2026.02.24
小児矯正の第一期にはどんな種類がある?装置の違いを江坂の歯科医が解説

小児矯正には、成長期に行う「第一期治療」と、永久歯が生え揃ってから行う「第二期治療」の2段階があります。その中でも、お子様の将来の歯並びを左右する非常に重要なステップが、成長の力を利用できる「第一期治療」です。
小児矯正の装置には、主に以下の4つのタイプがあります。
- 拡大床:取り外し式で顎を広げる
- プレオルソ:お口の周りの筋肉を整える
- マウスピース型矯正装置:目立ちにくく、衛生的な先端治療
- 固定式装置:しっかりと歯を動かす
これらは、治療を開始する時期や、お子様のお口の状態によって最適な選択肢が異なります。
そこで今回は、吹田市・江坂の安岡デンタルオフィスが、小児矯正(第一期)で使用する装置の種類とその違い、それぞれの特徴について、専門的な視点からわかりやすく解説します。
小児矯正の「第一期治療」とは?
第一期治療とは、乳歯と永久歯が混ざり合っている時期(おおよそ6歳〜12歳頃)に行う矯正治療のことです。
この時期の最大の目的は、綺麗な歯並びが並ぶための土台(顎の骨)を整えることにあります。
大人の矯正が完成した顎に対して歯を並べるのに対し、子どもの矯正は顎の成長をコントロールして、永久歯が自然に並ぶスペースを作る治療なのです。
ここで適切なアプローチをしておくことで、将来的に抜歯をせずに済んだり、第二期治療の期間を短縮できたりと、お子様にとって大きなメリットがあります。
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第一期治療で使われる主な装置の種類

お子様のお口の状態(出っ歯、受け口、ガタガタなど)や、ライフスタイルに合わせて、主に以下の装置を使い分けます。
プレオルソ(マウスピース型・機能改善)
4歳頃~と比較的早い段階から使用できる、柔らかい素材でできたマウスピース型の装置です。
特徴:口の周りの筋肉(舌や唇)のバランスを整え、指しゃぶりや舌の癖といった悪い習慣を改善することで、歯並びの問題の予防をめざす。
メリット:取り外し可能。寝ている間と日中の数時間のみの装着でOK。痛みが少ない。
デメリット:お子様本人が装着してくれないと効果が出にくい。
インビザライン・ファースト(マウスピース型・歯列移動)
透明で目立たないマウスピース(アライナー)を1日20時間以上装着して、歯と顎を同時に整える先端の治療法です。
特徴:デジタルスキャンで精密なシミュレーションを行い、歯を細かく動かしてく。
メリット:目立ちにくい。食事がしやすい。痛みが少ない。
デメリット:装着時間の管理が重要。自己管理が難しいお子様には不向きな場合がある。
拡大床(取り外し式・顎の拡大)
レジン製のプレートにワイヤーとネジを組み合わせた装置です。装着することで、少しずつ顎の横幅を広げていきます。
特徴: 永久歯が並ぶスペースが足りない場合によく使われる。
メリット: 取り外しができるため、歯磨きがしやすく虫歯のリスクを抑えられる。
デメリット: 喋りにくさを感じることがある。1日12〜14時間以上の装着が推奨される。
固定式装置(急速拡大装置・リンガルアーチなど)
歯の裏側や奥歯に固定する装置です。
特徴:顎の骨をより確実に広げたい場合や、特定の歯を移動させたい場合に使います。
メリット:取り外しの手間がなく、お子様のやる気に左右されず確実に効果が出る。
デメリット:歯磨きが難しくなるため、親御様の仕上げ磨きや徹底したケアが必要。
うちの子にはどれがいい? 小児矯正(第一期)の装置比較表

小児矯正の第一期治療で使われる主な装置を一覧表にしました。
お子様の歯並びの状態や性格に合わせて最適なものを選ぶための参考にしてください。
| 装置の種類 | 特徴・目的 | 対象年齢(目安) | 取り外し | 着用時間 |
|---|---|---|---|---|
| プレオルソ | 既製品のマウスピース型装置。 お口周りの筋肉バランスを整え、顎の成長を促します。 |
4歳〜10歳 | 可能 | 就寝時+日中1時間程度 |
| インビザライン・ファースト | 透明なマウスピース型装置。 顎を拡大しながら、同時に歯列を細かく整えます。 |
6歳〜12歳 | 可能 | 1日20時間以上 |
| 拡大床(かくだいしょう) | 取り外し式のプレート装置。 ネジの力を利用して、少しずつ顎の横幅を広げます。 |
6歳〜10歳 | 可能 | 1日14時間以上 |
| 固定式装置(急速拡大など) | 歯の裏側に固定するタイプの装置。 強い力で確実に顎の骨を拡大します。 |
症例による | 不可 | 24時間装着 |
注意点: 上記はあくまで一般的な目安です。お子様のお口の状態(歯並びの乱れの程度)によって、必要な装置や期間が異なります。
小児矯正(第一期)で使用する装置の費用比較
小児矯正の第一期治療で使用する装置について、それぞれの費用相場と注意点をまとめました。
※費用は2026年2月現在の相場となり、歯科医院によって費用は異なります。
| 装置の種類 | 費用相場(税込) | 特徴・費用に関する注意点 |
|---|---|---|
| プレオルソ | 165,000円〜 | マウスピース型装置。 日中1時間と就寝時のみの使用で比較的安価ですが、適応症例は限られます。 |
| インビザライン・ファースト | 495,000円〜 | 透明なマウスピース矯正。 目立ちにくく食事も快適ですが、装着時間を守らないと効果が出ず、再製作費用が発生する場合があります。 |
| 拡大床(かくだいしょう) | 33,000円〜110,000円 | 取り外し式装置。ネジを回して顎を拡大します。 紛失や破損による再製作には別途費用が必要になる場合があります。 |
| 急速拡大装置 | 110,000円〜 | 固定式装置。短期間で確実に顎を広げます。 清掃性や違和感への配慮が必要です。 |
| リンガルアーチ | 33,000円〜55,000円 | 歯の裏側に固定する装置。 奥歯の移動やスペース保持に使用します。比較的安価ですが、複雑な歯の移動には他装置との併用が必要です。 |
装置代以外にかかる、そのほかの費用

