2020.10.22
あなたのお口の中の問題は唾液で解決!唾液検査で行う8つの検査項目を理事長が徹底解説!
こんにちは。安岡デンタルオフィスです。
当院は虫歯や歯周病などの痛みをその場限りの治療ではなく、症状の原因そのものを根本から治療し、人生が変わる歯科医療を目指しています。
本日は当院の唾液検査における検査項目について詳しくご紹介いたします。
当院について
企業理念 「歯科」で「人々」を「幸せ」に ~Make our smile by Dentistry ~ 1.「歯科」=「美」+「健康」+「自…
生涯自分の歯で美味しい物を味わえる、楽しく会話ができる。
シンプルですが、人にとってこれほど幸せなことはないでしょう。
そんな幸せを実現し維持していくために、近年の歯科は治療だけではなく予防にも注目が集まっています。
唾液検査は、健康な歯を目指す第一歩として欠かせないものの1つです。
前回、唾液検査とは何なのかについてお話させていただきました。
そして今回は唾液検査の具体的な検査項目に迫っていきましょう。
↓唾液検査についての概要はこちらをご覧ください↓
「唾液検査」とは?
唾液を検査するだけで、あなたにぴったりの予防法が見つかります。検査の流れやどんなことが判るのか、院長がわかりやすく解説します。
目次※クリックすると各項目へジャンプします
唾液検査の検査項目と検査の流れ
「唾液検査」とは?
唾液を検査するだけで、あなたにぴったりの予防法が見つかります。検査の流れやどんなことが判るのか、院長がわかりやすく解説します。
理解を深めていただけてよかったです!
患者様によって、虫歯や歯周病のリスクは実に様々です。
当院では、個々に合わせてカスタマイズした予防策をご提案することを大切にしています。
唾液の検査には8つの項目を調べることがわかったのですが、それぞれの項目はどういう順番でどのように調べられていくのでしょう?
では、今回は唾液検査の流れとともに、8項目の詳しい解説をしていきましょう!
①ミュータンス連鎖球菌数
ミュータンス連鎖球菌とは
ミュータンス連鎖球菌とは、どんな菌ですか?
この菌は、SM(ストレプトコッカス・ミュータンス)菌といわれるもので、う蝕(虫歯)※1の原因となる菌です。
虫歯の原因菌ですか!?
ミュータンス連鎖球菌は、どんな特徴があるのでしょう?
歯の表面への付着する能力が高く、持続的に強い酸を生産する特徴があります。
また、酸がデンタルプラークとして停滞しやすい特徴もあります。
ミュータンス連鎖球菌は、どのようにして歯を虫歯にするんですか?
食べ物を食べると、その中には糖分があります。
この細菌が糖分を捕食し、その副産物として酸を出す、それにより歯が溶ける。
これが歯が虫歯になる過程です。
だからこのミュータンス連鎖球菌を調べることが必要なんですね!
専門用語解説
う蝕とは…
私達が食べたり飲んだりした糖分を餌にして、口の中にいる細菌が作り出した酸により、歯質(エナメル質と象牙質)が溶けた状態のことを言い、一般的に虫歯のことを指します。
検査方法
ミュータンス連鎖球菌は、どうやって採取するんですか?
このようにして、お口の中4箇所と舌の表面から採取します。
どうして、口の中だけじゃなく舌も採取するんですか?
ミュータンス連鎖球菌は、歯や舌によく付着するのですよ。
そして、採取した物を塗布し、専用の容器に入れて保安庫で2日間培養します。
予防策
ミュータンス連鎖球菌を増やさないようにするにはどうしたらいいですか?
予防法は、主に3種類あります。
わかりやすく解説してきましょう!
1.100%キシリトールガム
1つ目は、100%のキシリトールガムを噛むことです。
ミュータンス連鎖球菌は、キシリトールを摂取すると糖と間違えてキシリトールを取り込み、酸を出すことができなくなります。
酸が出ないことで歯が溶けず虫歯になりにくい、ということですね!
キシリトールガムはコンビニやスーパーにもよく売っているから、手に入れるのは簡単ですね!
いいえ、残念ながら市販のキシリトールガムは、100%ではなく若干糖分が入っているのです。
え!100%とそうでないものは、どう違うのでしょう?
キシリトール100%でなく糖分が入っているものだと、細菌がその糖を捕食してしまい、酸を出すことで虫歯になってしまいます。
100%のキシリトールガムは糖がない状態ですので、捕食した最近は酸を出すことができず、菌の活動性が落ちていき、菌の数も減らしていけることができます。
キシリトール100%のガムは、どこで手に入れられますか?
