2017.08.01
仕事中に噛んでない?「ガム」が与える虫歯のリスクとは?
ガムを噛むメリットは、唾液が分泌されること。その唾液によって口の中に残っていた食べかすを洗い流したり、口内の免疫力を高めたりする効果があります。しかし、一般的なガムには砂糖が含まれているため、その糖分が歯に残ることに。その結果、ガムの砂糖が虫歯菌の活動原因となり、虫歯リスクを増やすと言えます。 ガムを噛んだ後に歯磨きをすると良いのですが、仕事中に何度も席を立って歯磨きをするのは難しいもの。そのため、仕事中に一般的なガムを噛むことはあまりおすすめできません。
次に、今盛んに歯に良いとCMされているキシリトール配合のガムについてお話ししましょう。そもそもキシリトールとは、白樺などの木に含まれる成分を原材料とする天然甘味料のこと。さらにキシリトールを摂取することで、虫歯菌の数を減らしたり、歯の再石灰化を助けたりする効果が見込めます。さらに、キシリトール配合のガムは噛むことで口の中に清涼感が現れ、通常のガム以上に唾液が出やすくなるメリットも。唾液は虫歯菌を洗い流すだけでなく、歯の再石灰化にも役立ってくれます。 このように歯に良いとされているキシリトール。ただし、一日に20~30g以上取ると体質等によっては下痢などを引き起こすことがあるため、注意しましょう。
歯に良いキシリトール配合のガムは、仕事中にどうしてもガムが噛みたいときにも適しています。ただし、選ぶ際の注意点が2つあります。まずは、50%以上キシリトールが含まれているガムであること。「キシリトール×炭水化物×100」という計算式で含有量を知ることが可能です。目安としては、最低でも含有量50%以上、虫歯予防目的を期待する場合は90%以上ということになります。 その他、糖類や、果汁、クエン酸など虫歯の原因となる物質が含まれていないかもチェックしてください。市販品のガムのパッケージ部分に記載されている成分分析表を参考にすると良いでしょう。市販品は種類が多くガム選びに悩んでしまうという方は、安岡デンタルに相談の上、歯科医院専売品を購入する方法もあります。