2017.01.15
見逃すと危険!口内炎は様々な症状の現れ!
口内炎とはそもそも、頬の裏側(内側)や歯ぐき、上あごの内側といった、口の中やその周りで起こる粘膜の炎症の総称です。総称なので、一口に「口内炎」といっても様々なものがあります。
口内炎ができてしまう原因は、実のところはっきりとは解明されていません。ただ、頬の裏側を歯で噛んでしまったり、食べ物などで傷をつけてしまうと口内炎ができたりしますよね。
こういった、物理的刺激を受けてできる口内炎は「カタル性口内炎」と呼ばれます。他にも、ヘルペスウイルスやカビ菌などによってできる口内炎は「ウイルス性口内炎」、睡眠不足や栄養不足といった生活習慣が原因となるものを「アフタ性口内炎」と呼びます。
具体的な発生原因やメカニズムなどは分かっていないものの、どういった身体の不調が口内炎に結び付くのかは、少しずつわかってきているのです。
口内炎は、できる場所や炎症の状態などによっては、身体の内部の不調を現していることもあります。こちらでは、特に気を付けたい、口内炎の症状と身体の不調との関係についてご紹介します。
■丸くて中心が白っぽい口内炎
炎症を起こしている部分の中心部が白っぽく、そのまわりが赤くなっている口内炎は、「アフタ性口内炎」の可能性が高いです。
アフタ性口内炎は、歯ぐきや頬の裏側、舌など、お口の中であればどこにでも起こります。
隣同士2つの口内炎ができて、気づかぬうちに2つがくっつき大きな口内炎になっていた!ということはありませんが?これも、アフタ性口内炎でよく起こるパターンです。
この種の口内炎は、歯で口の中を噛んでしまい、その部分が炎症を起こして口内炎になるということが多いのですが、原因は傷だけではないともいわれています。
ストレスや体の疲れがたまっていて免疫力が落ちているために炎症が起きるとも考えられているのです。つまりは、アフタ性の口内炎ができてしまった場合、ストレスがたまっていないか、胃腸の調子はどうかといった、免疫にかかわる部分を心配する必要があります。
仕事のつきあいや毎日の粗雑な食生活が原因でストレスがたまり、胃や腸に負担がかかっているのかもしれません。
■口内炎が赤く腫れあがって、なんだか熱をもっている気がする
赤くはれて熱をもつ口内炎は、「カタル性口内炎」の可能性が高いです。カタル性口内炎は、歯磨きが不十分で口内が不衛生であったり、入れ歯や矯正器具が歯と歯ぐきの形に合っておらず、擦れたりして炎症を起こすことで発症したり、熱いものを食べたときに火傷をしてできるなど、物理的な刺激によってできる口内炎です。
赤く腫れるだけでなく、お口の中の所々に赤い斑点ができるのも特徴です。普通にしているとあまり痛みは感じませんが、触ったり、辛いものなど刺激物を食べると染みて痛みが出ることがあります。このような症状が出た場合、特に入れ歯や矯正器具をつけている方は、歯医者さんに行って器具の状態やきちんと自身の歯の形に合っているかなどを診てもらいましょう。
特に器具の問題でなければ、火傷などで炎症したと考えられるので、辛い物や酸っぱいものなど刺激になるような食べ物を避けると良いですね。
■治療した歯のまわりが赤く腫れている、手足もかゆくて腫れているかも
虫歯の治療や入れ歯などで金属をお口の中に入れた場合、歯のまわりが赤く腫れ、時には手足にかゆみがでたり赤く腫れたりすることがあります。これは「アレルギー性口内炎」である確率が非常に高い症状です。
「金属アレルギーなんてないと思っていたのに!」という方でも、歯ぐきや歯の周辺組織に直接金属が触れることで、アレルギーを発症することもあります。歯の治療をしたあとこのような症状が現れた場合は、すぐに歯医者さんで診察を受けましょう。
金属の器具を外し、アレルギーの心配がないセラミックなどの材質に変えることが必要になります。
「口内炎なんて、野菜不足とかでできるもので、すぐ治ると思ってた……。」と思った方は多いでしょう。しかし、実は今回ご説明したように身体の様々なSOSを発信してくれているのです。それを放っておいては身体の不調をそのままにしてしまうことにもなりかねません。
今回ご紹介した症状や口内炎の種類は主なもので、他にもニコチン性口内炎や潰瘍性口内炎など様々な口内炎があります。口内炎は身体の悲鳴を教えてくれるものとして、そのまま放っておくことのないようにしましょう。
一番確実な方法は、まず安岡デンタルオフィスへお越し頂き、口内炎の状態を検診しましょう。