2023.09.26
歯医者の値段はいくらぐらい?初診料や治療にかかる相場料金を解説!
歯医者を受診するとき、値段が気になる方も多いのではないでしょうか?虫歯治療は基本的に保険適用できますが、治療方法や使用する素材によっては自由診療となるため、値段が高くなることもあります。いざ支払うときに予想外の値段で驚くことがないように、歯医者の値段について一通り理解しておきましょう。
今回の記事では、保険診療と自費診療の場合の値段、虫歯治療にかかる値段などを解説しています。歯医者を受診する予定がある方は、ぜひご一読ください

歯科治療の値段
歯科医院を最初に受診するとき、初診料がかかります。初診料は3,000~4,000円程度ですが、保険を使うと3割なので、実際に支払うのは900円程度ですみます。
ただし、重度の虫歯や歯周病などで受診し、レントゲン撮影や応急処置的な外科処置が必要になると、値段もそれなりに高くなるでしょう。
2回目以降の受診では、再診料を支払います。再診料は、550円くらいです。初診以降の受診で毎回請求されますが、3割負担の場合200円くらいの支払いですみます。なお、歯医者で支払う値段は、保険診療と自費診療で異なります。
保険診療の場合
保険診療は日本全国同一料金で、70歳未満は3割負担です。保険診療では、国が定めた必要最低限の治療しか行いません。この必要最低限とは「歯や歯茎の機能や健康を日常生活に支障がない程度まで回復する」治療のことです。
たとえば、虫歯の治療や歯周病のケアなど、日常的なトラブルの解決に適しています。
- 制約がある治療内容
保険診療では、使用できる材料や治療方法が制限されるため、高度な機能や審美性を求める場合には対応できないことがあります。 - 患者様が期待する治療とのギャップ
「保険でも質の高い治療が受けられる」というイメージを持つ方もいらっしゃいますが、実際には最小限の範囲にとどまります。より精密な治療や見た目に配慮した仕上がりを希望する場合は、自費診療を検討する必要があります。
〈保険が適用される主な治療〉
治療で使う素材は、プラスチック樹脂のレジンや銀歯など、法律によって定められた歯科用素材のみです。
治療内容 | 値段 | |
レジン修復 | 初期の段階の虫歯を削り白いプラスティックの詰め物をし、歯を元の形に修復する | 1,500~3,000円 |
銀歯 | 中程度の虫歯を削り、型取りをした銀色の詰め物で歯を元の形に修復する | 2,000~8,000円 |
ブリッジ | 失った歯に隣接する歯を削り、それを土台に橋のようにつないで歯をつくる | 5,000円~ |
スケーリング | 歯石除去のことで、歯周病の治療やクリーニング、定期健診など様々な場面で行われる | 1,000~2,500円 |
自費診療の場合
一方、自費診療は、原則全額自己負担です。歯や歯茎の機能や健康の回復だけでなく、審美性や機能性、身体への影響も配慮する治療になると、自費診療になります。歯並びを整えたり、セラミックやゴールドなど、さまざまな素材を選択可能です。そのため、患者様一人ひとりのニーズに合わせた最適な治療を提供できます。たとえば、次のようなケースが挙げられます。
ケース1:見た目を重視したい方にはセラミック治療
セラミック治療は、美しさと機能性を兼ね備えた自費診療の一つで、自然な見た目を追求したい方に最適な選択肢です。
特徴とメリット①:審美性に優れている
セラミック素材は天然の歯に近い透明感を持ち、色調も周囲の歯に自然に馴染みます。特に前歯や笑ったときに見える部分の治療に適しています。
特徴とメリット②:変色しにくい
レジン(プラスチック)などの保険診療用材料に比べ、セラミックは変色しにくく、長期間美しい状態を保てます。
特徴とメリット③:耐久性が高い
セラミックは硬度が高く、咬合力にも耐えるため、長く使用できる安心感があります。
保険診療との違い
保険診療では、詰め物や被せ物に金属やレジンを使用することが一般的です。これらの材料はコストを抑えられる一方で、見た目に金属の色が目立つ場合や、時間が経つと変色する場合があります。また、金属アレルギーのリスクがある方には適しません。
セラミック治療は費用が高くなることがデメリットですが、その分、審美性と快適性が格段に向上します。
ケース2:機能性を重視するためのインプラント治療
インプラントは、失った歯を補い、天然の歯とほぼ同等の機能を取り戻すことができる自費診療の代表的な治療法です。
特徴とメリット①:しっかりと噛める
インプラントは顎の骨に埋め込んだ人工歯根の上に歯を装着するため、天然歯と同じようにしっかり噛むことができます。特に奥歯の欠損を補う場合に有効です。
特徴とメリット②:周囲の歯に負担をかけない
ブリッジのように隣の健康な歯を削る必要がないため、周囲の歯を保護しながら治療ができます。
特徴とメリット③:長期間安定する
適切なメンテナンスを行うことで、インプラントは10年、20年と長く使用することが可能です。
保険診療との違い
保険診療での欠損補填は、部分入れ歯やブリッジが一般的です。これらは比較的費用が抑えられる反面、以下のような制約があります。
部分入れ歯は違和感が強く、噛む力が制限される場合があります。
ブリッジは周囲の健康な歯を削る必要があり、長期的に見ると歯全体への影響が大きくなることがあります。
インプラントは費用が高い治療法ですが、見た目だけでなく、噛む力や快適性を取り戻したい方にとって非常に大きなメリットがあります。
