入れ歯で歯茎が傷ついて痛い方へ|我慢せず受診すべき理由と調整方法| 吹田市江坂駅徒歩2分の歯医者・歯科|安岡デンタルオフィス江坂

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2026.08.28

入れ歯で歯茎が傷ついて痛い方へ|我慢せず受診すべき理由と調整方法

入れ歯で歯茎が傷ついて痛い方へ|我慢せず受診すべき理由と調整方法

入れ歯が当たって歯茎が痛むとき、我慢を続けなくて大丈夫です

食事のたびに歯茎がヒリヒリして、好きだった外食から足が遠のいてしまう。そんな状態のまま入れ歯を使い続けている方は、決して少なくありません。市販のクッション剤でしのごうとして、かえって当たりが強まってしまうことも。入れ歯の痛みは「慣れの問題」で片づけず、原因を確かめたうえで調整することが解決への近道になります。この記事では、歯茎に傷ができる仕組みから受診を検討する目安、歯科医院で行う調整の流れまでを順に解説します。

この記事の要点まとめ

  • 入れ歯の痛みは骨の変化や噛み合わせのズレ、清掃不足による炎症など複数の原因が考えられます
  • 傷が1週間以上続く場合や出血・しこりを伴う場合は、早めの受診が目安となります
  • 歯科医院での調整はおおむね3〜5回程度を要することがあり、自己調整は控えることが望まれます

入れ歯で歯茎に傷ができて痛む主な原因と放置した場合の影響

入れ歯で歯茎に傷ができて痛む主な原因と放置した場合の影響

「作ったばかりなのに痛い」「以前は平気だったのに、最近になって擦れる」。入れ歯の痛みには、いくつか典型的な背景があります。原因が違えば対処も変わりますから、まずは何が起きているのかを整理しておきましょう。口腔の健康は全身の健康や食生活とも深く関わるとされており1、痛みを抱えたままにしないことには大きな意味があります。

噛み合わせのズレや骨の吸収による入れ歯の擦れ

歯を失った部分の顎の骨(顎堤)は、時間の経過とともに少しずつやせていくとされています。一方で入れ歯そのものの形は変わりません。つまり、顎の形と入れ歯の内面との間にじわじわとズレが生まれ、特定の一点だけに力が集中しやすくなるわけです。この状態で噛めば入れ歯が前後左右に動き、粘膜がこすられて傷になることがあります。

噛み合わせの高さや左右のバランスが崩れているときも、片側だけに強い圧がかかりがちです。総入れ歯では吸着が弱まって動きやすくなり、部分入れ歯ではバネ(クラスプ)がかかっている残存歯に負担が集中して、その歯や周囲の歯茎が痛むこともあります。新しい入れ歯なら、粘膜がまだ形に馴染んでいないための当たりというケースも多く、見極めが肝心です。

汚れの付着による細菌繁殖と「義歯性口内炎」

入れ歯の表面にも、天然の歯と同じようにプラーク(デンチャープラーク)が付きます。清掃が不十分な状態が続くと、カンジダというカビの一種を含む微生物が増え、入れ歯が触れている粘膜が赤くなったり、ヒリヒリした感覚が出たりすることがあります。これが義歯性口内炎と呼ばれる状態です。

特徴は、はっきりした「一点の傷」ではなく、入れ歯の形に沿って粘膜が広く赤みを帯びること。ご自身では原因が分かりにくく、「入れ歯が合っていないのだろう」と思い込んでしまう方もいらっしゃいます。就寝時も入れ歯を入れたまま、清掃が水洗いだけになっている、体調を崩して免疫力が下がっている——こうした条件が重なると生じやすいと考えられています。日々の口腔清掃の質を保つことが、予防の土台になります3

