2024.03.28
神経を抜いた歯が痛いのはなぜ?痛みはいつまで続くのか対処法を紹介
神経を抜いた歯に痛みを感じたら、まず歯科医院を受診することが最も重要です。市販の鎮痛剤などで一時的に痛みを和らげることはできますが、症状の悪化を防ぐためには、歯科医院で原因を特定し、適切な治療を受ける必要があります。
神経を抜いた歯なのになぜ痛い?
「神経を抜けば、もう痛くならない」と思う方も多いですが、実際はそうではありません。根管治療では、歯の中にある神経(歯髄)は取り除かれますが、歯を支えている歯根膜には神経が残っています。この歯根膜が炎症を起こしたり、外部からの圧力を受けたりすると、痛みを感じることがあるのです。
歯の神経を抜いたのに痛みを感じる6つの原因
歯の神経を抜いたはずなのに痛みを感じる原因には、以下の要因が考えられます。
1.歯の根っこの先に膿が溜まっている(根尖病巣)
神経を抜いた後に、歯の根の先に細菌が入ると、炎症が起こり膿がたまることがあります。これを「根尖病巣」(こんせんびょうそう)といい、噛んだときや歯ぐきが腫れたときに痛みを感じます。
2.神経が一部残っている
歯の神経を取る治療(根管治療)のときに、神経が完全に取りきれずに残ってしまうことがあります。その残った神経が炎症を起こすと、痛みの原因になります。
歯の根は細くて曲がっていることが多く、器具が届きにくいため、すべてを取り除くのが難しい場合があるのです。
3.歯の根っこが割れている(歯根破折)
神経を抜いた歯は、治療の影響で弱くなり、強い力が加わると割れてしまうことがあります。
割れた部分から細菌が入り、炎症や感染を引き起こして痛みや腫れの原因になります。
4.歯周病が進行している
歯を支えている骨や歯ぐきに炎症が起こる「歯周病」が進むと、神経を抜いた歯の周りにも影響が出ます。
その結果、歯ぐきが腫れたり、鈍い痛みを感じたりすることがあります。
5.歯ぎしりや食いしばりによる負担(咬合性外傷)
日常的に歯ぎしりや食いしばりをしていると、神経を抜いた歯にも強い力がかかります。
その影響で歯や周囲の組織にダメージがたまり、痛みの原因になることがあります。
6.噛み合わせが合っていない
噛み合わせがズレていると、一部の歯に強い力がかかり、炎症を引き起こすことがあります。
人の口はとても敏感で、わずかなズレでも違和感や痛みを感じるのです。
噛み合わせの問題は、歯の痛みだけでなく、頭痛や肩こりの原因になることもあります。
神経を抜いた歯の痛みを和らげる応急処置【緊急対策】
神経を抜いた歯が眠れないほど痛い場合に、自宅でできる簡単な対処法を紹介いたします。
市販の痛み止めを飲む
痛みがひどい場合は、市販の鎮痛剤(ロキソニン、イブなど)を服用しましょう。ただし、用法・用量を守って服用し、過剰摂取は避けてください。
うがいする
食後は丁寧に歯磨きをして、口の中を清潔に保ちましょう。うがい薬を使用するのも効果的です。
さらに、塩水には細菌を減らして痛みを抑える効果があり、イソジンのうがい薬も同様の効果が期待できるため、応急処置として試してみる価値があります。
患部を冷やす
冷たいタオルや冷却パックで患部を冷やすと、痛みが和らぐことがあります。ただし、冷やしすぎると逆効果になることもあるので、注意が必要です。
柔らかいものを食べる
硬いものを噛むと、患部に負担がかかり、痛みが悪化することがあります。患部に負担がかからないように、柔らかいものを食べてください。
応急処置は、あくまで歯医者へ行くまでの一時的な対処法です。痛みが急激に強くなったり、症状が改善しなかったりする場合は、すぐに歯科医師に相談してください。
神経を抜いた歯が痛い時の治療法とは?
神経を抜いたはずの歯が痛いときは、何かしらの治療が必要です。代表的な治療方法を4つ、ピックアップしました。
1.再度、根の治療をする(再根管治療)
根管治療で細菌をすべて取り切れていなかった場合、もう一度、根の中を完全にきれいにする治療をします。
細菌をしっかり除去して、再び感染しないように被せ物をします。
2.神経を再生する治療(歯髄再生治療)
最近の新しい治療法で、抜いた神経を再生させる方法です。自分の細胞を使って、歯の中の神経や血管をよみがえらせます。
ただし、対応している歯科医院は少ないです。
3.歯周病の治療
歯ぐきの炎症が原因で痛みが出ている場合は、歯石を取るなどの治療をします。
症状が進んでいると、歯ぐきを切開して歯の根元の汚れを取る処置が必要になることもあります。
4.抜歯
もし歯の根っこが割れてしまっている場合は、治療で治せないことが多く、残念ながら抜歯が必要です。
特に、縦に割れている場合は、ほとんどのケースで歯を残すのが難しくなります。
痛みが続く場合は我慢せず、早めに歯医者へ相談しましょう。
神経を抜いた歯の痛みはいつまで続く?