〈保険適用外の主な治療〉
治療内容 | 値段 | |
インプラント | 歯のない部分に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける。使用するメーカー・手術の術式などは医院によって異なる | 1本30万~ |
歯列矯正 | 装置を使って歯の位置を動かしつつ、歯並び・噛み合わせを矯正する。 | 数十万~100万 |
ホワイトニング | 特殊な漂白剤で歯を白くする | 15,000円~ |
セラミック | セラミックを使う被せ物やインレー、ブリッジ、つけ歯など | 1本5万~ |
当院では、保険治療、自費治療どちらにおいても、患者様にその治療方法を行うメリットを伝えます。なぜこの治療をあなたがした方が良いのか、なんでこの材料を選んだ方が良いのかをお伝えし、ご納得していただいて治療を進めています。
虫歯の治療の値段
虫歯を治療する場合、虫歯の進行度によって治療の値段が決まります。虫歯の状態が悪化するほど、治療の値段も高くなりやすいです。
軽度の場合
軽度の虫歯の場合、値段は約1,500~3,000円です。初期の虫歯は痛みがほとんどないことが多く、治療は虫歯部分を削ってレジンを詰める治療が一般的です。レジンを詰める際、型どりをする必要がないので、1日で治療が終わります。
虫歯が1本であれば値段も安いですが、治療する歯の本数が多ければその分値段も高くなります。
中度の場合
中度の虫歯の場合、値段は約3,000円~10,000円です。虫歯は歯の本体を構成する象牙質(ぞうげしつ)に達しており、冷たいものや甘いもので痛みを感じることが多く、治療の値段も高くなります。
虫歯の部分を削って白い樹脂(コンポジットレジン)を詰めることが一般的ですが、削る部分が大きいと強度が低いレジンは対応できません。その場合、銀歯または被せ物をする治療になり、型取りも必要になります。
重度の場合
重度の虫歯の場合、値段は約7,000円~20,000円です。痛みは強く、虫歯が神経まで達している可能性が高いです。
治療では、まず神経を取り除き、歯根(歯の根っこの部分)の中を消毒します。その後歯根を削ってから、細菌が再び侵入しないように、神経の入っている管を洗浄して防腐剤を詰めます。
抜歯が必要な場合
虫歯がさらに進行して歯がほとんど崩壊している場合、歯を保存することが難しく、抜歯が必要になります。治療の値段は、約3,000円~です。
抜歯後は、再び噛める状態にする必要があります。このときブリッジか入れ歯を選択すると保険が適用されますが、インプラントを選択すると自由診療なので、値段が高くなります。
歯医者での支払い方法
保険診療の場合は現金払いが多いですが、そのほかにもさまざまな支払い方法があります。歯医者を利用する前に、支払い方法を確認しておくと安心です。
クレジットカードで支払う
歯医者によっては、クレジットカードを利用できるところもあります。分割払いにすれば、1回あたりの支払いの負担も軽減可能です。ただし、3回以上の分割払いにすると手数料がかかるので、1回や2回払いよりも支払い金額が多くなってしまいます。
デンタルローンを利用する
デンタルローンは、歯科治療費に特化したローンです。自由診療の治療費に利用できる上、一般的なローンと比べて金利が低いのも魅力といえるでしょう。ただし、利用するには審査が必要になります。
治療の値段を抑えるポイント
治療の値段を少しでも安くするには、以下の3つのポイントを押さえておくことが重要です。
治療を中断しない
患者様の都合で治療と治療の間が2~3ヶ月以上あいた場合、同じ歯科医院に通っても初診扱いになり、初診料を支払う必要があります。しかし、歯科医師の指示によって2~3ヶ月以上あいた場合は、初診扱いにはなりません。
治療を中断すると、その間に虫歯や歯周病が悪化して、治療が長引き値段が高くなる可能性もあります。歯科治療は中断せず、予定通り進めることが重要です。
定期検診を受診する
歯に痛みがなくても、虫歯ができている可能性もあります。定期検診を受診すると、虫歯を早期に発見・治療することが可能です。早期に治療すると痛みもない上、値段も安いです。
個人差はありますが、2ヶ月ほどで歯石がたまってくることが多いので、3ヶ月から半年に一度、定期検診を受けるようにしましょう。
日々のセルフケア
治療の値段を抑えるには、日々のセルフケアも重要です。口の中を清潔に保つために、1日3回、食後には歯磨きをしましょう。特に、夜寝る前の歯磨きは必須です。
磨き残しやすい箇所のケアには、デンタルフロスや歯間ブラシなどのオーラルケアグッズを使用することをおすすめします。
まとめ
歯医者を受診する際の費用には、治療費以外にも初診料や被せ物、レントゲンなどさまざまな費用がかかります。保険適応の治療だと値段は安く済みますが、詰め物や被せ物の質が悪いこともあります。値段だけで決めずに、歯科医院や治療方法は十分に検討して決めましょう。
また、治療内容の説明を行う際、費用に関するお話は別途専任の、トリートメントコーディネーターが対応いたします。ご不安な点がございましたら、お気軽にご相談くださいね。
安岡デンタルオフィスでは、口腔内だけでなく、美と健康と自信を取り戻すために、患者様に寄り添った診療を行います。初診時には丁寧にカウンセリングを行い、患者様のご要望をお聞きします。どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。