2024.02.13
インプラント治療とセラミック治療の違いは何?期間や料金も紹介!
歯が抜けたり欠けたりした時の治療法として、最近よく耳にするインプラント治療とセラミック治療。
インプラント治療とは抜けてしまった歯を補うために、人工歯根を使う治療法のこと。一方、セラミック治療とは、セラミック素材を使う治療全般を指します。
この記事ではインプラント治療とセラミック治療の違いやそれぞれの治療法の特徴、治療期間や費用について解説しています。「インプラントとセラミックの違いが分からない」とお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
インプラント治療とセラミック治療の違いとは?
インプラント治療は失った歯を補うための治療法なのに対し、セラミック治療はセラミック素材を使う治療全般を指し、歯が抜けた・欠けた、虫歯になったなどの幅広い状態に対応する治療法です。
インプラント治療でセラミック素材でできた人工歯を使うこともあります。そのケースは、厳密に言えば、インプラント治療でありセラミック治療でもあると言えるでしょう。
このようにセラミック治療という言葉自体が何かひとつの症状に対応する治療法ではなく、インプラント治療にも取り入れられているため、混乱されている方も多くいると思います。
無くした歯を補うインプラント治療
歯を失った後の治療法にはいくつか選択肢がありますが、特に噛み心地や見た目などの点において、最も自然な状態に近づけられる治療法がインプラント治療です。
治療内容
- 抜けてしまった歯を補う
- 歯根が折れてしまった歯を補う
上記のほか、大きく歯並びを変える必要がある矯正治療に適用される場合もあります。
メリット
- しっかりと強く咬める
- 自信を持って笑うことができる
- 左右でバランスよく咬める
- 取り外す面倒がない
- 食物をおいしく味わえる
- 自分の歯にかかる負担が減って長持ちする
- 歯ごたえある食物の食感が楽しめる
- 隣の歯を削る必要がない
- 発音が安定して会話を楽しめる
- インプラントはむし歯にならない
- 見映えよく仕上げることが可能
デメリット
- 噛む感覚が自分の歯と違う
- 治療期間が比較的長い
- 状況により見た目が自身の歯と異なることもある
- 食べ物が詰まりやすくなることがある
- 他の歯が抜けて義歯を入れる場合、インプラントに不用意にフックをかけるとインプラントにダメージが加わることがあるため、義歯のデザインが制限されることがある
- 外科処置に伴う痛み・腫れ・出血・合併症の可能性がある
- お手入れ次第で感染することがある
- 治療費が比較的高額
治療期間
口腔内の状態にもよりますが、半年~1年ほどかかります。
これはインプラント治療には一次手術の後に骨とインプラントが結合するために3~6ヵ月の治癒期間が、二次手術の後に歯茎が治るために1ヵ月の治癒期間が必要なためです。
費用
埋入 | ¥220,000 (税込) |
2次OPE | ¥61,000 (税込) |
アバットメント(チタン製) | ¥61,000 (税込) |
アバットメント(ジルコニア製) | ¥121,000 (税込) |
上部構造(メタルボンド) | ¥110,000 (税込) |
上部構造(ジルコニア) | ¥165,000 (税込) |
上部構造(オーバーデンチャー) | ¥484,000 (税込) |
※上記金額は目安であり、個々の状況により変動する場合があります。
幅広い症状に対応するセラミック治療
セラミック治療とは、虫歯や歯が欠けたり抜けたりした際の詰め物や被せ物などにセラミックという素材を使用した治療法のこと。セラミックは、お茶碗やお皿などの陶器と同じ材質でできており、歯を自然に美しく治療するのにとても便利な素材です。
治療内容
セラミック素材を使った治療には以下の3つがあります。
- 虫歯・歯の欠けの補修
- 前歯のすき間や歯並び、色の改善
- 抜けた歯を補う
それぞれについて見てみましょう。
虫歯・歯の欠けの補修
虫歯や歯が欠けた時に、詰め物や被せ物として使われます。審美面で優れているので、大きく歯を削る場合や欠けた場合、目立つ場所に使用されることが多いです。
前歯のすき間や歯並び、色の改善