傷や痛みを我慢して放置した場合の影響と早めの受診の目安

痛みを我慢して使い続けると、無意識のうちに痛くない側だけで噛むようになり、噛み合わせの偏りがさらに進むことがあります。同じ場所に慢性的な刺激が加わり続けると、粘膜が硬く盛り上がる(義歯性線維腫など)変化が起こり、外科的な処置を検討する場合も。まれではあるものの、長期にわたる慢性刺激と口腔内の病変との関連が指摘されることもあります。なかなか治らない傷は、自己判断で様子見を続けず、一度診てもらうことをお勧めします。

受診を検討する目安としては、次のような状態が挙げられます。

  • 痛みや傷が1週間以上改善しない、または広がっている
  • 出血、白い膜、しこりのような硬さを伴う
  • 痛みで固いものが噛みづらく、食事内容が偏ってきた
  • 入れ歯がカタカタ動く、外れやすいと感じる

粘膜の浅い傷は、刺激が取り除かれれば数日〜1週間程度で落ち着いていくことが多いとされます。逆に言えば、その期間を過ぎても変化がないなら、原因そのものが残っているサインとも考えられます。

【意外と知られていない】痛みが強いときの応急的な対処と控えたいセルフケア

【意外と知られていない】痛みが強いときの応急的な対処と控えたいセルフケア

「すぐには歯科医院に行けない」という事情もあると思います。ここでは、受診までの間にできる現実的な対処と、控えたほうがよい行動を整理しておきます。

痛みがひどい際の一時的な取り外しと清潔な保管方法

強い痛みがあるときは、無理に装着し続けず、食事以外の時間は外して粘膜を休ませるという手があります。傷は刺激が加わらないほうが治りやすいとされるためです。ただし長期間外しっぱなしにすると粘膜や骨の状態が変化し、再装着時に合わなくなることもあるので、あくまで受診までの一時的な措置とお考えください。

保管のときは、まず流水と入れ歯用ブラシで汚れを落とします。入れ歯の樹脂は乾燥すると変形やひび割れの原因になるため、水または入れ歯洗浄剤の液に浸した状態で、ふた付きの容器へ。熱湯消毒は変形につながるので避けましょう。外している間は、お口の中を柔らかい歯ブラシやガーゼでやさしく清掃し、ぬるま湯でうがいをしておくと清潔を保ちやすくなります。

市販の安定剤・クッション剤や塗り薬を使用する際の注意点

市販の入れ歯安定剤には、クリームタイプと、シリコン系のクッションタイプがあります。旅行中や大切な予定の前など、ごく短期間の使用であれば選択肢になり得ますが、気をつけたいのはクッションタイプ。厚みのある材料が入れ歯と歯茎の間に入ることで、本来の噛み合わせの高さが変わり、当たりの位置までずれてしまうことがあります。柔らかい材料は汚れも溜まりやすく、義歯性口内炎の要因になる場合も。痛みを覆い隠すことで、原因となるズレに気づきにくくなる可能性があります。

入れ歯が当たってできた傷に、市販の口内炎用の塗り薬を使う方法もあります。一時的に刺激をやわらげる目的での短期使用は考えられますが、入れ歯が当たり続ける限り、根本の原因は残ったままです。薬を使っても数日以上症状が続く場合は、歯科医院で状態を確認してもらうことをおすすめします。

自分で削る・曲げるなどの自己調整を控えていただきたい理由

もっとも避けていただきたいのが、ご自身でやすりやカッターを使って入れ歯を削ったり、部分入れ歯のバネを指で曲げたりすることです。入れ歯は、粘膜が力を受け止める部分と、逃がす部分が計算されて形づくられています。自己判断で一部を削ると、そこだけ支えが失われ、別の場所に力が集中して痛む箇所が増えてしまうことも。

バネを曲げる行為も同じで、金属は繰り返し曲げると疲労して破折することがあります。破損すれば作り直しが必要になり、費用も時間も余計にかかってしまいます。歯科医院での調整は、削る量を0.1mm単位で判断する繊細な作業です。自己調整で形が変わってしまうと、本来なら短時間で済んだものが大がかりな修理へ発展することもあります。触らずにそのままお持ちいただくことが、結果としてスムーズな解決につながりやすくなります。