根管治療後、噛むと歯の痛みや違和感が生じることがありますが、根の中が清潔であれば、通常は数日から1週間ほどで治まります。
痛みの感じ方や続く期間には個人差があります。特に強い痛みが続く場合は何らかの問題があるため、早めに歯科医院を受診しましょう。
神経を抜いた歯の痛みを放置するとどうなる?
神経を抜いた歯の痛みは、自然に症状が改善されることはありません。放置すると以下のリスクがあります。
感染が広がる
神経を抜いた歯でも細菌が増えて炎症を起こすことがあります。悪化すると、膿がたまったり、顎の骨まで感染が広がったりすることもあります。
歯がもろくなる
神経を抜いた歯は弱くなり、割れたり欠けたりしやすくなります。そのまま放置すると抜歯が必要になることもあります。
周りの歯や体にも悪影響
感染が広がると、他の歯にも悪影響を与えることがあります。さらに、細菌が血液に入り、全身の病気につながることもあります。
痛みが長引く
放置すると、痛みがずっと続くことがあります。日常生活に支障が出たり、ストレスの原因にもつながるでしょう。
神経を抜いた歯に痛みを感じたら、そのままにせず歯科医院で診てもらいましょう。専門的な診察と適切な治療を受けることで、症状の進行を防ぎ、歯を長持ちさせることができます。
神経を抜いた歯の痛みを効果的かつ迅速に解消するなら【マイクロエンド治療】
根管治療を受けたのにまだ痛みが続く場合、「マイクロエンド治療」が解決策となる可能性があります。
この治療法は、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて、根管内の細部にわたる汚れや感染を徹底的に除去する高度な方法で、「精密根管治療」とも呼ばれています。
歯の神経はとても複雑な構造をしているため、肉眼で手探りや感覚的な経験を頼りに行う根管治療では、細かい感染部位や残存する病変を見落とす可能性があるのです。
一方、マイクロスコープを使用すれば、肉眼では見えない歯の内部や歯周組織を数倍から数十倍に拡大して観察できるため、治療の精度が飛躍的に向上します。
もちろん、治療の精度が高いのは後者であることは言うまでもありません。
マイクロエンド治療の特徴とは?
- 精密な処置: 歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用し、細かい根管の汚れや感染を徹底的に除去します。
- 再発リスクを低減: しっかりと洗浄・消毒することで、痛みの原因を根本から解決します。
- 歯を残せる可能性が高まる: 抜歯を避け、できる限り自分の歯を維持します。
マイクロエンド治療ができる歯科医院は限られていますが、根本的に痛みから解放されたいと悩む患者さまは検討する価値があるでしょう。
マイクロスコープを日常的に使用している根管治療を得意とした歯科医に、一度相談してみてください。
「神経を抜いた歯が痛い」に関連するよくある疑問
神経を抜いた歯を押すと痛いのはなぜ?数年後でも痛むことがある?
神経を抜いた歯でも、歯の根っこの先端で炎症が起こることがあります。これを「根尖病巣」といい、細菌感染で膿がたまることが原因です。
治療後数年経ってから痛む場合もあるため、症状が現れたら早めに歯科医院で診てもらいましょう。
神経を抜いた治療済みの歯が、数年後に痛くなるのは普通ですか?
治療後しばらく問題がなかった歯が数年後に痛むことは珍しくありません。再感染、歯根の破折、または歯周病の進行などが主な原因です。
痛みが続く場合は、再治療の必要があるかもしれないので、歯科医に相談してください。
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神経を抜いた歯の寿命はどのくらい?
神経を抜いた歯の寿命は、ケアや治療の質によって異なりますが、一般的には約10年程度とされています。
歯は折れやすくなるため、噛み合わせの調整やナイトガード(マウスピース)の使用などで負担を軽減することが推奨されます。

神経を抜いた歯の痛みを解消するなら安岡デンタルオフィスへ
神経を抜いた歯が痛む原因はさまざまですが、放置すると症状が悪化し、激しい痛みや抜歯のリスクが高まります。
「この痛みをすぐにでも解消したい」とお考えの方は、早急に歯科医院で適切な治療を受けることが重要です。
安岡デンタルオフィスでは、神経を抜いた歯の痛みの原因を徹底的に調査し、根本的な解決を目指す治療を行っています。
マイクロスコープを用いた精密な根管治療(マイクロエンド治療)をはじめ、原因を根本から改善し、安心して治療を受けられる環境を整えています。
「神経を抜いたはずなのに痛みが続く」「再治療が必要かもしれない」と感じている方は、ぜひ一度安岡デンタルオフィス江坂本院までご相談ください。



