2025.03.22
小児矯正をいつまでに始める?いつ終わる?開始時期や治療期間、費用を紹介!
子どもの歯並びが気になり、矯正治療をしようと思っているものの
・いつから始めたらいいの?
・治療期間はどれくらいかかる?
・費用はいくらくらい?
などの疑問をお持ちの保護者も多いと思います。
小児矯正は第一期と第二期があり、第一期は乳歯から永久歯へと生え変わる時期に行います。したがって、小学校入学前後から始めるご家庭が多くなります。
また、治療期間は、第一期のみで終わる子もいれば、第一期と第二期両方の治療が必要な子もいるため、一概には言えませんが、第一期・第二期とも1年以上、第一期・第二期を併せて2~5年が目安となります。これに加え、矯正装置を外した後、歯の位置が戻らないように保定装置を着ける期間が2~3年あることに注意が必要です。
費用は装置の種類により、異なってきます。当院では第一期のプレオルソであれば、2025年3月現在165,000円(税込)~となります。他の装置の費用も以下で紹介します。
小児矯正を始めようと思っている方は最後までご覧ください。
小児矯正には第一期と第二期がある
小児矯正とは成長期の子どもを対象に行う矯正治療で、第一期と第二期があります。
第一期では、器具を使って顎の発育を助ける、もしくは抑制することで、適正な顎の成長に落ち着かせることを目的とします。その結果、永久歯の生えるスペースが確保される可能性が高くなり、乳歯が抜けきり永久歯がすべて生えそろった時期に矯正する際にも、歯を抜くことが比較的少なくなります。
第二期では、第一期では整えきれなかった細かな歯並びのゆがみを、マルチブラケットやマウスピース型矯正装置を使って整えていきます。治療内容は成人矯正とほぼ同じです。
子どもの歯科矯正はいつから?
第一期は乳歯から永久歯に生え変わる時期に、第二期はすべて永久歯に生え変わり顎の骨が十分に発達した頃に行います。治療する年齢は、第一期は小学校入学前後から12歳ぐらいまで、第二期は12歳以降が目安となります。
特に第一期について、開始時期をお悩みの保護者が多いと思います。第一期は骨の成長を利用するので6歳前後から、遅くとも9歳前後には開始するのが望ましいです。
ただ、子どもの体の発達は個人差が大きいので、もっと早くから始める方がよい子もいます。特に反対咬合(受け口)や上顎前突(出っ歯)の場合は、早期開始の方が治療がスムーズに進みます。
検診等で指摘されたり、お子様の歯並びに不安を感じたら、年齢に関わらず、早めに受診してください。歯科医師が歯や顎の骨の状態を確認して、開始にベストなタイミングをお伝えします。
子どもの歯科矯正はいつまで?
治療期間の目安は、第一期で1~3年、第二期で1~2年が目安となります。第一期で永久歯がきれいに並ぶようであれば、治療は終了となります。顎の成長や永久歯の生え変わりの状態によっては、成人矯正に移行する場合もあります。
小児矯正治療の第一期・第二期を連続して行う場合、治療期間が5年以上続く場合もあります。その場合は、子どもの負担を考えて、第一期と第二期の間にお休みを取る歯科医師もいます。
歯科矯正は子どもに負担がかかる治療ですので、子どものことも考えた治療計画を提案してくれる歯科医院を選ぶようにしましょう。
小児矯正で使う装置
小児矯正で使われる一般的な装置について紹介します。
第一期
床矯正
プラスチック製の床プレートに金属のひっかけが付いた装置です。中央にあるスクリューを一定の時間間隔で巻くことにより、顎の骨をゆっくりと成長させていきます。取り外し可能ですが、着けている時間が長ければ長いほど効果が高まるので、1日14時間以上の着用を推奨する歯科医院が多いです。
プレオルソ
生え変わりより前の乳歯歯列期を対象とする小児用のマウスピース型矯正装置です。乳歯の位置をコントロールして、永久歯が並ぶスペースを作る手助けをしてくれます。やわらかい素材でできており、違和感や痛みが出にくく、壊れにくいのが特徴です。また、取り外し可能で、日中1時間と就寝中のみ着ければよいので、小さな子どもでも使いやすい装置です。