歯科医院で行う入れ歯調整の流れと慣れるまでの通院目安

「調整に行っても、また通い直しになるのでは」。そんな気がかりをお持ちの方に向けて、実際の手順をご紹介します。流れが分かれば、通院の見通しも立てやすくなるはずです。

お口の中の傷の確認と丁寧なカウンセリング

最初に行うのは、痛みの状況を伺うこと。いつから、どのタイミングで(噛んだとき/じっとしているとき)、どのあたりが痛むのか。この情報が、原因の切り分けに大きく役立ちます。「食事中に右奥がズキッとする」「話しているとき下の前歯側が擦れる」といった具体的な言葉ほど、調整の手がかりが増えていきます。

そのうえで、粘膜の傷や赤みの範囲、入れ歯を装着した状態での安定性、バネがかかっている歯の動揺やむし歯の有無などを確認します。当院ではマイクロスコープや口腔内カメラ、必要に応じて歯科用CTを用い、肉眼では見きれない粘膜や骨の状態を把握したうえで判断しています。「痛い場所を整える」だけでなく、なぜそこに力が集中しているのかを確かめることが、調整の出発点です。

歯茎への負担を軽減する当たりの調整と高さの修正

次に、適合検査用のペースト(適合試験材)を入れ歯の内面に薄く塗り、実際に装着して噛んでいただきます。強く当たっている部位は材料が押しのけられてはっきり現れるので、その部分だけをごくわずかに整えます。感覚だけに頼らず、目に見える形で圧のかかり方を確かめるのがポイントです。

続いて噛み合わせのチェック。咬合紙という薄い記録用の紙を噛んでいただき、左右の接触のタイミングや強さのバランスを確認しながら、人工歯の高さや傾きを微調整します。粘膜のやせが大きい場合は、内面に材料を足して形を合わせる「リライン」という処置を検討することも。痛む位置だけを削り続けると入れ歯が薄くなってしまうため、当たりの調整と噛み合わせの修正は必ずセットで考えます。

調整にかかる一般的な回数・期間とアフターケアの重要性

新しい入れ歯を作製した場合、お口に馴染むまでにおおむね3〜5回程度、期間にして1〜2ヶ月ほどの調整を重ねるのが一般的とされています。使っていただく中で当たる場所が移り変わっていくため、少しずつ整えていく過程が欠かせません。一方、これまで使えていた入れ歯が急に痛み出したケースなら、1〜2回の調整で落ち着くことも珍しくありません。回数には個人差があり、粘膜や骨の状態、残っている歯の本数によっても変わってきます。

調整後に大切なのが、その後のメンテナンスです。顎の形は年月とともに変化していきますから、痛みがなくても半年に1回程度は適合と噛み合わせの確認を受けておくと、大きなズレが生じる前に手を打ちやすくなります。日々の清掃と定期的な確認の組み合わせが、口腔の健康を守るうえでの基本です3。あわせて、残っているご自身の歯のむし歯や歯周病のチェックも受けておくとよいでしょう1

江坂・吹田で自分に合った入れ歯の調整をお考えの方へ|安岡デンタルオフィス

入れ歯の痛みには、ご本人にしか分からないつらさがあります。だからこそ当院では、伺った内容をそのまま受け止めて診ていくことを大切にしています。

お一人おひとりの状態に応じた丁寧な入れ歯治療・調整

当院は、その場限りの治療ではなく根本的な治療・予防を重要なテーマと捉え、患者さま一人ひとりに治療計画とそのご説明を行っています。入れ歯の痛みについても同じです。当たっている箇所を整えて終わりにせず、なぜズレが生じたのか、残っている歯や歯周組織に負担が偏っていないかまで含めて確認していきます。部分入れ歯・総入れ歯・作り替えたばかりの入れ歯では、痛みの出方も対処の考え方も異なります。

