仮ぶた、仮づめの時はどんなことに注意したらいい?|吹田市江坂駅の歯科・歯医者【安岡デンタルオフィス】

初診ご予約・ご相談専用

06-6310-4618

治療中・再診の方専用

06-6310-4618

[診療時間] 9:30-13:00 / 14:30-18:30 日曜・祝祭日休診

〒564-0051 大阪府吹田市豊津町2-11-1F(クライトンホテル江坂前)

歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

column

2018.11.19

仮ぶた、仮づめの時はどんなことに注意したらいい?

歯の治療途中に歯につける仮ぶたを経験したことのある方も多いのではないかと思います。
仮ぶたは、「仮づめ」や「仮封」などとも呼ばれていますが、歯を削って型取りをした後や、根の治療途中などにつける歯のカバーで、治療後にとりあえず歯を保護する材料を言います。
歯の形をしたプラスチック製の「仮歯」とは違い、もっと簡単なものです。
仮ぶたは、次回の治療時に外すことを前提としてつけているものなので、注意をしていないと外れてしまったりすることがあります。
仮ぶた時に注意するべきことはどのようなことか、ご紹介していきます。

仮ぶたの役割

歯科医から仮ぶたの役割の説明を受ける男性

仮ぶたは一時的な歯の保護という役目をしますが、治療の内容によって、それぞれ役割が異なってきます。

歯を削って型取りをした後の仮ぶた

歯を削って型を取った場合の仮ぶたはまず、削った歯がしみないように保護する役割があります。
歯を削る際にはほとんどの場合麻酔をしますので、削った直後というのは麻酔がまだ効いているためしみることはありませんが、麻酔が切れると、冷たいものなどでしみるようになります。
それゆえ、しみないようにするためには歯の表面をカバーする必要があります。

また、歯を削った後、そのままにしておくと、削って隙間ができた分、隣の歯が動いて寄ってきてしまいます。
この状態を放っておくと、詰め物のスペースがなくなってしまうため、せっかく型取りをして出来上がったものが、入らなくなってしまいます。
仮ぶたにはこのスペースを確保するという役割もあるのです。

根の治療の際の仮ぶた・仮づめ

根の治療(根管治療)というのは、1回で終わるということはまずほとんどありません。通常は根の治療を始めたら最低数回はかかるものです。
その際、次回の治療までに仮ぶたをしますが、根の治療の場合の仮ぶたは、外部からの細菌に汚染されないように、という目的で行います。
そのため、しっかりと緊密に封鎖を行います。

仮ぶたの時に注意すること

上でご説明したように、仮ぶたはとても大事な役目を担っているため、外れてしまっては困ります。
仮ぶたが外れてしまわないよう、日常生活でどのようなことに注意したら良いのか、見ていきましょう。

仮ぶたの部分では噛まない

仮ぶたは、つけた直後はまだ軟らかいですが、だんだんと固まってきて最終的には結構な硬さになります。そのため、その部分で噛んでもよいのだろうと思って食べ物を噛んでしまう人がいます。しかし、仮ぶたは食事をする前提ではつけられていないため、その部分でものを噛んでいると、外れてしまったり、異常にすり減って穴があいてしまったりすることがあります。

歯磨きの時に仮ぶたに力をかけない

仮ぶたは厳密に型を取って作ったものではなく、材料を歯の上にただ乗せて蓋をしただけのものですので、ぴったりと合っているわけではありません。
それゆえ、段差が気になったり、食べカスが引っかかって、歯ブラシをする時に仮ぶた周囲をきれいに磨こうと力が入りがちなのですが、あまり力をかけてしまうと外れる場合があるので注意しましょう。
仮ぶたはせいぜい1週間くらいしかつけていませんので、仮ぶた周囲は軽くブラッシングするだけでも大丈夫です。

舌で仮ぶたを必要以上にいじらない

仮ぶたをつけることで、それまでの自分のお口の状態から変化が起こるため、どうしても無意識に舌でいじってしまいがちになります。
あまり舌でいじっていると、やはり取れてしまうことがあるため、仮ぶた部分はいじらず、そっとしておくようにしましょう。
特に、仮ぶたをつけてからあまり時間が経っていない段階では、仮ぶたが固まりきっておらず、非常に取れやすい状態となっているため、注意が必要です。

仮ぶたが取れてしまった場合の対処法

仮ぶたが取れたので付け直してもらう女性

仮ぶたが取れてしまった場合、基本的にはできるだけ早めに歯医者を受診し、仮ぶたをやり直してもらいましょう。
神経が入っている歯の場合、仮ぶたが取れると食事やうがいの時にしみてしまうため、早めに仮ぶたを入れないと辛い思いをすることになります。
神経が入っていない歯の場合には痛みを感じることはありませんが、放置しておくことで歯が動いてしまい、せっかく型を取って出来上がった詰め物や被せ物が入らなくなってしまう恐れもあります。
また、削った面が露出することで、鋭利な歯の断面で舌を傷つけてしまうこともあります。

とくに根の治療中の仮ぶたが取れてしまった場合には注意が必要です。
せっかく根の中を消毒して状態が良くなってきたとしても、仮ぶたが取れてしまっては、内部が再度汚染されてしまい、それまでの治療が全て無駄になってしまいます。
根の治療中の仮ぶたが取れたら、すぐに歯科医院に電話をかけ、早めに消毒をやり直してもらって仮ぶたを付け直してもらってください。

仮ぶたは一時的にしか使わないものとは言っても、歯にとってはとても大事な役割を果たしてくれるものです。
なるべく外れないように注意をするようにしましょう。

ご予約について
当院について

pagetop