2023.11.29
歯医者でセカンドオピニオンを受けるタイミングは?メリットやデメリットも解説
「通っている歯医者で出された治療計画は適切なの?他に良い方法はないのかな」と不安に感じる方も多いでしょう。
歯医者での治療方針に疑問や不安を感じた際の解決策として、違う歯医者に診察してもらい、意見やアドバイスを貰うセカンドオピニオンという方法があります。セカンドオピニオンを受け、第三者の専門家から治療方針についてアドバイスをもらうことは、患者様が納得して治療方法を選択できる手助けにもなります。
この記事では歯医者のセカンドオピニオンを受けるタイミングやメリット・デメリットについて解説しています。
よくある質問についても解説していますので、歯医者のセカンドオピニオンについて気になる方はぜひ参考にしてみてください。
歯医者のセカンドオピニオンとは?
歯医者のセカンドオピニオンとは、歯科診療で提供された診断や治療方針に疑問や不安を感じたときに、別の歯科医師に意見やアドバイスを求める制度です。
セカンドオピニオンの特徴と注意点は以下のとおりです。
- 治療について客観的な意見が聞ける
- 誤診のリスクを減らす手段の一つ
- 【注意】保険適用と自由診療の場合がある
治療について客観的な意見が聞ける
セカンドオピニオンでは、治療を受ける歯医者とは別の歯医者から客観的な意見が聞けます。「担当の歯科医師の判断は偏っていないか」「費用も含め、他にいい治療方法はないのか」など、専門家から第三者目線で意見をもらえます。
抜歯やインプラントなどの大掛かりな治療を提案された際、セカンドオピニオンの活用は、患者様が納得して最適な治療プランを選択するために有効な手段の一つです。
誤診のリスクを減らす手段の一つ
セカンドオピニオンは、誤診のリスクを減らす手段の一つにもなります。滅多にありませんが、歯医者でも誤診がおこってしまう可能性はゼロではありません。
歯は1度抜いたり削ったりしてしまうと取り返しがつかないため、滅多にないとはいえ、誤診のリスクは避けたいと思うのは当然の考えです。セカンドオピニオンは、誤診のリスクを減らす手段の一つとしても有用です。
【注意】保険適用と自由診療の場合がある
セカンドオピニオンは相談方法によって保険適用と自由診療の場合があるため注意しましょう。
「主治医に黙って別の歯医者の診察を受ける」場合、通常の初診と同じ扱いになるため、保険を適用して診察が受けられます。一方で「主治医に相談して紹介状を書いてもらう」場合、保険適用できないため、全額自己負担の自由診療になります。
セカンドオピニオンは、後者の主治医に相談して紹介状を書いてもらい、全額自己負担の自由診療で受けるのが一般的です。自由診療なので費用は高くなるものの、主治医と相談先で診察データや相談内容の情報が共有されるため、スムーズな治療やアドバイスを受けられるメリットがあります。
保険診療と自由診療どちらの方法を選ぶかは、患者様ご自身で自由に選べるため、費用やメリットを考慮し、納得できる方法を選択しましょう。
セカンドオピニオンを受けるタイミング
セカンドオピニオンを受けるのに最適なタイミングは以下の3つです。
- 治療方針に疑問や不安を感じたとき
- 歯科医師と相性が悪いと感じたとき
- 別の治療方法がないか確認したいとき
治療方針に疑問や不安を感じたとき
提示された今後の治療方針に疑問や不安を感じた場合、セカンドオピニオンを検討してみましょう。
セカンドオピニオンで別の歯科医師に相談して客観的な意見をもらうことで、患者様ご自身が納得して治療が受けられます。
主治医の判断の信用度を見極める目安にもなるため、治療方針に疑問や不安を感じた方はセカンドオピニオンを受けてみるのがおすすめです。
歯科医師と相性が悪いと感じたとき
担当の歯科医師と相性が悪いと感じる場合、セカンドオピニオンを受けて信頼できる歯科医師を探すのも選択肢の一つです。
歯の治療には長い期間が必要なため、歯科医師に対してストレスを感じたまま治療を続けても良いことはありません。
担当の歯科医師と相性が悪いと感じる場合、我慢せずセカンドオピニオンを受け、信頼できる歯科医師を探しましょう。
別の治療方法がないか確認したいとき
セカンドオピニオンは「抜歯と言われたけどできれば抜きたくない」「インプラントは高いから避けたい」など、別の治療方法がないか確認したいときにもおすすめです。
担当の歯科医師から提示された治療以外に、なにか良い方法はないかアドバイスを聞きたいと思うのは当然の感情です。
別の歯科医師に相談することで新しい選択肢が出てくる可能性もあるため、別の方法がないか確認したい方はセカンドオピニオンを受けてみてはいかがでしょうか。
歯医者でセカンドオピニオンを受けるメリット
歯医者でセカンドオピニオンを受けるメリットは以下のとおりです。
- 納得して治療が受けられる
- 治療プランを決めるアドバイスが受けられる
- 相性のいい歯科医師が見つかる
納得して治療が受けられる
セカンドオピニオンで客観的な意見を聞くことで、患者様が納得して治療を受けるきっかけになります。
歯の治療は1度抜いたり削ったりすると後戻りができないため、治療を開始してから不安や疑問を感じても手遅れで、手の打ちようがありません。
