2024.07.02
自宅と歯科医院の合わせ技？簡単に歯の黄ばみを取る方法！
気になる歯の黄ばみはなぜ起こる？
歯の黄ばみの原因は大きく分けて３つです。
1つ目は、歯の表面にステインという着色汚れがついていること。
2つ目は、歯石などの汚れで黄ばんで見えること。
そして3つ目は、エナメル質が薄く、象牙質の色が透けていることです。
そのうち1つ目と2つ目は、正しいケアを行うことで改善することが可能です。
歯科医院で受けられる、歯の黄ばみを落とす処置
歯の黄ばみを簡単に落としたい！という場合には、ぜひ歯科医院へご相談ください。
歯科医院というと虫歯や歯周病などのトラブルを治療する場所と思う方も多いかもしれませんが、最近の歯科医院は予防や美容診療にも力を入れて取り組んでいます。
歯の黄ばみが気になる、本来よりもっと白い状態を目指したいといったお悩みも歯科医院で解消していきましょう。
【美しい歯の基本】クリーニング
歯の黄ばみの原因の一つである着色汚れは、クリーニングで除去することができます。
コーヒーや赤ワイン、トマトソースなど着色しやすい食べ物・飲み物に含まれる「ステイン」という色素は、次第に歯に蓄積します。
こうした蓄積汚れを効果的に落とすためには、ぜひ歯科医院のクリーニングをご利用ください。
定期的なクリーニングは歯の見た目だけでなく、お口の衛生面もしっかりサポートしてくれるでしょう。
クリーニングの種類
基本的なクリーニングでは、歯に付着した歯石やプラーク、着色を落としていきます。
保険診療で受けられるスケーリングは、ブラッシングでは落とせない歯石をしっかり落とすことができます。
クリーニングは、そのほかにもいくつかの種類があります。
例えば歯に特殊なパウダーを吹き付けて着色を落とすエアフローや、スケーリングより細かく汚れを落とすPMTCなどがありますので、興味のある方法を選択して定期的にお口のメンテナンスに取り組んでみてください。
クリーニングのメリット・デメリット
定期的に歯科医院でクリーニングを受けることは、歯を白く維持することはもちろん、健康面においても大きなメリットがあります。
クリーニングでは、難しい処置や患者様に負担のかかる施術は行いません。
歯石や着色を丁寧に除去して、歯本来の白さを取り戻すことができるでしょう。
また、お口の汚れをきちんと落とすことは虫歯や歯周病といったトラブルの予防にも効果的です。
一方のデメリットですが、これといって患者様にとってデメリットとなる内容はありません。
3ヶ月に一回など、患者様のペースで定期的にお口のメンテナンスに通っていただけたらと思います。
【＋αの白さを追求】ホワイトニング
クリーニングで落としきれない歯の黄ばみは、ホワイトニングを行うことで落とすことができます。
ホワイトニングとは、専用の薬剤を用いて歯の漂白を行う施術です。
難しい処置は必要なく、簡単に歯の色味を改善できるためもともと歯の色味が強い方におすすめです。
ホワイトニングの種類
ホワイトニングには大きく分けてオフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングの3種類があります。
オフィスホワイトニングは歯科医院で施術を行う方法で、1回の施術で歯を白くすることが可能です。
ホームホワイトニングはご自宅で施術に取り組んでいただく方法です。
そしてオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法をデュアルホワイトニングと言います。
オフィスホワイトニングのメリット・デメリット
歯科医院で施術を受けるオフィスホワイトニングは、短期間で歯を白くできるというメリットがあります。
もともと歯の色味が強い方、この日までに黄ばみをなんとかしたい！という方にはオフィスホワイトニングがおすすめです。
オフィスホワイトニングでは、専用の薬剤を歯に塗布して特殊なライトを当てて歯を漂白していきます。
歯を削るような処置はありませんので、サロン感覚で通っていただけるでしょう。
一方で、患者様によっては知覚過敏のような痛みが起こる場合があります。
そういった場合には薬剤を変更したり痛みを和らげる処置をしたりしながら負担の少ない施術を行っていきます。
【その他】詰め物・被せ物の再治療
クリーニングやホワイトニングは、あくまでも天然の歯を白くするための方法です。
例えば虫歯治療で詰め物や被せ物をしている場合、その部分は白くすることができません。
そういった場合には、歯の色味に合わせて白い素材で詰め物や被せ物の再治療を行います。
虫歯治療のように歯を大きく削る必要はありませんので、簡単な再治療で白さを取り戻すことができます。
