〜2年半 |
インビザライン・ライト | 40~80万円前後 | 7か月程度 |
インビザライン・ファースト | 40~50万円前後 | 1年半程度 |
施術にかかるトータルの費用の内訳
インビザライン治療の費用が発生する段階は次の通りです。
- カウンセリング費用
- 精密検査
- マウスピース制作代
- 調整費用
- 保定期間中の診療費用
カウンセリング
カウンセリングは初回無料としている歯科医院も多く、歯科医院によって費用のばらつきがみられます。カウンセリングは問診で行われ、患者から歯の悩みや治療に関する疑問点をヒアリングしつつ、解消します。
精密検査
精密検査の費用は1〜5万円程度です。
精密検査では、レントゲンやCT、口腔内写真の撮影の他に、歯型採取を行います。精密検査で得られる情報は、インビザライン治療になくてはならないものです。
専用ソフトで歯形をスキャンすると、インビザラインによって歯がどのように動くか、シミュレーションできます。
シミュレーションによって、理想的な歯並びになるまでの治療期間や費用まで、おおよその目安がわかります。
マウスピース制作代
マウスピースの制作費用は、歯科医院によって大きく異なりますが、おおよそ30万円〜60万円程度です。使用するマウスピースは治療完了までの代金を一括で支払います。
調整費用
インビザラインの治療中は1~2ヵ月に1度、マウスピースの調整と口腔内の状態を確認します。
調整費用の平均は1回当たり3千円~1万円です。都度費用を払う場合と、トータルの治療費に調整費が含まれている場合があります。
治療の進行が思わしくない場合は、治療計画を修正しつつマウスピースを追加し、作り直すこともあります。
保定期間
歯を動かす治療が完了したあとは、保定装置(リテーナー)をつけて歯の後戻りを防ぐ保定期間に入ります。
保定期間中の診療費用相場は1回あたりおおよそ3,000円程度です。保定期間の間は3〜4か月の間に来院しつつ、経過観察をします。
その他
その他、インビザラインの治療にあたって抜歯が必要になるケースもあります。審美目的の抜歯になるため、保険は適用されません。いわゆる便宜抜歯の費用相場はおおよそ1万円程度です。
医療費控除の対象となるケースもある
医療費控除は、1月1日から12月31日間での1年間で支払った医療費が、合計10万円以上になった場合に受けられる所得控除のことをいいます。
保険適用外のインビザラインですが、矯正治療は医療費に含まれるため、医療費控除の対象です。ただし、医療費控除を受けるには、「噛み合わせに問題があるため、歯科矯正が必要」という歯科医師の診断が必要です。
審美目的の矯正は対象外となります。医療費として認められるケースは、出っ歯や受け口、噛み合わせが安定しないほどガタガタの歯並びなど、根本的な機能に問題がある場合です。
インビザラインの施術方法と効果
それぞれのインビザライン治療法とその効果について、詳しく説明します。
- インビザライン・コンプリヘンシブ
- インビザライン・ライト
- インビザライン・ファースト
インビザライン・コンプリヘンシブ
インビザライン・コンプリヘンシブは、全体的な歯の矯正に使われるインビザラインのパッケージです。昔はインビザライン・フルと呼ばれていました。
インビザライン・コンプリヘンシブでは歯牙移動の制限がないため、前歯から奥歯まですべての歯を移動できます。
噛み合わせの悪い歯の修正や、出っ歯、反対咬合、開口なども治療できるため多くの歯科医院で採用されています。
インビザライン・ライト
インビザライン・ライトとは、軽い歯並びの乱れに適したマウスピース矯正です。治療範囲の限りはなく、前歯から奥歯まで全体的に歯並びや噛み合わせを整えられます。
歯並び全体を動かしてスペースを確保できるため、軽い出っ歯や叢生も、良い感じに改善できます。
インビザライン・ファースト
インビザライン・ファーストは歯の生え替わり時期の子供専用マウスピース矯正です。オーダーメイドの透明なマウスピースを1〜2週間ごとに交換して歯並びを調整します。
マウスピースは透明なので、目立たず気づかれにくいメリットがあります。
マウスピースは基本的に、食事と歯磨き以外の時は、いつも装着する運用方法です。
インビザラインおすすめしない・後悔したの声の背景
インビザライン治療をおすすめしない、やってみたけど後悔しているという声は少なからずあります。否定的な声の背景には何があるのでしょうか。
考えられる背景を3つ、紹介します。
- 効果が出るまでに時間がかかる
- 痛みがなく歯の動きがわかりにくい
- 設計不良と決まりを守らない
効果が出るまでに時間がかかる
インビザライン治療にかかる期間は2〜3年程度が一般的で、短く済む場合でも1年半程度の期間が必要です。
インビザラインを使った治療法に時間がかかるケースは、次の通りです。
- 抜歯する場合
- 歯と顎のバランスが悪く歯が部分的に重なっている
- 歯槽骨が硬い
治療を始めたばかりの時は、理想の自分を想像して希望に満ち溢れていますが、治療期間が長くなればなるほど、治療への意欲が失せていきます。
長引けば長引くほど、ある程度の不満の声が出るのは致し方ありません。
痛みがなく歯の動きがわかりにくい
インビザライン治療によるマウスピース矯正は痛みを伴わない治療なので、いまいち効果が実感しにくいです。
その上治療期間が長いとなると、目にみえる劇的な効果は感じられないでしょう。それなりに大金を支払ってインビザライン治療を始めたのに、効果が実感できなければ、失望感は大きいです。
実際に効果は出ているのに体感できないのはインビザライン治療の弱点と言っても良いでしょう。
インビザライン治療中は効果を体感できるように、経過観察として画像を記録しておいた方が良いです。
設計不良と決まりを守らない
インビザライン治療をしても思うように結果が出ないケースもあります。
思った通りの効果が得られない原因は次のとおりです。
- 装着時間が短い
- 口内トラブルが起きた
- 設計不良による治療計画の修正
- マウスピースの紛失
マウスピースの装着時間が短い場合、思った通りの効果は得られず、治療の期間は長引きます。インビザライン矯正では、複数のマウスピースを段階的に使用します。マウスピース1個につき、歯を0.25mm程度動かして歯並びを矯正します。
歯を0.25mm動かすためには、マウスピースを1日20時間以上装着した状態を、10日~2週間継続しなければなりません。
その他、基本的な設計不良や口内トラブルの発生、マウスピースの紛失など、インビザライン治療を妨げるいくつかの事象によって、治療期間は長くなります。
後悔の声の背景には、計画通りに治療が進まなかったことに対する不満も感じられます。
まとめ
インビザライン治療は長い期間をかけて歯を少しづつ動かす矯正治療です。治療に取り組む時は、長い時間をかけないと効果が現れないことをしっかり認識しておきましょう。
決して安い治療費用ではありませんが、自信に満ち溢れた自分を取り戻す手段としては効果的です。
安岡デンタルオフィスでは、インビザラインの治療費用の詳細をわかりやすく明示しています。患者様への入念なヒアリングとカウンセリングを元に治療を進めてまいりますので、インビザライン治療をお考えの方は、ぜひお声がけください。