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2026.05.09

妊婦さんは歯周病に注意!妊娠性歯肉炎って?リスクや対策方法を紹介

妊娠中は、さまざまな体調の変化がありますが、特に注意したいのが歯周病です。腫れや出血などがあっても痛みがほとんどないため、症状を軽視してしまう人も少なくありません。
しかし、歯周病を放置すると、おなかの中の赤ちゃんに悪影響を与える恐れがあります。
この記事では、妊婦さんが歯周病にかかるリスクや対策方法などをご紹介します。妊婦さんが歯周病治療で気になる質問もまとめたので、ぜひ参考にしてください。

 

妊婦さんと歯周病

妊娠性歯肉炎という妊婦さん特有の病気があるように、妊婦さんと歯周病には密接な関係があります。まずは、妊娠性歯肉炎と歯周病について解説します。

妊娠性歯肉炎とは

妊娠性歯肉炎の特徴は、歯ぐき(特に上の前歯の歯ぐき)が部分的に腫れやすいことです。そのほかにも、歯肉が柔らかくなって腫れる・出血・口臭などの症状がある人もいます。
放置すると症状が一気に進みやすいのも、妊娠性歯肉炎の特徴と言えるでしょう。ちなみに、妊娠性歯肉炎は、妊娠初期にかかりやすいです。

歯周病とは

歯周病は、細菌感染によって炎症が起こり、歯肉や歯根膜、歯槽骨などが破壊され、歯が抜けることもある恐ろしい病気です。歯肉炎→歯周炎(軽度)→歯周炎(中等度)→歯周炎(重度)と徐々に進行します。主な症状は、以下の通りです。

名称 症状
STEP1
歯肉炎
・歯ぐきが赤く腫れる
・歯みがきのときに出血しやすい
STEP2
歯周炎(軽度)
・歯槽骨(歯を支える顎の骨)が溶けてくる
・歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目の溝)は3~5mm
STEP3
歯周炎(中等度)
・歯槽骨が半分近くまで溶ける
・歯がグラグラし始める
・歯周ポケットは4~7mm
STEP4
歯周炎(重度)
・歯槽骨は半分以上溶ける
・歯はグラグラする
・歯周ポケットは6mm以上
・歯が抜けてしまうこともある

歯周病についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
歯周病の要因を徹底解説|生活習慣病・ストレス・全身への影響と予防法 | 江坂駅近くの歯科・歯医者なら安岡デンタルオフィス江坂

歯周病を放置したらダメ!妊婦さん・赤ちゃんに与えるリスクとは

歯周病は、軽度のうちに治療すれば、適切なケアで完治します。歯周病かも?と思ったら、すぐに歯科医院に相談してください。
妊婦さんが歯周病を放置すると、おなかの中にいる赤ちゃんにもリスクを与えてしまいます。歯周病にかかった妊婦さんは、健康な妊婦さんに比べて、早産及び低体重児が産まれるリスクが約7倍と言われています。
歯ぐきの炎症により、炎症物質が血流に乗って体内を移動して、子宮に到達することがあるのです。子宮に届くと、子宮が収縮して、早産になる可能性があります。また、2500g未満の低体重児が産まれやすいです。
母子の健康を守るためには、口内環境の健康維持が必須です。歯周病の症状に気付いたら、すぐに歯科医院に相談しましょう。

妊婦さんが歯周病にかかりやすい4つの理由

そもそも、妊婦さんが歯周病にかかりやすいのはなぜでしょうか?理由は、女性ホルモンの活発な分泌・口内環境の悪化などが考えられます。

女性ホルモンの分泌が活発になる

妊娠中は、女性ホルモンのバランスが大きく変わり、エストロゲンという女性ホルモンが通常の10~30倍まで増えます。エストロゲンは特定の歯周病菌の増殖を促すため、歯周病のリスクが必然的に高まってしまうのです。

歯みがきをするのがつらい

おなかの赤ちゃんが大きくなるほど、妊婦さんは歯みがきをするのも至難の業です。さらに、つわりの時期は、臭いやお口の中の刺激に敏感になる人も多いのではないでしょうか?
妊娠中は、歯みがき粉の香りや歯ブラシによる刺激で、吐き気がすることもあります。このようにオーラルケアが不十分になり、口内環境が悪化しがちです。