自宅で簡単にできる！セルフケアで歯の黄ばみを落とす方法
歯の黄ばみを落とす手段は、通院以外にもあります。
お口の健康や清潔を維持するためには、ご自宅でのセルフケアが欠かせません。
これは、歯の白さも同様です。
毎日のセルフケアをしっかりと行うことで、より白く健康的な状態を守っていくことができるようになるでしょう。
さらに、もっと白い歯を目指したいという場合におすすめの方法も併せて紹介していきます。
【まずは基本！】ブラッシングで簡単に黄ばみ落とし
歯を黄ばみから守るためには、毎日のセルフケアが欠かせません。
セルフケアというと、特別な美容器具や道具を使って、時間をかけて歯を白くしていくイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、実際はもっとシンプルです。
「自宅で簡単に歯の黄ばみを取りたい」という場合には、まずは歯磨きを見直してみてください。
普段の歯磨きを少し変えるだけで、歯の白さが蘇るかもしれません。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉の効果
最近は市販でもホワイトニング効果を謳う歯磨き粉をよく見かけます。
こうした商品は、実際に歯を白くする効果があるのでしょうか。
結論からいうと、市販のホワイトニング歯磨き粉では、本来の歯の色味以上に白くすることは難しいというのが現状です。
一方で、ステインを除去する効果に長けている歯磨き粉は、着色を落として本来の白さを維持したいという場合には効果を発揮してくれますので、着色しやすい食事の後などには活用していきたいですね。
メラミンスポンジで歯を擦るのはOK？
メラミンスポンジで歯を擦ると簡単に黄ばみが落とせるという口コミを目にすることがありますが、これは歯にとってとても大きなリスクをもたらす行為です。
メラミンスポンジが歯のエナメル質を傷つけてしまうと、虫歯や歯周病のリスクはもちろん、知覚過敏になったり、逆に汚れが付着しやすくなったりと百害あって一利なしです。
歯を拭き上げるようにケアしたい場合、メラミンスポンジではなくガーゼを使用したり、柔らかく毛先の細い歯ブラシを使ったりすることをおすすめします。
【自宅でできる？】ホワイトニング
自宅でホワイトニングをしたい方は、ぜひ「ホームホワイトニング」についてご検討ください。
近年は市販のホワイトニング剤もありますが、そういったものは薬剤の濃度が低く効果が得られにくかったり、お口に負担をかけてしまったりというリスクがあります。
一方で、歯科医院が取り組んでいるホームホワイトニングでは、患者様のお口の健康にも配慮しながら時間をかけてしっかりと歯の漂白が行えます。
ホームホワイトニングのメリット
ホームホワイトニングのメリットは、自宅で簡単に歯の黄ばみ落としができるという点です。
専用のマウスピースとセルフ用のホワイトニングジェルを用いて、歯の内面からしっかりと着色を取り除いてくれます。
施術は患者様のタイミングで、自宅で好きな時に取り組むことができます。
テレビを見ながら、お風呂に入りながら、寝る前に…など、ご都合に合わせて無理なく続けられるのもホームホワイトニングの大きな魅力です。
また、ホームホワイトニングは色の後戻りが少ないというメリットもあります。
白さを長持ちさせたい方は、ぜひホームホワイトニングに取り組んでみてください。
ホームホワイトニングのデメリット
「簡単に自宅で歯の黄ばみ落としができる」という嬉しいメリットがある一方で、歯科医院で行うオフィスホワイトニングに比べると白さの効果を実感できるまで、少し時間がかかるかもしれません。
時間や手間をかけずに歯の黄ばみを落としたい場合は、オフィスホワイトニングをおすすめします。
まとめ
最近では、自宅で簡単に取り組めるお口のセルフケア商品がたくさんあります。
また、意外なアイテムを「これを使うことで歯が白くなる！」と紹介している口コミを見かけたことがある方も多いかもしれません。
中には試してみたくなる方法もあるかもしれませんが、セルフケアで最も注意しなくてはいけないのは、健康リスクです。
無理に歯を擦って白くするような方法や、薬剤を本来の使い方以外の方法で用いるようなものは、少なからず歯に負担をかけてしまいます。
ホワイトニング効果を謳っている海外製のケアグッズなども注意が必要です。
簡単な方法で歯の黄ばみを落としたい！という場合には、まずはしっかりとブラッシングをすること、そして普段の食生活を見直して着色のリスクを減らすこと、最後に定期的なメンテナンスのために歯科医院へ通うことから始めてみましょう。
