2023.01.06
歯と体の痛みの関係性
新年明けましておめでとうございます。
本日より診察が始まりました。2023年度もどうぞよろしくお願いいたします。
早速ではありますが年末年始、皆様はどのようにお過ごしになられましたか?
年末から新年に入りすっかり気温もグッと下がり雪がちらつく日があったりと、毎日寒い日々が続いています。毎日「寒い」という言葉が口癖のように発してしまっています。
こんなに寒い日が続くとふとした時に無意識に肩や首をぐるぐる回して「凝り」を和らげてみたり、マッサージや姿勢をよくしてみたりと暖かい季節にくらべて多くなってはいませんか?寒さによってどうしても筋肉が固まり気味になっているのが関係しているようです。
日常の中で生じる体の痛み
日常ですっかり増えてしまったパソコン作業でのデスクワークやSNSチェックやネット検索、ゲーム等でスマートフォンを長時間さわっていたりしているとどうしても肩が凝ったり、首が痛くなったり、目の疲れによって頭痛など感じることが多少なりともあるかと思います。
長時間同じ姿勢で首や肩が固まっている状態が続くと肩こりや首の痛み(頚部痛)になりやすく、目の疲れが頭痛の誘発につながっている場合も多いようです。しかし、これらのような日常の中で生じる体の痛みは時にして歯が関係していることもあるのはご存知だったでしょうか?
そんな歯と体の痛みの関係性について本日は少し紹介いたします。
歯痛から肩こりになるパターン
虫歯や顎関節症で右か左のどちらかに痛みがある場合、痛くない方で噛む癖がついてしまい、そちら側に痛みが出てしまいます。それが顎や首の筋肉に負担がかかり、肩こりになってしまうのです。他にも「歯ぎしり」が肩こりに繋がることがあります。歯ぎしりには様々なタイプがあり就寝中に起こりやすい上下の歯を左右に擦り合わせるタイプや仕事やスポーツのときなどの日常生活で、上下の歯を強く噛み締めるタイプなどです。どれも口周りの筋肉やあごに負担がかかり肩の筋肉の血行障害により肩こりが起こってしまうのです。
噛み合わせと頭痛・肩こりについて
筋肉が強張る、首の筋肉の緊張といった事柄が歯痛を起こす原因となります。また猫背になると頭が前へ出るため、首とつながっている下あごの筋肉が後ろへ引っ張られます。歯も一緒に前後に引っ張られるため噛み合わせがズレることにつながります。口周りの筋肉やあごに負担がかかり、肩の筋肉の血行障害により肩こりが起こってしまうのです。また歯の噛み合わせが悪いと、顎やこめかみ周辺の筋肉の血行不良によって、頭痛が起こることがあります。
歯痛や肩こりがひどい場合は
明らかに歯が痛い、口腔内に違和感があると歯科医院に行くきっかけにはなりますが、お口の中の症状を感じなくて慢性的な肩こりや頭痛のお悩みが続くようであれば一度歯科医院で調べるものおすすめいたします。
肩こりや頭痛の原因が虫歯であったり、歯の噛み合わせ、または歯ぎしりで誘発されている可能性もあります。
歯ぎしりの場合に関しては肩こりだけではなく大切な歯がすり減ってしまったり、顎関節症に繋がることもあります。このような場合はマウスピースを作成し治療することによって痛みを軽減できるかもしれません。
早期に原因を探る
身体から感じる痛みや違和感の原因は決して一つだけではなくいろいろあります。そして、歯は身体全体と密接な関係があるとされています。ですから、何か慢性的な痛みや違和感を感じた場合は速やかに原因を突き止めるように心がけてみてください。早い時点で何が原因かを把握さえできていれば対処法も最小限に済みます。
新年も健康でトラブル知らずのお口の中から健康な身体を作っていきませんか?