歯科医師が教えるやってはいけない【歯の教科書】

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血が止まらない?歯ぐきから出血した時にやってはいけないこと

歯科医師が教えるやってはいけない【歯の教科書】

2017.08.01

歯磨きをしていたら歯から血が出た、という体験をしたことはありますか?
歯ぐきはとてもデリケートで、歯ブラシがあたると血が出るということは珍しくありません。
しかし、だからといって歯ぐきから血が出るのは普通のことと考えてはいけません。

抜歯の治療をした直後は血が止まりにくい状態ですし、歯ぐきの炎症がひどい時はたくさん出血することもあります。
また出血により食事や会話などのさまざまな場面に支障が出ることもあります。

そこで今回は、歯ぐきから出血した時にやってはいけないことや正しい対処法についてご紹介したいと思います。

出血した時にやってはいけないこと

出血した時にやってはいけないこと
ここでは歯ぐきから出血した時にやってはいけないことをご紹介します。
出血の量が多い場合は、以下のことを避けるようにすると良いでしょう。
また、それに合わせて正しい処置についても一緒にご紹介しますので参考にしてみてください。

■入浴・運動・飲酒

「入浴」「運動」「飲酒」は、全身の血の巡りを良くする行為です。
血の巡りが良くなると、出血の量が増えたり血が止まりにくくなる原因になってしまいます。
そのため、入浴をする際はシャワーで済ませるようにしましょう。

もし、どうしても入浴をしたいという場合は、温度を低くしたぬるま湯に浸かるようにしましょう。
入浴時間も5分以内にとどめましょう。熱い湯に浸かることと、10分以上の長時間の入浴は厳禁です。

また運動はなるべく控え、出血が落ち着くまで安静にしているようにしましょう。
飲酒は出血が落ち着くまでは控えるようにしましょう。
アルコールは全身の血の巡りが良くなるだけでなく、出血している部分を刺激してしまいます。

以上のことに注意して、それでも出血が落ち着かない時はできるだけ早く医師に相談するようにしましょう。

■歯ブラシのあて方

歯ぐきから出血している場合、歯ブラシのあて方には注意が必要です。
歯ぐきのどこから出血しているのかがわかっている場合は、出血が落ち着くまでその部分になるべく歯ブラシをあてないようにしましょう。
歯ブラシで出血しているところを刺激してしまうと、血が止まりにくくなってしまうおそれがあるためです。

対して、どこから出血しているのかわからない場合は、全体的に歯を強く磨いてしまわないように注意しましょう。
また歯ブラシは、できるだけ毛先がやわらかいものを使用すると歯ぐきへの刺激を抑えることができます。

また洗口液、デンタルリンス、歯磨き粉などは歯ぐきを刺激してしまう成分を含んでいることがあるため、歯ぐきの炎症が落ち着くまで使用を控えると良いでしょう。

以上のことに注意をしても出血が改善されない場合は、できるだけ早く医師に相談するようにしましょう。

■抜歯した場合

抜歯の治療をして間もないうちは、どうしても少量の出血が数日ほど続くものです。
唾液に少しだけ血が混じる程度であれば問題ありません。
時間の経過とともに血が止まっていきますので、様子を見るようにしましょう。

ここでやってはいけないのが、歯ぐきから血が出ているために水で口をゆすぐことです。
まだ血が出ているうちは傷口の血が固まろうとしている途中です。
そこで口をゆすいでしまうと血の固まりを流してしまうおそれがあり、それにより血が止まりにくくなってしまいます。
そのため血が出ていても唾液と一緒に吐き出す程度にとどめるのが良いでしょう。

また、どうしても口をゆすぎたい時は「塩水」で口をゆすぐようにしましょう。
「塩水」は血管を収縮させる効果があるため、出血を抑えることができます。
しかし、あきらかに出血の量が多く、なかなか血が止まらないと感じる場合は別の対処が必要です。

まず清潔なガーゼや脱脂綿などを丸めて、歯を抜いたところにあてて強く噛みます。
その状態で30分ほどしっかり噛み続けながら出血の量が少なくなるまで安静にして待ちましょう。
それで出血が落ち着けば大丈夫ですが、もし出血の量が変わらない場合はできるだけ早く医師に相談しましょう。

妊娠さんは歯ぐきの出血に要注意

妊婦さんは通常よりも口内環境が悪くなりやすく、妊娠をきっかけに歯ぐきから血が出るようになったというケースが多く報告されています。
そのため当院では妊娠中の女性に向けて「歯ぐきからの出血と歯周病」に対する注意喚起も積極的に行っています。

妊娠中は食生活が変化したり、唾液が減少したり、つわりによって歯磨きをするのが難しくなってしまうため、歯肉炎になりやすく、虫歯や歯周病のリスクも高くなっています。
水分量が多い果物や野菜をよく噛んで食べるようにしたり、キシリトールガムを噛むようにしたりすることで唾液の分泌を促進させるようにしましょう。

また、歯科医院で歯石を取ることも大変重要です。
歯周病は早産のリスクを高めてしまうため、しっかりとした予防をする必要があります。

出血は異常のサイン

出血は異常のサイン
歯ぐきからの出血は歯の磨き過ぎによるものであったり、歯周病が進行しているためであったりもあります。
そのため歯ぐきから出血した場合は「歯ぐきの異常のサイン」と受け取りましょう。
また、何日も出血が続いたり、出血の量が多い場合は、やってはいけないことに注意しながら、なるべく早く医師に相談するようにしましょう。

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