キシリトール100%のガムは、歯科医院で特別販売されています。
2.ロイテリ菌タブレット
2つ目は、ロイテリ菌タブレットです。
ロイテリ菌?
ロイテリ菌って何ですか?
ロイテリ菌は、腸内環境の改善や、お口の中の環境改善、免疫力強化など、機能性に富んだ乳酸菌です。
ロイテリ菌のタブレットを食べると、どんな効果があるのでしょう?
ロイテリ菌タブレットを食べることで、お口の中の菌を乳酸菌に変えることができます。
菌を交代させることによって、ミュータンス連鎖球菌の数を減らしていくという方法になります。
3.次亜塩素酸水
3つ目は、次亜塩素酸水です。
次亜塩素酸水は、最近コロナ対策でもよく聞く言葉ですね。
そうですね、次亜塩素酸は、全てのウイルスや細菌に強い殺菌効果があります。
実は、人間の体内で免疫担当細胞として働く白血球が、侵入してきたウイルスや細菌に対し殺菌する過程で作られるのが次亜塩素酸なのですよ
②ラクトバチラス菌数
ラクトバチラス菌とは
ラクトバチラス菌とは、どんな菌ですか?
ラクトバチラス(LB)菌は、虫歯を進行させる菌です。
ラクトバチラス菌は、食習慣や齲窩(うか)※1や、不良修復物※2、不良補綴物※3に関わるといわれています。
この菌が多くいる人に特徴はありますか?
先ほどの通り、齲窩や不良修復物が一か所でも存在する人には、ラクトバチラス菌は多いです。
また、ラクトバチラス菌は、唾液の抗菌作用や浄化作用とも関係があるため、飲食回数が多い人にもこの菌が多いですね。
専門用語解説
■齲窩(う窩、うか)とは…
虫歯でできたくぼみのことを「齲窩(う窩、うか)」といいます。
■不良修復物(ふりょうしゅうふくぶつ)とは…
歯科で言う修復物とは、欠けた歯や虫歯を削ったあとの詰め物や被せ物などのことです。
不適合とは、年月が経ったりして変化した口腔内の状況に合わなくなった物のことを言います。
■不良補綴物とは…
補綴物(ほてつぶつ)とは、欠損した部位の形態と機能を人工物で補う事を指します。
歯科ではブリッジ、クラウン、インプラント、入れ歯などの治療に使用していく人工物の総称です。
不適合とは年月が経ったりして変化した口腔内の状況に合わなくなった物です。
検査方法
ラクトバチラス菌は、どのように採取するんですか?
まず、当日採取した唾液を専用の容器に移します。
ミュータンス連鎖球菌と同様に、保安庫で培養します。
ラクトバチラス菌については、培養に4日間ほどかかります。
予防策
ラクトバチラス菌が増えないようにするには、どうしたらいいですか?
予防策は、2種類です。
ラクトバチラス菌は、凸凹した所や、穴、隙間などに付着して繁殖します。
繁殖しやすい場所をとにかく無くしていく、というのがラクトバチラス菌への全体的な予防の方向性ですね。
1.積極的な虫歯治療
1つ目は、虫歯ができたらすぐに治療をすることです。
虫歯は穴があいていたり凸凹していますから、虫歯がある部分は格好の繁殖場所ということですね!
そうです!
虫歯があれば完全に治療を済ませましょう。
2.予防的な詰め物のやり変え
2つ目は、予防的な詰め物のやり変えです。
治療済の歯の詰め物や被せ物を定期的に再治療を行い、詰め物や被せ物をやり変えましょう。
治療済の歯は、虫歯じゃないから凸凹したり穴があいていたりはしないと思うのですが、ラクトバチラス菌が繁殖しやすいのですか?
詰め物や被せ物には、寿命があります。
年月が経つと、破損や劣化によって歯に合わなくなり、その隙間や凸凹にラクトバチラス菌が住み着きやすい環境になってしまうのです。
なるほど、定期的に歯にぴったり合うように再治療を受けることが大切なのですね!
はい、とにかくラクトバチラス菌が生息出来る場所をなくしましょう。
気をつけていけば、ラクトバチラス菌はほとんどいなくなります。
③唾液量
唾液の役割
唾液はいつも口の中にあるし、量を調べる必要ってあるんですか?
はい、実はとても大切なことなのですよ。
唾液には主に2つの働きがあります。
1つは、口の中を洗浄する働きや殺菌作用などです。
唾液の働き
・唾液が十分に分泌されることで口の中を清潔に保つ
・再石灰化を促進する
唾液が口の中を洗ってくれるんですか!?