リンガルアーチ
左右奥歯の裏側に着けるブラケットとワイヤーからなる装置です。主に奥歯を固定する目的で使用し、反対咬合の改善、抜歯後の隙間が小さくならない、歯を動かすときの固定源となる、などの効果が期待できます。
T4K トレーナー
シリコン製マウスピース。口呼吸や指しゃぶりなど、口腔機能の悪い癖を改善することで、歯並びを改善することを目的とします。出っ歯の治療によく用いられます。日中1~2時間と就寝時に着用します。
第二期
マルチブラケット
いわゆるワイヤー矯正のこと。歯の表面にブラケットという金属の器具を取り付け、そこにワイヤーを通し、歯並びを矯正します。歯の表側に着ける頬側矯正と、歯の裏側に着ける下側矯正(リンガル矯正)の2種類があります。また、頬側矯正では装置が目立たないように透明のブラケットを使うクリアブラケットもあります。
マウスピース型矯正装置
薄くて透明な医療用プラスチックでできたマウスピース型の矯正装置です。形が少しずつ違うマウスピースを順次取り換えて装着することで歯を動かします。特徴としては、装着していても目立たないので周囲に気づかれにくいこと、取り外し可能で食事や歯磨きの際には外せること、矯正に伴う痛みが少ないことがあげられます。
小児矯正歯科費用の目安
当院の小児矯正歯科では主にプレオルソとクリアブラケットを提供しています。以下に、2025年3月時点での料金を紹介します。
プレオルソ
プレオルソのみでの矯正 | ¥165,000(税込) |
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調整料・指導料 | ¥3,300(税込)/月 |
- プレオルソ後の固定装置をつけての矯正は費用に含まれていません。
- 成人矯正が必要となった場合には成人矯正費用が全額必要となります。
- 分割払いはできません。
- クリアブラケットかプレオルソかは医師が口腔内を確認した上での相談となります。
クリアブラケット
データ収集 | 口腔内写真・顔貌写真・レントゲン写真・模型等矯正に必要な資料を採取します。 | ¥22,000(税込) |
診断 | 矯正専門の歯科医師より検査結果をお伝えし、治療の相談をさせていただきます。 | ¥33,000(税込) |
装置 | プレオルソ+クリアブラケット | ¥495,000(税込) |
調整料・指導料 | ¥3,300(税込)/月 |
- プレオルソでの矯正後に固定式装置をつけての小児矯正治療が必要になるケースがございます。その分の費用は含まれています。
- 小児矯正から成人矯正に移行する場合は差額が必要です(差額:¥440,000(税込))
江坂で小児矯正をするなら安岡デンタルオフィスへ
子どもの歯列矯正は小学校入学前後から始めるご家庭が多いです。しかし、お子様の歯並びや顎の状態によっては、もう少し早く始めた方がよいケースも少なくありません。
- 乳歯が変な方向に生えてきた
- 乳歯が重なって生えている
- いつも口がポカンと開いている
など、気になる点があれば、早めに歯科医院を受診ください。
歯科医師が適切な矯正治療開始のタイミングをお伝えいたします。
当院では、治療したら終わりではなく、お子様の人生に沿って、ご家庭、歯科医師、歯科衛生士の3者で「共に」お子様の歯の成長を見守っていきたいと考えております。
歯磨きに対しての意識、間食の意識、歯磨きのブラッシング指導など、正しい歯の知識を継続して教えることも治療の一環。お子様のデンタルIQを上げる事・将来の歯周病リスクを取り除くことに取り組んでいます。
当院の小児歯科については、以下のサイトもご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。小児歯科でお悩みの方は安岡デンタルオフィスにご相談くださいませ。