インレーとアンレーの違いとは?虫歯治療で使用する詰めもの・被せものの種類を解説|吹田市江坂駅の歯科・歯医者【安岡デンタルオフィス】

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2024.07.02

インレーとアンレーの違いとは?虫歯治療で使用する詰めもの・被せものの種類を解説

虫歯治療で使用する詰めもの・被せものとは

虫歯治療では、はじめに虫歯菌によって悪くなっている部分を見極める必要があります。虫歯になっているからといって歯の全てを削ったり抜いたりはしません。

まずは虫歯の範囲や深さを確認した上で、必要に応じて麻酔を打って丁寧に削っていきます。そして削った後の患部を埋める治療を「詰めもの・被せもの治療」と言います。

詰めもの・被せものというと「銀歯」や「セラミック」など素材に注目されることが多いですが、今回は詰めもの・被せもの自体の種類について見ていきましょう。

まずは詰めものと被せものの特徴、それぞれのメリットやデメリットについて解説していきます。

詰めものを使用した虫歯治療の特徴

詰めものは、基本的に侵襲が浅めの虫歯や範囲の狭い虫歯の治療に使用します。

歯の全体を覆う必要がない場合には、詰めもの治療を採用します。

素材は歯科用プラスチックであるコンポジットレジンや銀歯、セラミックなどがあります。

治療の範囲が狭いことで、場合によっては麻酔を使用せずに治療ができることもあります。

被せものを使用した虫歯治療の特徴

被せものは、歯全体を覆う必要のある歯科治療で使用します。

深い部分や広範囲までの治療で使用するため、重度の虫歯の場合などに用いることがあります。

素材は銀歯やセラミック、ジルコニアなどが主流です。

治療する部位によって保険診療でも白い素材を用いることができるようになりました。

詰めもの・被せもののそれぞれのメリット・デメリットとは?

詰めもの治療のメリット

  • 被せ物よりも歯を削る範囲が少なくて済む
  • 虫歯の深さによっては麻酔をせずに治療を受けられる
  • お口を開けたときにあまり目立たない

詰めもの治療のデメリット

  • 虫歯の進行度合いによっては治療が難しい
  • 経年劣化によって虫歯の再発リスクが高まる
  • 粘着性の食べ物などによって外れてしまうことがある

被せもの治療のメリット

  • 白い素材を使用することで審美性を高めることができる
  • 重度の虫歯であっても治療ができる
  • 患者様の希望に合わせた素材を選びやすい

被せもの治療のデメリット

  • 歯を削る範囲が大きくなる
  • 場合によっては経年劣化で外れてしまったり虫歯を引き起こしたりする
  • 選択する素材によっては治療費用が高額になることがある

詰めものには「インレー」と「アンレー」があります

削った歯を補う「補綴物」として大きく分けた場合、部分的に補修する詰めものと全体的に覆う被せものの2つに分類されることは多くの方がご存知かと思います。

しかしその詰めものにも「インレー」と「アンレー」の2種類があることを知らない方は多いのではないでしょうか。

詰めもの=インレーと思っている方も多いですが、実が全ての詰めものがインレーというわけではありません。

「インレー」とは、狭い範囲の補綴で使用する被せものです

インレーは一般的に狭い範囲の治療で使用する詰めものを指します。

表面を十字型に削った箇所に詰めたり、部分的に小さな補綴物を作製して削った歯の形を整えたりすることが多いでしょう。

歯の表面に直接作るのではなく、歯の形状に合わせて技工士が丁寧に調整したインレーを該当箇所に取り付ける治療を行います。

「アンレー」はインレーでは補えないサイズの治療で用いられます

アンレーは、インレーと同様に歯の欠損部分を補う治療で使用されますが、インレーとの違いは、大きな欠損部分を補うことができるという点です。

アンレーは、一部の歯が大きく失われた場合や、歯の表面が全体的に崩壊した場合でも治療を行うことが可能です。

また、アンレーは歯の咬合面にも取り付けられるため、幅広い治療に対応できるというメリットもあります。

インレーとアンレーでは治療が難しい場合の選択肢「クラウン」

インレーとアンレーはどちらも「詰めもの」に分類されるものです。
そのため、歯の広範囲を削った場合、アンレーであっても治療が難しいケースがあります。

そういったケースでは、歯全体を覆うクラウン(被せもの)が用いられます。インレーとアンレー、そしてクラウンは、患者様の治療範囲に合わせて適切なものを選ぶ必要があるのです。

小さな虫歯を大きく削ってクラウン治療を行う必要はありません。なるべく削りすぎない治療で健康な箇所を少しでも多く残していけるようにしましょう。

「インレー」「アンレー」は保険診療?自費診療?

インレーやアンレー、そしてクラウンと言われる「詰めもの・被せもの治療」は、保険診療の範囲内で処置を受けることができます。

しかし、患者様によっては審美性にこだわりたい、より耐久性のある素材を選びたいという理由から自費診療の素材を選択する方も多くいらっしゃいます。

治療を受ける際には、それぞれの素材についてきちんと説明を受けた上で、納得できる方法を選ぶようにしましょう。

コンポジットレジンインレー・アンレー

コンポジットレジンは、歯科用の白いプラスチック素材です。

金属を使用していないため、アレルギーや経年劣化による歯茎への着色が不安な方でも安心して使用できます。

メタルインレー・アンレー

メタルとはいわゆる銀歯を指します。

費用を抑えながら治療を行える基本的な素材ではありますが、経年劣化による変形や変色、金属アレルギーなどのリスクが問題視され、現在は使用を控える歯科医院も増えています。

自費診療で使用できるインレー・アンレーの素材

ゴールドインレー・アンレー

ゴールドは、その名前の通り金合金を指します。

保険診療の銀歯のように錆びてしまったり金属が溶け出してしまったりするリスクが低いという特徴があり、虫歯の再発が少ないというメリットがあります。

見た目には少し目立ってしまいますが、奥歯の治療などあまり人目につきにくい部分の治療ではゴールドインレー、アンレーを選択する患者様も少なくありません。

セラミックインレー・アンレー

セラミックは、自費診療の中で最もメジャーな素材といってもいいでしょう。

オールセラミックやハイブリッドセラミック、ジルコニアなど複数の周囲がありますが、いずれも審美性と耐久性に優れていることから、現在注目されている治療方法です。

セラミックは、金属のような経年劣化のリスクがなく、プラスチックよりも汚れが付着しにくい素材です。

また、生体親和性にも優れているため虫歯の再発リスクを高めることがありません。

こうした理由から自費診療での治療といえばセラミック、という声が多くなってきています。

「白い素材を選びたい」「耐久性のあるものがいい」「金属アレルギーが不安」という患者様はぜひセラミックでの治療をおすすめします。

まとめ

インレーとアンレーは、名前も治療用途も似ているため同じものと思われがちですが、実際は治療箇所の大きさによってどちらを使用するかが決まります。

小さな範囲の治療ではインレーを、大きく削った部分を詰めるためにはアンレーを使用します。虫歯になったからといって歯を大きく削って大きく埋める治療を繰り返していては、健康な歯を犠牲にしてしまうことになります。

近年の虫歯治療は、できる限り削らない治療(MI治療)が基本です。その一環として、インレーとアンレーの違いを知り、適切な方法を選ぶことが大切なのです。

使用する素材はインレーもアンレーも同じで、保険診療のものから自費診療のものまで患者様のご希望に合わせたものを使用できます。

まずは治療箇所を確認して、適切な方法で治療を受けるようにしましょう。

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