2017.03.01
味覚障害の治療と共に食事も改善!何を食べると良いの?
味覚障害かもと感じたら、どの病院に行けばいい?
なんだか最近は食事の味がわかりづらいなあ、味がしないなあと感じたら、早急に受診を。
通常、味覚障害は耳鼻咽喉科で診察を受け治療をしますが、歯医者さんでも味覚障害に対応しているところもあります。
治療した入れ歯が合わなく心因的ストレスを感じていたり、口内の乾燥や歯周病といったお口のトラブルからも味覚障害を発症してしまう可能性があるからです。
入れ歯など歯の治療をした後の方や、直近で歯医者さんへ行く用事があるという方は、味覚障害について歯科医師に相談し治療を受けましょう。
味覚障害の大きな原因は生活習慣
味覚障害を引き起こす原因は様々。最も多いのは生活習慣です。
不摂生な生活や食生活が乱れたりしていると、味覚を感じる際に必要な栄養素が不足し、味覚を感じにくくなってしまいます。例えば、以下のような生活習慣があるという方は注意が必要です。
●お酒をよく飲む
●タバコを吸う
●コンビニやスーパーの弁当をよく食べる
●ファーストフード店での食事が多い
●ダイエットをしている
これらの項目に多くあてはまり、味覚の違和感を感じている方は、味覚障害の治療を並行して生活習慣の改善が必要です。
生活習慣が乱れていると、アレが足りなくなる
上記の項目にあてはまる方は、多かれ少なかれ生活習慣が乱れていることになります。生活習慣が乱れることで味覚障害を引き起こす大きな理由のひとつは、亜鉛不足。
実は、亜鉛は味覚を感じるにあたってとても深い関係があるのです。
人は、舌の表面にある味蕾(みらい)という部分で味を感じ取ります。味蕾は舌の表面にたくさん備わっていますが、およそ1か月のサイクルで新しく生まれ変わります。
この、味蕾が生まれ変わる際に必要な栄養素が亜鉛。亜鉛が不足した状態だと、味蕾の新陳代謝が鈍くなり、生まれ変わりもしづらくなります。結果味蕾のはたらきが衰え、味覚を感じづらくなり味覚障害になります。
味覚障害治療とともに生活習慣・食事改善をしよう
味覚を感じ取る器官の味蕾をしっかりはたらかせるには、亜鉛の摂取が必要不可欠。また、摂取をしても他のことで消費されてしまい結局亜鉛が欠乏していては意味がありません。生活習慣を改善してしっかりと亜鉛が吸収されるようにすることも大切です。
<生活習慣を見直す>
食事やサプリメントで亜鉛が摂取できていても、しっかりと吸収されなければ味蕾のはたらきは鈍くなります。まずは亜鉛をきちんと吸収できるような生活習慣に改善することが重要です。
例えば、食事は毎日しっかりと摂ることが大切です。食事量や回数が減ってしまうと、その分亜鉛の摂取量は少なくなりますし、必要な栄養素をからだに摂り入れることができません。味覚障害で食事が楽しくなく、自然と食事量が減ってしまった時でも意識して食べるようにしましょう。
また、ダイエットで食事制限をしているという方も、味覚障害の予防のために必要な栄養素はきちんと食べ物で摂るように心がけましょう。
また、インスタント食品や加工食品の食べ過ぎにも注意が必要。インスタントや加工物には、亜鉛の吸収を妨げる食品添加物が多く含まれているため、食事をしっかり摂っても、亜鉛は補えず味覚障害は改善しません。
さらに、アルコールの過剰摂取や喫煙も亜鉛の吸収を妨げる要因になります。毎晩お酒を飲んでいる方は、3日に1回など回数と量を改善しましょう。また、喫煙をされている方は毎日の本数を少しずつ少なくしていくよう努めましょう。
<亜鉛をしっかり摂取する>
さらに、亜鉛が足りないという状況を改善するために、亜鉛が豊富に含まれている食材を積極的に摂取することも味覚障害の改善には重要です。
亜鉛が豊富に含まれる食材は、
●カキやホタテ
●牛肉や豚のレバー
●大豆製品(納豆、豆腐など)やピーナッツ
●たまご
●チーズ
●玄米
などがあります。これらの食材を食事に取り入れることで、亜鉛をしっかりと摂取することが可能です。また、ビタミンCやクエン酸は亜鉛の吸収率を高めてくれるので、これらの食材と合わせて食べると味覚障害にはとても効果的です。
味覚障害を感じたら、味覚障害の治療とともに日常生活習慣の改善・食生活の改善をすることがとても大切です!味覚障害を改善して食事を楽しくしましょう。