2024.02.13
医療ホワイトニングとは?セルフホワイトニングとの違いやメリット・注意点も
ホワイトニングを検討するにあたって、「医療ホワイトニングとセルフホワイトニングの具体的な違いを知りたい」という人も多いのではないでしょうか。医療ホワイトニングとセルフホワイトニングの決定的な違いは、ホワイトニング効果です。本記事では、医療ホワイトニングについて、施術内容の詳細やセルフホワイトニングとの違い、注意点などをわかりやすく説明しています。ホワイトニングのことをより深く知りたいという人は、ぜひ記事内容をご確認ください。
医療ホワイトニングとは?
医療ホワイトニングは、歯科医院で行われる専門的なホワイトニングのことを言います。歯科医師や歯科衛生士だけしか取扱できない過酸化水素や過酸化尿素などの漂白成分を使用しつつ、薬剤を活性化させる専門の機材を使って本格的なケアを行います。即効性が高く、効果を実感しやすいのも医療ホワイトニングの特徴です。
歯のクリーニングや汚れ防止コーティングなど、ホワイトニングのオプションにて他の歯科医院と差別化を図っているケースも多く、サービスが充実しています。専門医からの指導を受けられるため、安全性が高い点も特徴の一つです。
セルフホワイトニングと医療ホワイトニングの違い
セルフホワイトニング | 医療ホワイトニング | |
施術場所 | 専門店・サロン | 歯科医院 |
施術する人 | 本人 | 歯科医師・歯科衛生士 |
薬剤の濃度 | 低濃度 | 高濃度 |
効果 | 弱い | 強い |
白さの持続性 | 短い | 長い |
費用 | 安い | 高い |
副作用 | 少ない | 多い |
セルフホワイトニングは、お手軽で安価にホワイトニングができる点が特徴です。また、簡易的に行うため、副作用が出にくいメリットもあります。一方で、医療ホワイトニングのような本格的な漂白効果は得られず、効果も長続きしません。
セルフホワイトニングとは?
セルフホワイトニングとは、歯科医師の指導なしで、自分で行うホワイトニングのことを言います。専門店やサロンにて、設備や道具を使い、スタッフの指示のもと自分自身の手でホワイトニングをおこないます。
費用は安くお手軽ですが、着色やくすみなどの漂白効果はあるものの、歯そのものの色を白くすることは出来ません。医療ホワイトニングとセルフホワイトニングの効果の違いは使用する薬剤の違いです。
漂白成分の過酸化水素の取り扱いはありませんので、セルフホワイトニングのケアはあくまで「クリーニング」にとどまります。セルフホワイトニングでは、主に酸化チタンやポリリンなどが使用されます。施術を含めた所要時間はおおよそ30分から1時間程度です。
セルフホワイトニングは、歯科医院がおこなう専門的なホワイトニングとの区別がつきにくく、実際に来店したあとに事実がわかってがっかり、というケースも少なくありません。ホワイトニングの際は事前にセルフホワイトニングか、医療ホワイトニングなのか、よく確認しましょう。
医療ホワイトニングの種類
医療ホワイトニングで行われる主な施術方法を3つ紹介します。
- オフィスホワイトニング
- ホームホワイトニング
- デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、直接歯科医院へ来院し、歯科医師や歯科衛生士の元で施術を行う方法です。
歯科医師や歯科衛生士だけしか取り扱いが出来ない過酸化水素や過酸化尿素などの漂白成分を使用しつつ、薬剤を活性化させる専用機器を用いた本格的な施術を行います。
即効性が高く、効果を実感しやすい点がセルフケアとの違いです。
歯のクリーニングや汚れ防止コーティングなど、様々なオプションへ対応する医院も多く、予後のフォローが手厚い点も特徴の一つです。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院でマウスピースを作成した後、処方された薬剤を使って自宅でホワイトニングを行う方法です。
薬剤を流し込んだマウスピースを1日1時間〜2時間程度装着します。施術はとても簡単なので、日常生活の合間でもホワイトニングできる点にメリットがあります。
ホームホワイトニングの効果を実感できるのは、毎日施術を行なってから2週間程度です。白さの持続はおおよそ1年〜2年と長く、目標とする歯の白さを調整できる点も見逃せないポイントです。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法をデュアルホワイトニングと言います。
