乳歯の虫歯、放置はNG?乳歯も治療が必要な理由3選|吹田市江坂駅の歯科・歯医者【安岡デンタルオフィス】

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2025.03.15

乳歯の虫歯、放置はNG?乳歯も治療が必要な理由3選

乳歯の虫歯、治療する・しない問題

乳歯の虫歯というと、まず話題に上がるのが治療をするかしないか、という問題です。

結論からいうと「治療をする」が正しいのですが、こうした考えは、比較的新しい時代のものと言っても過言ではないでしょう。

以下では、どのような理由から「治療をしない」という考えがあったのか、そしてどのような経緯を辿って治療の必要性が見直されるようになったのかをご紹介していきます。

 

乳歯は治療しなくていい、と言われていた背景

「乳歯の虫歯は治療しなくていい」と聞くと、お口の健康に関心を持つ方は「どうして!?」と思われるでしょう。

以下では、そんな一昔前の価値観がどのような背景から生まれたのか解説していきます。

 

乳歯は「抜ける歯」だから、という考え方

乳歯は、成長に伴って永久歯に生え変わるため「どうせ抜ける歯だから、わざわざ痛い治療をする必要はない」という考えが広まりました。

昔の歯科医院は「痛くなって通う場所」であったため、患者さんが予防に対する知識を得る機会が少なく、一般的なデンタルIQが低かったことも要因の一つと言えるでしょう。

 

治療技術が未発達であった時代背景

昔の歯科治療というと「痛い、怖い」など、ネガティブなイメージが大きかったと思います。

今と比べると歯科医院に対する敷居の高さや抵抗感が強かったことで「歯医者嫌い」の子どもが多かったと考えられます。

 

虫歯のリスクがあまり知られていなかったため

乳歯の虫歯が永久歯や全身の健康に影響を与える、ということがそれほど知られていなかったため、乳歯が虫歯でも特に問題はないという考えを持つ方が多かったのではないでしょうか。

 

現代の歯科治療では「乳歯も治療が必要」となっています

上記のように、昔は「乳歯は抜けてしまうからOK」という価値観を持つ方が多くいらっしゃいました。

もちろん現代では、乳歯であろうと永久歯であろうと虫歯はしっかり治療をするもの、という認識のもと、多くの歯科医院が予防歯科や小児歯科の受診を呼びかけています。

昔の常識・今の非常識、というと大袈裟に思われるかもしれませんが、虫歯治療に関する考え方は、近年大きく変わってきています。

 

乳歯の虫歯を放置してはいけないのはなぜ?

一昔前の「乳歯の虫歯はそのままでいい」という考えは払拭され、現在は「乳歯もきちんと治療をしましょう」と、良い方向に意識が変わってきました。

乳歯の虫歯を放置してはいけない理由はいくつかありますが、いずれもお子さんの負担を軽減すること、将来的なお口の健康を守るということに直結します。

以下では、改めて乳歯の虫歯を放置することのリスクを紹介します。

 

永久歯への影響が懸念されるため

乳歯の下には、永久歯が形成されています。

乳歯の虫歯が進行すると、その感染が永久歯にも影響を与え、永久歯の形態異常やエナメル質の形成不全を引き起こすなど、さまざまな問題が懸念されます。

また、虫歯を放置すると口腔内の虫歯菌の数が多くなるため、せっかく生えてきた永久歯も虫歯になるリスクが高くなってしまいます。

 

痛みや不快感でお子さんに負担がかかるため

虫歯が進行すると、痛みや腫れを伴うことがあります。

こうした症状は、小さなお子さんにとっては大きなストレスになるでしょう。

食事をとるのを嫌がったり、歯磨きができなくなってしまったりと、生活の質が低下する可能性があります。

 

将来的な歯並びの問題につながるため

乳歯の虫歯が悪化して歯が抜けたり割れたりしてしまうと、永久歯が正しい位置に生えにくくなってしまいます。

その結果、歯並びや噛み合わせが乱れて、大きくなってから矯正治療を行う必要が出てくるなど、将来的な負担に繋がってしまう可能性があります。

 

お口の問題は全身の健康リスクに関わるため

虫歯が進行して炎症が広がると、顎の骨や顔の腫れだけでなく、全身の健康にも影響を与えることがわかっています。

 体を健康に維持するためにはお口の健康から、と言われるように、ただの虫歯だからと放置するとさまざまな健康リスクに繋がってしまうかもしれません。

 

乳歯が虫歯になった際の治療方法

乳歯の虫歯治療も、基本的には大人の治療と同じように処置を行います。

虫歯の進行度合いに合わせて適切な治療を行いますので、まずは虫歯がどの程度進行しているか検査を行うことから始めていきます。

検査の結果をもとに、大きく初期の虫歯・中等度の虫歯・重症化している虫歯に分類して治療を進めます。

 

初期の虫歯は進行を抑える処置が重要です

歯が白く濁っている程度の初期虫歯は、基本的に進行を抑える治療を行います。

歯石や歯垢を除去するためのクリーニングをした上で、フッ素塗布を行い、歯の再石灰化を促していきます。

 

象牙質に達した虫歯は、削って埋める治療を行います

虫歯が進行すると、歯に小さな穴が空く、歯が黒くなるなど見た目にもわかりやすい変化が現れます。

冷たいものがしみたり、痛みを感じたりする場合には虫歯が象牙質に達しているため、歯を削って詰め物や被せ物を用いた治療を行います。

 