唾液の分泌量や質が変化する

妊娠中は、唾液の分泌量や質も変化します。唾液の分泌量が減るだけでなく、唾液がネバネバしやすいのは、この時期ならではと言えるでしょう。
本来、唾液には自浄作用がありますが、唾液がネバネバしているということは、自浄作用が低下していることを意味します。したがって、口内環境が悪化しやすいのは避けられません。

食生活が変化する

つわりの時期は、食生活も大きく変わります。1回の食事でたくさん食べられなくなった妊婦さんも、少なくありません。1日3回の食事をきちんと食べるというより、食べられるときにちょこちょこ食べるため、お口の中に食べカスなどが溜まる傾向にあります。
さらに嗜好も変化して、甘いものを摂取する回数も増えやすいです。このように、食生活の変化によって、口内は歯周病になりやすい環境になるのです。

 

妊婦さん必見!妊娠中の歯周病対策

妊婦さんの歯周病対策は、毎日のブラッシングが基本です。妊娠中は口内の環境が悪化しやすいので、ここでご紹介する歯周病対策をぜひ実践してみてください。

毎日のブラッシング

歯周病の予防は、ブラッシングが基本です。歯ブラシは、ヘッド部分が薄くコンパクトなタイプがおすすめです。毎日、丁寧にブラッシングして清潔な口内環境を維持しましょう。
ブラッシングするときは、歯ブラシをしっかり当てて、小刻みに動かしてください。1箇所につき、20回以上を目安にします。歯ぐきが腫れているときも、歯と歯ぐきの境目を磨きます。力を入れる必要はなく、軽い力で十分です。
とは言え、妊娠中はつわりや体調不良で、歯みがきが普段通りにできないこともあります。そんなときは、口の中をゆすいだり洗口液を使ったりしてケアをしましょう。
ただし、うがいだけでプラークを取り除くことはできません。夜寝る前は、必ずブラッシングをしてください。歯みがき粉の味や香りが苦手な場合、歯みがき粉を変えるのも一つの方法です。
ブラッシングのやり方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プラークが溜まっている時やってはいけない歯磨き方法|正しい歯磨きとは | 江坂駅近くの歯科・歯医者なら安岡デンタルオフィス江坂

栄養バランスの良い食事

妊娠中は栄養バランスの良い食事で、歯ぐきの健康を維持しましょう。特に、ビタミンCやカルシウムを含む食べ物を摂取することをおすすめします。
ビタミンCは、妊娠性歯肉炎の予防に欠かせない栄養素です。免疫力を高めるだけでなく、つわりや貧血を予防します。一方、カルシウムは、赤ちゃんの健康な骨や歯を作る栄養素です。妊娠中は、カルシウムの吸収率が高まる時期なので、積極的に摂取しましょう。
ビタミンC・カルシウムを含む主な食べ物は、以下の通りです。

  • ビタミンCを含む食べ物 ブロッコリー・ピーマン・カリフラワー・トマト・じゃがいも・いちご・キウイ・オレンジ・グレープフルーツ・柿など
  • カルシウムを含む食べ物 牛乳・ヨーグルト・小魚・納豆・しらす干しなど

虫歯になりやすい食習慣を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
虫歯になりやすい食習慣? | 江坂駅近くの歯科・歯医者なら安岡デンタルオフィス江坂

ガムを噛む

ガムには、歯周病予防につながる効果が期待できます。ガムは唾液腺を刺激するため、唾液分泌を促進するのです。特に、おすすめしたいのがキシリトールの含有率が高いタイプです。キシリトールには、虫歯菌がお口の中に定着するのを遅らせる効果があります。

水分を補給する

歯周病を防ぐには、お口の中が乾燥しないことが重要です。お口の中が乾燥していると、歯周病菌が繁殖しやすいので、こまめに水分補給しましょう。
妊婦さんには、お水や無糖&ノンカフェインの飲み物がおすすめです。糖分を含むジュースや炭酸飲料、乳酸飲料は、プラークができて歯周病を引き起こす原因になるので、避けてください。

歯のクリーニング・治療

セルフケアだけではお口の中の汚れを完全に取り除くことは難しいため、歯のクリーニングを定期的に受けましょう。歯科医院では、患者さま一人ひとりに合わせた歯みがきのアドバイスも受けることも可能です。