抜歯やインプラントなどの大きな治療を受ける前は、納得して治療を受けるためにセカンドオピニオンを利用するのも選択肢の一つとしておすすめです。
治療プランを決めるアドバイスが受けられる
セカンドオピニオンで、主治医とは別の歯科医師から治療プランについてアドバイスが受けられるのも大きなメリットです。
特に治療方法に複数の選択肢がある場合に、第三者の専門家のアドバイスは患者様が治療プランを選択する大きな助けになります。
治療プランに迷った際はセカンドオピニオンを利用し、主治医とは別の歯科医師からアドバイスを受けましょう。
相性のいい歯科医師が見つかる
セカンドオピニオンを受けることで現在の主治医より相性の良い歯科医師が見つかる可能性もあります。
歯の治療は長い期間が必要なため、担当の歯科医師とも長い付き合いになります。相性が良く、信頼できる歯科医師を見つけることで、ストレスのないスムーズな治療が進められるのです。
相性のいい歯科医師を見つけたい方にとっても、セカンドオピニオンを受けることは大きなメリットになります。
歯医者でセカンドオピニオンを受けるデメリット
歯医者でセカンドオピニオンを受けるデメリットは以下のとおりです。
- 新たに診察費用がかかる
- 同じ診断をされることがある
- 強引に転院を勧められることも
セカンドオピニオンはメリットだけでなく、デメリットをしっかりと把握したうえで利用しましょう。
新たに診察費用がかかる
セカンドオピニオンを受けると現在通っている歯医者とは別に、診察費用がかかります。
「主治医に紹介状を書いてもらう場合」は自由診療、「主治医に黙って通常の検査を受ける場合」は保険診療となり、受け方によって費用に違いがあります。
どちらの場合も、別の歯医者に行く分だけ費用がかかるということを知っておきましょう。
同じ診断をされることがある
セカンドオピニオンを受けたにもかかわらず、結果として主治医と同じ診断をされることもよくあります。
同じ診断だからといって無駄足だったということではなく、主治医の診断が正確で適切だという証明にもなります。
費用と時間をかけて同じ診断をされるとガッカリするかもしれませんが、主治医を信頼できる材料として納得するのも大切です。
強引に転院を勧められることも
セカンドオピニオン先の歯医者に転院を勧められることもあります。
独自の治療法を導入している歯医者もあるため、転院自体が悪いことではありません。しかし中には、残念ながら他の歯科医や治療方針を悪く言って、強引な勧誘をする歯医者も存在します。
あくまでも決定権は患者様ご自身にあるため、そういった歯科医師に出会ったらご自身の目で信頼できる歯科医師かどうかを判断し、転院の必要性を冷静に判断しましょう。
歯医者のセカンドオピニオンでよくある質問
歯医者のセカンドオピニオンでよくある質問を紹介いたします。
- セカンドオピニオンに行くことを主治医に伝えた方がいい?
- 複数の歯医者に相談へ行ってもいい?
- セカンドオピニオンを最大限有効活用する方法は?
セカンドオピニオンを受けるか悩んでいる方は参考にしてみてください。
セカンドオピニオンに行くことを主治医に伝えた方がいい?
伝えづらく感じるのであれば伝えなくても大丈夫です。
主治医にセカンドオピニオンを伝えることで相談先への紹介状や診察データの共有ができるため、スムーズに相談が進むというメリットはあります。
セカンドオピニオンにかかる費用には違いがあり、「紹介状を書いてもらった場合」は自由診療、「黙って普通に診察を受けに行った場合」は保険適用となります。
診察データを共有するというメリットとかかる費用の違いを考慮し、患者様ご自身が納得できる適切な方法を選びましょう。
複数の歯医者に相談へ行ってもいい?
複数の歯医者に行ってもいいですが、それだけ時間や費用がかかることだけは理解しておきましょう。
セカンドオピニオンを受け、治療内容に納得してから治療を受けるのは大切なことです。しかし、セカンドオピニオンで治療から離れている間に虫歯などの症状が進行してしまう可能性もあるため、時間をかけすぎるのはおすすめできません。複数の歯医者に相談しても、そこまで大きな違いのある意見が得られない可能性もあります。
複数の歯医者に相談へ行き、多くの意見をもらうのは悪いことではありませんが、無駄足になってしまう可能性もあることも念頭においておきましょう。
セカンドオピニオンを最大限有効活用する方法は?
ご自身の歯の現状を把握し、相談内容を決めておくことで、セカンドオピニオンを有効活用できるでしょう。
「なにが不安」で「どこが疑問」かを明確に伝えることで、相談を受ける歯科医師も的確な答えを出しやすくなります。
セカンドオピニオンを最大限有効活用するためにも、しっかりと事前準備をしておくのがおすすめです。
江坂でセカンドオピニオンを受けるなら安岡デンタルオフィスへ
安岡デンタルオフィスでは虫歯や歯周病などの痛みをその場限りの治療ではなく、症状の原因そのものを根本から治療し、人生を変える歯科治療を目指しています。
現在の主治医から出された治療プランに不安や疑問を抱える方は、セカンドオピニオンとしてアドバイスもいたします。
セカンドオピニオン先の歯医者選びで困っている方は、お気軽にご相談ください。