もうすぐ永久歯が生えてくる場合は、抜歯も検討します

重度の虫歯で歯を残すことが難しい場合や、すでに永久歯が生えつつある場合には、抜歯処置を提案されることがあります。

神経の治療はお子さんの負担が大きくなるため、必ずしも保存だけが最適解ではありません。

お子さんの発育度合いやタイミングに合わせて、負担が少なく適切な治療方法を検討するようにしましょう。

 

乳歯の虫歯治療について、よくある質問

子どもの虫歯治療について、疑問や不安を抱いているという親御さんは多くいらっしゃいます。

以下では、親御さんからよくある乳歯の虫歯治療に関する質問をいくつかご紹介していきます。

この他にも、わからないことや不安なことがありましたら、いつでも当院までご相談ください。

 

乳歯の虫歯は、どの程度から治療に通うべきですか?

初期の虫歯は、歯の一部が白く濁る程度の違和感です。

しっかりケアをしても歯が白濁して見える場合には、念のため歯科医院でチェックを受けることをおすすめします。

歯に穴が空いていたり、黒くなっていたりする場合には、必ず受診して治療を進めるようにしましょう。

 

歯科医院に慣れていないため、きちんと治療を受けられるか不安です

お子さんの中には、あまり歯科医院に馴染みがないという方もいらっしゃいます。

初めての治療で怖がって泣いてしまったり、治療を拒否してしまったりするケースも珍しくありません。

小児歯科に対応しているクリニックでは、そういったお子さんでも安心して過ごせるような環境が整っていますので、まずは歯科医院の雰囲気に慣れていただきながら、無理のない治療を進めていくようにしましょう。

激しい痛みがあるなど、日常生活に支障がない程度の虫歯であれば、治療を開始する前に、チェアに座る、器具に触れるなどトレーニングから行うことも可能です。

 

乳歯を抜くと永久歯の歯並びが悪くなると聞きました

乳歯が抜けたままになっていると、残っている歯が移動してしまい、永久歯が生えてきたときに必要なスペースがなくなってしまうケースがあります。

そのため、永久歯が生えるまでに時間がかかる場合はなるべく乳歯を残す治療を優先しています。

乳歯を抜いたからといって、必ずしも永久歯の歯並びが悪くなるというわけではありませんのでご安心ください。

 

虫歯予防や治療は何歳から受けられますか?

乳歯の虫歯を予防するための取り組みは、1歳すぎから行うことができます。

とはいえ、1歳ごろのお子さんに対して削ったり抜いたりする治療は難しいため、小さい頃はフッ素塗布など予防の処置がメインとなります。

2歳を過ぎた頃から、ブラッシング指導やクリーニングなど、少しずつ本格的な治療を行っていくことが一般的です。

 

フッ素を使えば虫歯は治りますか?

初期段階の虫歯は、フッ素を使用することで歯の再石灰化を促すことができます。

しかし、残念ながら虫歯がフッ素で完治することはないため、あくまでも進行を防ぐための取り組みとして活用するようにしましょう。

 

虫歯に悩まされないお口づくりの取り組み

最後に、お子さんの大切な歯を守っていくにあたり、大切なポイントについて紹介していきます。

虫歯をしっかり予防して、健康な状態を維持するためにも、ご家族でお子さんのお口のケアに取り組んでいきましょう。

 

定期的に歯科医院でお口のチェックを受けましょう

小さなお子さんの虫歯は、大人の永久歯よりも進行が早いという特徴があります。

そのため、親御さんが気付かない間に虫歯ができて、あっという間に痛みを伴うところまで進行してしまう可能性も考えられます。

そういったリスクを防ぐためには、定期的に歯科医院でお口のチェックを受け、初期段階の虫歯をいち早く発見して治療を行うことが大切です。

虫歯がない場合はフッ素塗布やシーラントなど予防のための処置を受けられます。

 

親御さんがしっかり仕上げ磨きをしてあげましょう

自宅で取り組む虫歯予防として重要なことの一つが、仕上げ磨きです。

お子さんが上手に磨けるようになるまでは、親御さんが仕上げ磨きをしてあげることが大切です。

磨き残しができやすい部分を重点的に、一緒にブラッシングに取り組むようにしましょう。

歯ブラシの他にも、デンタルフロスや歯間ブラシで細かいケアを行うことでより虫歯のリスクを軽減できます。

 

「虫歯かも?」と思ったらすぐに歯科医院を受診しましょう

仕上げ磨きの際に、お子さんの歯が白く濁っていたり、フロスが引っかかるような感じがしたりと違和感があった場合には、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

早めに処置を行うことで、虫歯の進行を防ぎ乳歯を維持できる可能性が高くなります。

 

まとめ

乳歯の虫歯は、放置せずきちんと治療を行うことが大切です。

早めに治療を行うことで、お子さんの負担が軽減できることはもちろん、将来生えてくる永久歯を健康に維持できるようになるでしょう。

乳歯の虫歯は進行速度が早いため、小さな違和感であっても早めに歯科医院で処置を行うことをおすすめします。

小児歯科に対応している歯科医院では、歯科治療に慣れていないお子さんも安心して治療を受けられる環境が整っていますので、安心してご相談ください。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。お子様のお口のことでお悩みの方は安岡デンタルオフィスまでお気軽にご相談くださいませ。

 

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