万が一、妊娠中に歯周病にかかってしまった場合、治療を受ける必要があります。治療では、専用器具を用いてスケーリング(歯石除去)やクリーニング(プラーク除去)を行います。スケーリングの詳細については、以下の記事をご覧ください。

歯科医院で行うスケーリングってどんなもの?注意点やセルフケアも紹介 | 江坂駅近くの歯科・歯医者なら安岡デンタルオフィス江坂

通院のペースは、お口の中の状態を見ながら決めます。もちろん、体調が悪いときは、無理せずにほかの日に変えてもらいましょう。歯科医院を受診するときは、必ず母子手帳を持参し、妊娠中ということを伝えることを忘れずに。
歯周病治療の流れについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
歯周病治療の一般的な治療の流れを理事長が解説! | 江坂駅近くの歯科・歯医者なら安岡デンタルオフィス江坂

 

妊娠中の歯周病治療に関するQ&A

妊娠中に歯周病の症状に気付いたとき、治療を受けたいけどいろいろと不安に感じる妊婦さんも多いのではないでしょうか?特に多かった質問を3つご紹介するので、ぜひご一読ください。

治療に最適なタイミングは?

妊娠初期は体調が不安定なことも多いため、本格的な治療は避けて、応急処置のみが望ましいです。特に、妊娠16週未満は胎盤が完成していません。麻酔や抜歯などの治療をすることで、おなかの赤ちゃんへ影響を及ぼすことも考えられます。
本格的な治療は、安定期(5~8ヶ月)が最適です。妊娠後期(9ヶ月以降)になると、おなかが大きくなり、仰向けの姿勢がつらくなります。この時期は、妊娠初期と同様に、応急処置のみにした方がよいです。

レントゲン・麻酔・飲み薬は妊娠中でも問題ない?

レントゲンで撮影するのは、おなかから離れた箇所です。歯科治療時におけるX線検査は、胎児に奇形を及ぼす心配はありません。被ばく量の少ないレントゲンを使用し、防護用エプロンも着用するので、ご安心ください。
麻酔についてですが、治療中に行う麻酔は局所麻酔です。胎児に届くことはないですし、使用量はごくわずかです。妊婦さんが処方される鎮痛剤はカロナールですが、カロナールには胎児への悪影響の報告はありません。
なお、鎮痛剤にはボルタレンというものもありますが、これは妊娠中の使用が禁止されています。妊娠後期は、ロキソニンの使用も禁止されています。

妊娠中に仰向けになっても大丈夫?

妊娠後期に仰向けの姿勢でいると「仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群」という貧血のような症状になるケースもありますが、左側を下に向けて寝ると改善可能です。治療中、姿勢がつらいときは無理せずに、歯科医師にご相談ください。

 

歯周病で悩む妊婦さんは安岡デンタルオフィス 江坂へ

歯周病は、痛みがない分、深刻に考えず放置してしまいがちです。しかし、歯周病を放置すると症状は悪化し、おなかの中にいる赤ちゃんにも悪影響を与える可能性があります。
妊娠中、歯周病の症状に気付いた時点で、歯科医院を受診してください。妊娠性歯肉炎の段階で治療すれば、完治も可能です。
安岡デンタルオフィス 江坂では、歯周病が再発しにくい根本的歯周治療を行います。歯周病予防と治療に特化した専用フロアを完備しているので、ウィーンというタービンの音が聞こえません。妊婦さんも、リラックスして治療を受けていただけます。
出産後は育児で忙しくなり、歯科医院に通う時間を作ることが難しくなりがちです。妊娠中に、清潔な口内環境を維持できるようにしておきましょう。歯に関することなら、当院にお気軽にご相談ください。

 

この記事の監修医師
安岡デンタルオフィス院長
長野 繫彦
スタディーグループ歯庵、大阪SJCD 会員、COI(国際口腔インプラント学会) 会員、学術団体JAID 会員

目標を持つことが人の努力を支えると考え、歯科医療においても患者様の価値観に合った目標を共に作り上げることが大切です。痛みを治すだけでなく、人生を豊かにする歯科医療の実現が私の目標です。監修者プロフィール詳細を見る⇒

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