また当院は、複数の歯科医師が連携して治療計画を検討する体制をとっており、必要に応じて歯周治療や欠損部への他の選択肢についてもご説明が可能です。歯科用CT、マイクロスコープ、口腔内スキャナーといった設備を活用し、粘膜や骨の状態を丁寧に確かめたうえで方針をお伝えします。もちろん、今お使いの入れ歯を活かす調整で対応できる場合には、その方法を優先してご提案します。

食事や会話を楽しむためのご相談・Web予約のご案内

「こんな小さなことで受診してもよいのだろうか」と迷われる方もいらっしゃいますが、痛みや擦れのご相談は、入れ歯治療のごく日常的な内容です。むしろ早い段階でお越しいただくほうが、調整も少ない回数で済む傾向にあります。お食事の場面やお孫さんとの会話を気兼ねなく楽しんでいただくためにも、我慢を重ねずご相談ください。

ご来院の際は、現在お使いの入れ歯をそのままの状態でお持ちください。削ったり曲げたりせず、普段どおりのものを拝見できると、原因の把握が進みやすくなります。痛む場所やタイミングをメモしておいていただけると、さらにスムーズです。

当院は大阪府吹田市江坂、御堂筋線 江坂駅より徒歩2分の場所にあり、駐車場も完備しています。診療は9:30〜13:00/14:30〜18:30(休診日は日曜・祝日)。Webからのご予約とお電話でのお問い合わせを承っておりますので、ご都合に合わせてお選びください。

よくあるご質問

Q1. 入れ歯で歯茎に傷ができるのはなぜですか?

A. 主な理由として、顎の骨や粘膜がやせて入れ歯との間にズレが生じ、特定の部分へ力が集中することが挙げられます。噛み合わせのバランスの崩れ、部分入れ歯のバネによる負担、清掃不足による粘膜の炎症なども関わってきます。原因によって対処が変わるため、歯科医院での確認をおすすめします。

Q2. 歯茎が傷ついた場合、何日で治りますか?

A. 刺激の原因が取り除かれれば、浅い傷は数日から1週間程度で落ち着いていくことが多いとされています。ただし入れ歯が当たり続けている状態では治りにくく、1週間以上変化がない、または悪化しているようなら受診をご検討ください。

Q3. 痛いときは入れ歯を外しておいてもよいですか?

A. 受診までの間、食事以外は外して粘膜を休ませる方法があります。ただし長期間外したままだと再装着時に合わなくなることがあるため、一時的な措置とお考えください。保管は乾燥を避け、水または洗浄剤の液に浸してふた付き容器に入れておきましょう。

Q4. 市販のクッション剤を使ってもよいのでしょうか?

A. ごく短期間であれば選択肢になり得ますが、厚みが加わることで噛み合わせが変化したり、汚れが溜まりやすくなったりする面があります。継続的に必要な状態であれば、入れ歯自体の調整を検討するサインとも考えられますので、歯科医院にご相談ください。

Q5. 入れ歯の調整は保険で受けられますか?

A. 保険で作製した入れ歯の調整は、現行制度では保険診療の範囲で対応できるケースが一般的です。作製からの経過や処置内容によって取り扱いが異なる場合もあるため、詳しくはご来院時にご確認ください。

参考文献

1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth

2. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/

3. 公益社団法人 日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/

この記事の監修医師
安岡デンタルオフィス院長
長野 繫彦
スタディーグループ歯庵、大阪SJCD 会員、COI(国際口腔インプラント学会) 会員、学術団体JAID 会員

目標を持つことが人の努力を支えると考え、歯科医療においても患者様の価値観に合った目標を共に作り上げることが大切です。痛みを治すだけでなく、人生を豊かにする歯科医療の実現が私の目標です。監修者プロフィール詳細を見る⇒

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