唾液は、食べ物のカスを流し込むだけでなく、お口から入ってくる細菌も胃へ流し込み胃酸で殺菌する役割を担ってくれています。
唾液の分泌が少ないと、お口の中が不衛生になり細菌が繁殖しやすくなってしまうのです。
唾液が十分に分泌されることで、口の中が清潔でいられるのですね!
2つ目に、唾液は再石灰化※1を促進する働きがあり、歯を強くして虫歯から歯を守ってくれます。
この点については、唾液が少ないとどうなってしまうのでしょう?
唾液の分泌が減少すると、再石灰化が進まなくなりますから、脱灰※2が進みやすく虫歯が発生しやすくなります。
専門用語解説
脱灰(だっかい)とは…
口の中に存在する虫歯菌が食べかすの糖分を分解して酸を作り出し、その酸によって歯の結晶が溶かされ、やがて穴があく病気です。
酸によって歯からカルシウムイオンやリン酸イオンが溶け出すことを「脱灰」といい、虫歯は脱灰から始まります。
再石灰化(さいせっかいか)とは…
唾液には、溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを、再び歯に戻して結晶化し修復する働きがあります。
これを「再石灰化」といいます。
脱灰の量が少ない初期虫歯は、再石灰化によって治すことができます。
検査方法
唾液量はどのように測るんですか?
味の無いガムを5分間噛んで出た唾液をコップ内に貯め、唾液の分泌量を調べます。
この時、ラクトバチラス菌もこの唾液から採取します。
予防策
唾液の分泌を減らさないためには、どうしたらいいのでしょう?
大切なことは主に3つ、水分補給、よく噛む、唾液腺マッサージです。
1.小まめな水分補給をする
水分補給は、どんな水分でもいいんですか?
水分は、できればお水が良いかと思います。
ジュースなど糖分が入った飲み物は、基本的には口の中は潤いますが、糖があることでそれを菌が捕食して酸を出し、虫歯になるからです。
糖分が入っていないとなると、お茶はどうでしょう?
お茶については、カフェインを含んでいるため利尿作用により、かえってお口の中が乾きやすくなってしまうかもしれません。
これについてはコーヒーも同様です。
2.よく噛む習慣を付ける
2つ目は、よく噛む習慣を付けることです。
咀嚼回数が多くなると唾液がたくさん出ます。
大体どれくらいが、噛む習慣が付いていると言えますか?
食事は1口に30回が望ましいですね。
3.唾液腺をマッサージする
3つ目は、唾液腺をマッサージして直接唾液腺に働きかけることです。
唾液腺はどの辺りにあるんですか?
大きな唾液腺は、顎の下にある「顎下腺」、頬側にある「耳下腺」が挙げられます。
それぞれの唾液腺を、どのようにマッサージすればいいですか?
唾液腺のマッサージ方法については、当院では歯科衛生士さんが詳しくお教えしています。
やり方や強さなど、是非色々と聞いてみてください。
④唾液緩衝能
唾液緩衝能とは
唾液緩衝能ってなんですか?
酸性に傾いたお口の中の環境を中和させて脱灰※1が起こりにくくする働きを唾液緩衝能といいます。
口の中は、どんな時に酸性になるんですか?
食事をすると誰でもお口の中が酸性に傾きます。
唾液を出すことで、元々の中性の状態に中和していくのです。
唾液の緩衝能が弱いとお口の中は脱灰が起こりやすくなり、虫歯になるリスクが上がってしまいます。
食後すぐの歯磨きしたらダメなの?
食後5分以内に歯磨きする習慣が良い、ということを聞いたことはないですか?
あります!
食べてすぐ磨いた方がいいと思って、すぐ磨いています。
唾液の緩衝能が強い方なら早くお口の中が中和されるため、5分以内の歯磨きで大丈夫です。
しかし、緩衝能が弱い方だと中和される前に歯を磨くことで、加減によっては歯を傷つけてしまうため、食後すぐの歯磨きは避けた方がいいでしょう。
必ずしも食べたらすぐ歯磨きした方がいいわけではないのですね!
唾液の緩衝能が弱い人は、どのくらい後に歯磨きをしたらいいのでしょう?
そうですね、中和の速度を考慮しながらですがおよそ15~20分後を目処に歯磨きをするといいでしょう。
どちらかわからない方は、一度 唾液検査を受けてみてください。
検査方法
唾液緩衝能は、どのように調べるんですか?
唾液緩衝能は、専用の用紙に唾液を塗布し、黄色か青に変わる速度を5分間で調べます。
予防策
唾液の緩衝能を強くするにはどうしたらいいですか?