矯正治療では、装置そのものの代金以外にも、治療をスムーズに進めるために必要な経費が発生します。
あらかじめ全体の予算を把握しておくことが大切です。
- 相談・カウンセリング料:無料〜5,500円
まずは現在のお口の状態を確認し、治療の方針を相談します。
- 精密検査・診断料:33,000円〜
レントゲン撮影やiTero(3Dスキャナー)による歯型採取、詳細な治療計画の策定にかかる費用です。
- 処置料・調整料:3,300円〜(来院ごと)
月に一度程度の定期チェック時に、装置の調整やクリーニングを行うための費用です。
- 保定装置(リテーナー)代:22,000円〜
矯正終了後、後戻りを防ぐために使用する装置の代金です。
- MFT(口腔筋機能療法)指導料:調整料に含まれる場合が多い
正しい舌の使い方や飲み込み方を習得し、歯並びが悪くなる根本原因を改善するトレーニング費用です。
料金については以下の記事でもご紹介しています。
小児矯正の費用相場はいくらぐらい?費用内訳と費用を抑えるコツを解説
知っておきたい!装置を選ぶ際の3つのポイント
「自分で取り外せる」メリットとリスク
マウスピース型(プレオルソ・インビザライン)や拡大床は、食事や歯磨きが楽ですが、お子様が装着し忘れると効果が出ません。
費用の幅
プレオルソは既製品のため比較的安価ですが、インビザライン・ファーストはオーダーメイドの高度なシミュレーションを行うため、費用が高くなる傾向にあります。
固定式の確実性
「子どもが装置を失くしそう」「着けてくれるか不安」という場合は、歯科医院で装着する固定式が安心かもしれません。
「一番高い装置が良い」とは限りません。大切なのは、お子様の骨格の成長段階(ピーク)を逃さず、その子に最も負担が少なく、かつ効果が高い装置を選ぶことです。
当院では、最新の3Dスキャナーを用いた精密診断に基づき、ご家族のライフスタイル(習い事や受験など)も考慮した最適なプランをご提案しています。
江坂で小児矯正をお探しなら、安岡デンタルオフィス
吹田市・江坂の安岡デンタルオフィスでは、単に「歯を並べる」ことだけを目的とはしていません。
私たちが大切にしているのは、一生涯、健康なお口で過ごせる土台を作ることです。
歯並びが悪くなる原因は、骨格だけでなく、呼吸の仕方や舌の位置、飲み込み癖などの習慣にあることが非常に多いのです。
そのため、当院では、矯正治療にMFT(口腔筋機能療法)というお口のトレーニングを組み合わせることで、治療終了後も後戻りしにくいお口をめざしています。
また、江坂という土地柄、中学受験を控えたお子様や、習い事に忙しいお子様も多くいらっしゃいます。
「受験期に痛みが強い装置は避けたい」「人前で話す機会が多いので目立たないものがいい」といった、ご家族ごとのライフスタイルに合わせた最適なプランを一緒に考えていきます。
小児矯正の第一期治療は、一生に一度、この成長期にしかできない貴重なチャンスです。
装置の種類はたくさんありますが、大切なのは「どの装置を使うか」ではなく、お子様のお口の状態を見極め、適切な時期に適切なアプローチをすることです。
「まだ早いかな?」と思われた時が、実は一番の相談タイミングです。
まずは一度、お口の状態をチェックしてみませんか?
安岡デンタルオフィスでは、最新のデジタル設備と豊富な経験に基づき、お子様の未来を全力でサポートいたします。
「うちの子の場合はどれがいいの?」と思われたら、お気軽に無料カウンセリングへお越しください。ホームページの問い合わせフォームのほか、LINEでの相談も受け付けております。
以下でも当院の小児矯正についてご紹介しています。是非、あわせてご覧下さい。
小児矯正をやるか迷ったら|矯正すべきサインや小児矯正の必要性を解説



