乳歯の歯並びが悪いのはなぜ?原因や予防法と小児矯正について紹介|吹田市江坂駅の歯科・歯医者【安岡デンタルオフィス】

初診ご予約・ご相談専用

06-6310-4618

治療中・再診の方専用

06-6310-4618

[診療時間] 9:30-13:00 / 14:30-18:30 日曜・祝祭日休診

〒564-0051 大阪府吹田市豊津町2-11-1F(クライトンホテル江坂前)

お役立ちコラム

blog

2025.03.06

乳歯の歯並びが悪いのはなぜ?原因や予防法と小児矯正について紹介

親御さまの中にはお子さんの歯並びが気になってしょうがない、という方も多いのではないでしょうか。
歯並びの悪さをそのままにしておくと、大人になって取り返しのつかない後悔を生みかねません。
歯並びの大切さを知れば知るほどに、お子さんの歯並びが気になるものです。
本記事では、2歳頃のお子さんの歯並びの悪さについて、詳しく説明しています。
原因や対策が気になる方は、ぜひ記事内容をご確認ください。

 

お子さんの歯並びの悪さの原因は?遺伝や癖が主な原因

乳幼児の歯並びが悪い原因は、遺伝的な要因の他に生活習慣などの後天的な要因が考えられます。
「遺伝かと思っていたら根本的な原因が生活習慣や癖だった」ということもあるため、簡単に決めつけてしまうのは難しいです。
不規則な生活を起因とする顎の成長不全、口呼吸、指しゃぶりなどの悪習慣も歯並び悪くする原因の一つです。
食べ物も歯並びの悪さに影響します。
柔らかいものしか食べないと、咀嚼の回数が減って顎の成長が十分に促されません。顎の発達が不十分な場合は、顎が狭くなる傾向が強くなるため、歯がキレイに整列できるスペースが不足します。
新しく生えてくる歯が正しい位置に出て来れないため、歯並びが悪くなるというわけです。

 

歯並びの悪さを表す不正咬合の種類

一般的に歯並びが悪いとされる不正咬合の種類を紹介します。

  • 出っ歯
  • 受け口
  • すきっ歯
  • 叢生(そうせい)
  • 過蓋咬合(かがいこうごう)
  • 開咬
  • 正中の不一致

 

出っ歯

出っ歯

出っ歯は上顎前突とも呼ばれ、日本人のよくみられる不正咬合の一つです。出っ歯は上の前歯が通常よりもはるか前に飛び出していることが特徴の一つです。
歯だけでなく、上顎の骨全体が前方へ突き出している場合もあります。

受け口

受け口

受け口は下顎前突とも呼ばれる症状で、下の前歯が上の前歯よりも前に位置している状態のことを言います。横顔を見てみると、下顎が突出しているため、しゃくれたような見た目になります。

すきっ歯

すきっ歯

すきっ歯は空隙歯列とも呼ばれており、歯と歯の間に隙間がある状態のことを言います。見た目の印象を悪くするだけでなく、発音にも悪影響を及ぼします。
隙間から息が漏れるため、特定の発音がしにくくなります。

叢生(そうせい)

叢生

叢生(そうせい)は一般的に八重歯や乱ぐい歯として知られています。歯が重なり合うことででこぼことした不正咬合になる状態です。
歯ブラシが歯の隅々に届きにくくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。口腔内が汚れやすくなるため、より一層歯をキレイにする心がけが必要になります。

過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合

過蓋咬合は、歯の噛み合わせが深く、上の歯が下の歯を過剰に多い隠している状態のことを言います。そのままにしておくと顔面の非対称性の原因にもなり、見た目のみならず歯の本質的な機能にも影響を及ぼす可能性があります。
過蓋咬合が進むと物を噛むことや、歯を食いしばることも困難になる可能性があるため注意が必要です。

開咬

開咬は、一部の歯が適切に噛み合わずに開いたままになる不正咬合です。前歯が噛み合わないため、麺類などを噛み切る時に不都合が生じます。無意識のうちに口を開けてしまうこともあるため、慢性的な口呼吸や発音の問題を引き起こしかねません。

正中の不一致

正中の不一致は上下の歯の中心線が合わない状態を指します。見た目だけの問題に止まらず、顎関節症を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
また、顎の開閉時には顎関節から異音が出ることもあり、大きく口を開けるのが難しくなることもあります。
間接的に頭痛や肩こりを引き起こすこともあります。

 