歯科医院で短期間で白くした後、ホームホワイトニングによるケアを重ねていき理想の白さへ近づけていきます。
2つの方法によってホワイトニングの即効性と持続性、高い効果が期待できる理想的な方法です。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニング両方の費用がかかるため、治療費は高額になりますが、その分より効果が期待できます。
医療ホワイトニングとセルフホワイトニングの費用相場
各医療ホワイトニングの費用相場と、セルフホワイトニングの費用相場を一覧表にまとめました。
種類 | 費用相場 |
オフィスホワイトニング | 1万円〜7万円 |
ホームホワイトニング | 2.5万円〜5万円 |
デュアルホワイトニング | 5万円〜8万円 |
セルフホワイトニング | 2,000円〜5,000円 |
それぞれのホワイトニング方法について、詳細を説明します。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは審美目的の施術のため、健康保険適用外です。費用の相場は歯科医院の施術メニューによって大きくことなります。
オフィスホワイトニングの薬剤・機材・設備は、ホワイトニングの本場アメリカから輸入しているケースが多いです。
エナメル質が厚いアメリカ人に向けて作られた薬剤は、確かなホワイトニング効果を認められていますが、仕入れ値が割高なため施術価格も高額になりがちです。
一方でエナメル質の薄い日本人に向けの、効果と低コストを両立した新しいオフィスホワイトニングシステムも誕生しています。
ホームホワイトニング
歯科医院でのマウスピース制作の相場はおおよそ15,000円〜40,000円程度、ホワイトニングの薬剤は1週間分で5,000円が相場です。
マウスピース制作費用と薬剤の費用を考えると、ホワイトニングの効果を実感できるまでに、おおよそ2.5万円〜5万円程度はかかると考えて良さそうです。
ホワイトニングの持続期間が長いため、その後のメンテナンス費用は抑えられます。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングでかかる費用は、医院での施術代と、ホームホワイトニングの薬剤・マウスピースの製作費などです。オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのいいとこ取りをしているため、費用は高くなりがちです。
歯科医院によってはセット割引などのディスカウントをおこなっている場合もありますので、事前によく確認してみましょう。
セルフホワイトニング
セルフホワイトニングは資格が必要な薬剤を使用しないため、とても安価です。歯科医院でおこなう本格的なホワイトニングとの違いを理解していれば、痛みもなくリーズナブルに利用できるため、目的によっては満足度の高いホワイトニングになり得ます。
医療ホワイトニングの注意点
医療ホワイトニングを行うにあたっての注意点を紹介します。
副作用のリスクがある
ホワイトニングによって起こりうる副作用があることは認識しておいた方が良いでしょう。想定される主な副作用は次のとおりです。
- 知覚過敏
- 歯髄炎
- 口腔粘膜炎
- 歯茎の灼熱感
- 吐き気
ホワイトニングに適さない人もいるため、歯科医院による事前のチェックはしっかりと受けましょう。事前のチェックと対策によって、多くのリスクは回避できます。
なお、吐き気は薬剤によるものではなく、マウスピースを口に入れた時の嘔吐反射です。人によってはマウスピースを使うホワイトニングができないケースもあります。
思ったほど効果が得られない可能性がある
ホワイトニングをしたのに、思うほど白くならないこともあります。
元々の歯の色は個人差によるところが大きいため、歯の白さが人によって違うのは致し方ありません。
イメージとの相違を防ぐためにも、事前のカウンセリングで目標とする色の白さを共有しておきましょう。
まとめ
本格的なホワイトニング効果をのぞむ場合、医療ホワイトニングがおすすめです。費用はかかるものの、セルフホワイトニングに比べると満足度を得られやすいです。よりしっかりしたホワイトニング効果を求める人は、医療ホワイトニングを検討してみてはいかがでしょうか。短時間でのホワイトニング効果を求める方は、ぜひご相談ください。