前歯のすき間や歯並びを手軽に改善したい時に用いられる『ラミネートベニア』はセラミック治療のひとつ。歯の表面を薄く削って、セラミック素材を強力な接着剤で貼り付ける治療法で、多少のすき間や歯並び、歯の色を改善することができます。
失った歯を補う
歯が歯根から抜け落ちてしまった場合の治療法には、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3種類があります。ブリッジとは、抜けた歯に隣接する歯を利用して人工の歯を作る治療法のことで、人工歯にセラミック素材を使えば抜けた歯を自然に補うことができます。特に、前歯のような目立つ部分の場合は、セラミック素材を選ぶメリットは大きいでしょう。
また、歯が大きく欠けるなど、歯根は残った状態で歯の機能を失った場合は、セラミック素材の被せ物で対応ができる場合があります。
セラミック治療のメリット
- 審美性に優れる
- 劣化が少ない
- 金属アレルギーを引き起こさない
- 歯垢がつきにくい
セラミック治療のデメリット
- 強い衝撃に弱い
- 歯根がないとできない
- 自由診療で比較的高額
治療期間
抜けた歯の治療として、ブリッジ治療にセラミック素材を採用した場合は1~2ヵ月程度。
歯の機能を失った時はインプラント治療?セラミック治療?
歯が抜ける・大きく欠けるなど、機能を失った歯の治療選択に重要なポイントとなるのは、金属アレルギーの有無です。
インプラント治療では歯根部分に主にチタンやチタン合金が使用されます。これらは通常アレルギーが起きにくい素材とされていますが、完全に無害ではないため、まれに治療が難しい場合があります。金属アレルギーがある場合は、オールセラミックのブリッジなど別の治療法を検討する必要があります。
その他、歯根の有無や口腔内の状態、なりたい見た目、求める噛み心地などの希望条件により、どちらの治療にするかを選択することになります。
インプラント治療で使うセラミック素材とは
インプラント治療でも上に被せる人工歯の素材にセラミック素材を使う場合があります。
一般的に以下の4つのセラミック素材が使われることが多いです。
- ジルコニアセラミック
- オールセラミック
- ハイブリッドセラミック
- メタルセラミック
奥歯なのか前歯なのかといったように、インプラントを入れている位置や求める審美性、予算によっても使用する材料は異なります。以下にそれぞれの特長を紹介しますので、歯科医師とよく相談して決めるようにしてください。
ジルコニアセラミック
「人工ダイヤモンド」とも呼ばれる素材です。この素材は透明で、天然歯のような見た目に近づけられます。強度や耐久性も金属に匹敵し、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方でも、欠ける心配はほとんどありません。
オールセラミック
金属やプラスチックを一切使わずに作られる素材です。優れた審美性があり、透明性が高く、自然な歯の色合いを再現できると言われています。ただ、他の素材に比べて時間が経つと劣化しやすく、治療費が上がる可能性があります。
ハイブリッドセラミック
セラミックと歯科用プラスチックであるレジンを混ぜて作られたもの。他のセラミック素材に比べて費用は抑えられますが、耐久性はやや劣り、摩擦によってすり減ったり、破折したりする可能性があります。また、レジンは汚れがつきやすく、経年による変色や艶の低下も考えられます。
メタルボンド
中身が金属で、外見の一部にセラミックが使用されています。内部が金属なので強度はありますが、透明感はやや劣ります。金属アレルギーの危険性や、金属が透けて見えて歯茎が黒く見える可能性もあります。表面はセラミックで覆われているため、審美性の低下はほとんどありません。
江坂でインプラント治療・セラミック治療をするなら安岡デンタルオフィス
今回の記事ではインプラント治療とセラミック治療について紹介しました。セラミック治療は対応する症状が多く、インプラント治療でもセラミック治療でもある治療もあります。そのため、この2つの違いが分からなくてというお問い合わせは当院でもよくあります。
歯科医師にカウンセリング時や治療時に質問いただくことはもちろん、当院には電話やLINEでのお問い合わせに対応するカスタマーセンターを用意していますので、両治療について質問や不安があれば、お気軽にお問い合わせください。治療開始前のお問い合わせにも喜んで対応いたします。