唾液の緩衝能が弱い方が緩衝能を高めるには、唾液量を増やすことで解決できます。
当院では、唾液量を増やすために100%キシリトールガムを噛むことをお勧めしています。
ガムを噛むことで、噛む回数を増やして唾液量を増やすのですね!
そうですね、加えてキシリトールガムにはカルシウムが添加されています。
これによりお口の中を中和を助ける効果もあるのですよ!
⑤フッ素使用状況
フッ素とは
フッ素は元素の1つですね!
でも、歯とどのような関係があるんでしょう?
フッ素は、歯の質を強くする自然元素のひとつです。
また、毎日の食事を通して私達のカラダに摂取されている必須栄養素のひとつでもあります。
歯質を強化する効力が最も高い事から、近年では世界各国で虫歯予防に利用されています。
世界共通の予防法なんですね!
フッ素は、どのように使っていけばいいんですか?
フッ素は、定期的に繰り返し塗布することで「フルオロアパタイト」という表面性状になって歯質を強くし、虫歯になりにくくします。
たとえ低濃度であっても頻繁にフッ化物を使用することが重要であるといえます。
検査方法
フッ素の使用状況はどうやって調べるんですか?
フッ素使用状況は、歯科のメンテナンスで定期的な高濃度フッ素の塗布や、ご家庭でフッ素配合の歯磨剤(歯磨き粉)の使用について有無や頻度をカウンセリングで確認します。
カウンセリング結果は、どのように判定されるんでしょう?
0から3の4段階に分けて判定を行います。
判定方法
Class0 診療室で定期的+家庭で毎日
Class1 過程で毎日フッ素含有歯磨剤を使用
Class2 来院時のみ使用
Class3 使用していない
歯医者さんで定期的にフッ素を塗ってもらうよりも、毎日フッ素が入った歯磨き粉で歯磨きしている方が良い判定なんですね!
そうなのです、虫歯のリスクを下げるにには、低濃度でも毎日塗布する方が有効です。
予防策
フッ素に関して虫歯リスクを下げる方法は2つです。
歯医者での定期的な塗布と自宅でのホームケアです。
自宅で塗布するフッ素はどのようなものがいいですか?
1450PPMのフッ素が入った歯磨き粉で歯磨きをするといいでしょう。
歯科医院では、どれくらいのフッ素が塗布されますか?
歯科医院の定期メンテナンスでは、プロの歯科衛生士が9000PPMのフッ素を塗布します。
※1PPMは「100万分の1」の意味で水1トンにフッ素1gを溶かすと濃度は1PPMになります。
⑥DMFT歯数
DMFT歯数とは
DMFT歯数とは、どんなものですか?
DMFT歯数(指数)は、過去のう蝕(虫歯)の罹患状況や、治療経験を表したものになります。
DMFT歯数は高いのと低いのではどちらがいいのでしょう?
一般的にこの指数が高いものほどう蝕活動性も高い(虫歯になりやすい)といえます。
検査方法
DMFT歯数は、どのように調べるんですか?
DMFT指数は、初診時の目視、もしくは、口の中を撮影したものを見ながら判断していきます。
まず初めに、それぞれの歯を3種類に分けます。
D=decade … 虫歯の本数
M=missing … 喪失歯(抜歯等でなくなった歯)
F=filling … 治療が行われている歯
そして、これらの合計本数を4つの段階に分けて判定します。
Class0 0本
Class1 8~14本
Class2 15~21本
Class3 22~28本以上
予防策
DMFT歯数を少なくするにはどうしたらいいですか?
DMFT歯数は、どんどん大きくなっていくものです。
予防のポイントは、これ以上大きくしないことです。
唾液緩衝能など他のリスクを下げることにより、新しく虫歯にならない、歯を失わないようにすることが大切です。
⑦プラーク付着数
プラークとは
プラークコントロール、という言葉はよく聞きますが、プラークってなんですか?
プラークとは、歯の表面に付いた白っぽいネバネバした汚れ、細菌の集まった塊のようなもので、1mgに億単位の細菌が生息しているとも言われています。
ひぃーーー、1mgに億単位なんて、まさに細菌の温床ですね…。
唾液検査では、このプラーク量を測定できます。
検査の結果によって、歯磨きの仕方のアドバイスや、デンタルフロス・歯間ブラシの使用方法をお伝えします。
検査方法
プラーク付着数は、どのように調べるんですか?
歯科医院で赤い色の液で染色して、どれくらい汚れが付いているのか、どれくらい磨き残しがあるのか、調べた経験がありませんか?
あります!
口の中が真っ赤になるやつですよね!
そうです、その調べた結果を全て記録し、全部の歯面数を分母にして割り算していくことで算出される指数がプラーク付着数です。
この検査は、唾液検査のどの段階で行いますか?