小児矯正を始めるのに良いタイミング

歯並びの悪さを改善するには小児矯正が効果的です。
小児矯正を始めるのに適した時期は一期治療と二期治療です。
それぞれのタイミングについて、詳細を説明します。

一期治療

一期治療とは、乳歯から永久歯に生え変わる時期に行われる治療のことです。
乳歯と永久歯が混ざった時期でもあることから「混合歯列期」と呼ばれることもあります。
この時期は、お子さんの歯から大人の歯に変わる時期ということもあって、口の中の状況が大きく変化する時期です。
一期治療のタイミングは4歳〜6歳頃もしくは、6歳〜7歳が良いとされています。骨格と歯並びの異常を治す上での適齢期です。
一期治療のタイミングを逃してしまうと、前歯や奥歯の永久歯に悪い影響を与えてしまい、矯正装置が安定しにくくなることが考えられます。
顎の成長を正常に促しつつ、永久歯がキレイに生えてくるためのスペースを確保するためにも、矯正治療のスタートは一期治療の時期が望ましい、というわけです。

二期治療

二期治療とは、永久歯が全て生え揃った後に行う治療のことです。小児矯正では一般的に12歳から14歳の間にスタートすることが多くあります。
12歳頃になると永久歯は生え揃っており、顎の骨の成長もすでにピークを超えています。歯並びの矯正を細かく調整するには、最適の時期です。
一期治療だけで治療が完了しなかった場合や、一期治療の期間を逃してしまった場合に、二期治療で永久歯を適切な場所に矯正しなおしつつ、歯並びと噛み合わせの改善を目的とした治療を行います。
二期治療で行われる矯正治療はワイヤー矯正やマウスピース矯正です。
一期治療をせずに二期治療から矯正治療をスタートするケースも数多くあります。しかし、二期治療からスタートすると治療期間は長くなりがちです。

 

歯並びの悪化を予防するには

未然に歯並びの悪化を予防するにはどのような方法があるのでしょうか。
具体的な対策方法を4つ紹介します。

  • 生活習慣の改善
  • 硬いものも食べて顎の発達を促す
  • 虫歯の治療は早めに行う
  • 定期検診を受ける

生活習慣の改善

お子さんの歯並びの悪化を防ぐには、頬杖をつく、爪噛み、口呼吸などの無意識の癖や習慣の見直しと改善が必要です。無意識に繰り返される習慣は、歯や顎へ継続的に悪い影響を与え続けます。影響が顕著になる前に、生活習慣を改めましょう。

硬いものも食べて顎の発達を促す

顎の発達を促進するには、ある程度の刺激が必要です。柔らかいものを中心に食べていると顎の骨に十分な刺激が伝わりません。
よく噛んで食べることは顎の骨だけでなく、口周りの筋肉の発達を促し、歯並びだけでなく骨格の異常も予防できます。左右均等にある程度硬いものを噛むことがポイントです。
目安として、大体30回程度は噛むことを心がけると良いでしょう。

虫歯の治療は早めに行う

虫歯や歯周病の予防と早期治療は、歯並びの悪化を防ぐために欠かせません。虫歯や歯周病が悪くなると、痛みと違和感を避けるために無意識に同じ箇所で噛み続けることになってしまいます。結果として歯並びが悪化してしまう、というわけです。
虫歯や歯周病の予防は毎日の歯磨きにあります。適切なケアと日々のお手入れによって、美しい歯を維持し続けましょう。

定期検診を受ける

キレイな歯並びを維持するための定期的な歯科検診はとても大切です。歯並びだけでなく、虫歯や歯周病の予防にも定期検診は欠かせません。
特にお子さんの歯は、顎の成長や歯の生え変わりによって口内環境が変化しやすいこともあって、大人の歯よりも虫歯になりやすい性質を持っています。
定期的な健診によって不正咬合のリスクを早急に発見しつつ、適切な対策を立てることも可能です。

 

まとめ

お子さんの歯並びの悪化を防ぐには日常の習慣に注意が必要です。頬杖や爪噛み、口呼吸などの悪い習慣は歯並びに悪影響なので、やめさせるようにしましょう。
健全な歯並びを支える顎の成長のために、ある程度硬いものを食べる習慣も大切です。よく噛むことは脳の活性化にも繋がります。
異常をいち早く察知するために、定期検診を受けるとより安心できます。

安岡デンタルオフィスの小児歯科詳細ページへ

pagetop