プラーク付着数は、唾液検査の結果を次回来院時にお伝えする際に、歯科衛生士さんによる精密検査を行う段階で確認していきます。
予防策
プラークを少なくするにはどうしたらいいでしょう?
予防法は、歯磨きの仕方と補助的清掃用具の2つです。
1.歯磨きの質を向上させる
プラークは、歯と歯の間や歯茎の部分に溜まりやすくなっています。
そこで歯間や歯茎などのプラークを取るには、歯磨きの仕方が大切です。
どうしたら歯磨きが上手くなりますか?
どこにどういうふうにあてるのかは中々わかりにくいので、歯科衛生士さんにしっかり細かく教えてもらいましょう。
2.補助的清掃用具の使用
日常的に補助的清掃用具を使って歯の掃除を行うこともプラーク予防には大切です。
補助的清掃用具って聞き慣れないですが何ですか?
補助的清掃用具とは、デンタルフロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシ、イリゲーター、舌ブラシなどのことです。
フロスorダイ(フロスするか死ぬか)
「”Floss or Die” フロスorダイ」、つまりフロスするか死ぬか、という言葉を聞いたことはありませんか?
聞いたことないです!
フロスしないと死んでしまうんですか!?
これは、アメリカの歯周病学会で「歯周病が全身の疾患に関連がある」との発表から、マスコミが発表した歯周病の治療と予防を推進する為のキャッチコピーなのです。
アメリカでは、実際にこのキャッチコピーを使ったCMが流れています。
フロスしないと死んじゃうよ、と伝えたいのですね。
死んでしまうくらいなら毎日フロスしようと思う人は少なくないでしょうね!
⑧飲食回数
食事回数と虫歯リスクの関係
どうして唾液検査の項目に飲食回数が入っているんですか?
虫歯のリスクを測る唾液検査において、食事回数を調べることも大事な検査項目なのです。
食事回数が増えると、継続的にお口の中が酸性に傾いている状況を作ってしまい、歯が溶けやすくなってしまいます。
要するに、虫歯の危険性と食事回数は比例しているのですよ。
毎日の食べる回数を調べるんですか?
そうですね、通常の3食の食事に加えて、間食、ジュースなど飲み物を飲む時も回数に数えます。
検査方法
飲食回数はどうやって調べるのでしょう?
飲食回数は、唾液検査の問診票を記載した際に、ヒアリングで普段どんな飲み物やどんな食事をおおよそ何時頃に摂取しているか、などを細かく確認していきます。
通常の食事+間食(喫茶等も含む)の回数で表します。
予防策
口の中を歯が溶けやすい酸性の状態にならないようにするには、やはり間食など我慢するしかないですね…。
極端を言えばそうなってしまいますが、食事をした後に2つの事を心がければ予防に繋がりますよ。
1.口の中の糖分を洗い流す
1つは、食事の後に必ずお口の中の糖分を洗い流すことです。
飲食後は、必ず歯磨きの習慣を付けましょう。
外出先だったり、歯磨きができない時はどうしたらいいでしょう?
そいういった場合は、飲食後に水やお茶を飲み口の中の糖を洗い流して酸が出ないようにしましょう。
唾液緩衝能を高めることと同じですね。
2.100%キシリトールガム
2つ目は、食後に100%キシリトールガムを噛むことです。
先ほども説明したとおり、噛むことで唾液腺を刺激し、唾液を出してお口の中の中和を促進したり、細菌に糖を出させなくする効果があります。
100%のキシリトールガムって色々な予防策に挙げられていて、本当に優れた予防手段なんですね!
まとめ
以上が、唾液検査で調べる8つの検査項目になります。
それぞれの項目の内容やどのように調べるか、どうしたら予防できるか、とてもよく理解できました!
私も唾液検査を受けて予防歯科を始めてみます!
少しでも健康な体で生涯人生を送ることができたら、人生の可能性も広がり幸せで楽しいですよね。
まずは、ぜひお気軽に当院にご相談ください!
今回のお話させていただいた「唾液検査」に関しては、動画でも解説しています。
是非ご覧ください!
予防歯科
あなた専門の、お口の健康を守るパートナー 人は生涯、美味しく食事をすることが、健康で充実の日々に繋がると言っても過言ではありません。ひと昔まえま…
安岡デンタルオフィスのアクセス情報について
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当院では予約優先制のシステムを取らせていただいております。その上で、皆様をお時間通りにご案内させていただき、お時間通り終われるよう努めております…
先生、前回の唾液検査についてのお話、とってもわかりやすかったです!