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2024.02.17

インプラント手術時の麻酔の種類とは?不安や恐怖の緩和も解説

インプラント手術をおこなうにあたって麻酔がどの程度効くのか、不安に思う人も多いのではないでしょうか。
インプラント手術は歯茎を切開して骨を削るような大掛かりな手術です。痛みや不安への抵抗があるのは当然でしょう。

インプラント手術では、痛みを抑える局所麻酔の他に緊張や不安を和らげる静脈内鎮静法を併用することもできます。

本記事では、静脈内鎮静法のメリットデメリットについて、詳細を説明しています。インプラント手術の痛みが気になる人は、ぜひ記事内容をご確認ください。

インプラント手術で用いられる麻酔と不安の緩和

インプラント手術で用いられる麻酔は局所麻酔です。緊張をやわらげるために静脈内鎮静法も併用できます。それぞれの処置について、詳細を説明します。

局所麻酔

薬物などの使用によって無痛や反射喪失状態に陥った状態のことを麻酔といい、そのために使用する薬物を麻酔薬と呼びます。

麻酔薬には全身麻酔と局所麻酔がありますが、インプラント手術で用いられるのは末梢神経を抑制する局所麻酔です。

インプラント手術は歯茎を切開して歯を支える骨に穴を開ける手術です。最終的にインプラントを埋め込んで歯茎を縫合します。切開や骨を削るなど痛みを伴う手術を行うため、激しい痛みを抑えなければ安心して手術を受けられません。痛みを抑える局所麻酔はインプラント手術には欠かせない麻酔法です。

緊張感の緩和やリラックス効果がある静脈内鎮静法

静脈内鎮静法(セデーション)は、緊張感や精神的な不安、手術への恐怖心を和らげリラックスした状態で手術を受けるための麻酔法です。

点滴を使って静脈に鎮静剤を投与し中枢神経の働きを鈍化させることで、わずかな意識を保ちつつも、うたた寝しているような状態にします。全身麻酔と異なり、自分で息をすることは可能です。

基礎疾患を持っている人や手術の範囲や内容次第で、静脈内鎮静法を用いることもよくあります。

静脈内鎮静法は単独で行われることはありません。静脈内鎮静法そのものには鎮痛作用はありませんので、痛みを和らげる局所麻酔との併用が必要です。

全身麻酔は使わない

インプラント手術には術後の回復などの観点から全身麻酔は使いません。局所麻酔だけでは難しい場合は、静脈内鎮静法が併用されます。

麻酔科医の監督が必要とされる全身麻酔は一般的な歯科医院では対応できません。全身麻酔は脳も含めて体全体が眠った状態となるため、覚醒に時間がかかり、入院も必要です。

インプラント手術は、全身麻酔が必要なほど大掛かりな手術ではないことと、諸般の事情もあって今後も使われることはないでしょう。

局所麻酔のみの手術によるメリットとデメリット

インプラント手術に必須の局所麻酔について、詳細を説明します。

メリット

局所麻酔で手術を行うメリットは主に次の2点が挙げられます。

  • 手術中の痛みを抑えられる
  • 追加の費用は不要

麻酔による痛みの軽減は、局所麻酔の大きなメリットです。インプラントのような大掛かりな歯科手術には、局所麻酔は欠かせません。もはや局所麻酔はインプラント手術に必須といっても過言ではないでしょう。

静脈内鎮静法を併用すると追加の料金が発生しますが、局所麻酔のみの治療では、追加料金は発生しません。コスト面で考えた時にやや割安感がある点は、局所麻酔のメリットと言えます。

デメリット

局所麻酔だけでインプラント手術を行う主なデメリットは次の2つです。

  • 恐怖感や不安におそわれる
  • 治療時間が長く感じられる

局所麻酔は痛みは抑えられるものの、意識は鮮明なままです。全身麻酔のように気がついたら手術が終わっていた、とならない点はデメリットといえます。

手術されている感覚を直接感じることになるため、人によっては恐怖感を抱いてしまうかもしれません。不安な気持ちのまま手術を受けていると、時間が長く感じてしまい、余計に苦痛を感じることになります。

静脈内鎮静法のメリットとデメリット

静脈内鎮静法は局所麻酔にプラスして行われる、緊張や不安を緩和する方法です。インプラント手術に静脈内鎮静法を使うメリットやデメリットを紹介します。

メリット

主なメリットを4つ、ピックアップしてみました。

  • 不安や緊張を感じずに手術を受けられる
  • 血圧や心拍数が安定する
  • 治療時間が短く感じる
  • 自発的な呼吸はできるため入院不要

静脈内鎮静法によって意識が朦朧としたリラックス状態に陥るため、不安や緊張を感じることなく手術を受けられます。緊張に伴う血圧や心拍数の上昇も抑えられるため、体への負担が軽減できる点は大きなメリットです。治療時間も短く感じられるでしょう。

また、全身麻酔のような呼吸管理の必要がありません。呼吸管理が必要な全身麻酔は入院しなければいけませんが、自発的に呼吸ができる静脈内鎮静法は、回復スピードが早いため入院は不要です。基本的には日帰りで手術は完結します。

デメリット

想定されるデメリットは次の3つです。

  • 術後に車の運転ができない
  • 手術当日は安静に過ごす必要がある
  • 追加費用がかかる

静脈内鎮静法によって術後、しばらく眠気を帯びた状態が続きます。したがって、術後は車の運転は避けて、安静にしておかなければいけません。

静脈内鎮静法を受けるには、追加費用が必要です。静脈内鎮静法は保険適用外なので費用はやや割高です。費用は歯科医院によって大きく異なるため、静脈内鎮静法を検討する時は、事前に費用を確認の上、歯科医師と相談して検討しましょう。

インプラント手術の麻酔に関するよくある質問

インプラント手術について、よくある質問を3つピックアップしました。

  • 局所麻酔や静脈内鎮静法はどのくらい持続しますか?
  • 麻酔後の痛みはどの程度続きますか?
  • 術後に気を付けることはありますか?

局所麻酔や静脈内鎮静法はどのくらい持続しますか?

局所麻酔にもいくつかの種類があり、それぞれ持続時間は異なります。

浸潤麻酔法は2~3時間程度の持続時間です。下顎よりも上顎の方がより効きます。伝達麻酔法は、6~8時間程度効果が続きます。

静脈内鎮静法の持続時間はおよそ40分〜60分です。

麻酔後の痛みはどの程度続きますか?

インプラント手術後、麻酔が切れるころに痛みが生じて腫れることがあります。

切開を伴う手術なので、麻酔が切れた後に多少の痛みが生じるのは致し方ありません。痛みの感じ方は人それぞれですが、骨造成手術を行っていなければ大きな痛みを感じることは少ないです。

仮に痛みが生じたとしても、処方された痛み止めを飲めば抑えられます。痛みが続く期間は個人差がありますが、早いと2~3日程度、長引いても1~2週間ほどでおさまります。

術後に気を付けることはありますか?

麻酔が切れるまでの飲食に注意しましょう。口内の感覚が麻痺しているため、熱いものや刺激物でやけどをしても気がつきません。手術後の麻酔が切れるまでの時間は、飲みものだけにしてできるだけ食事を控えるようにしましょう。

術後一週間は、飲酒・喫煙はやめましょう。アルコールは血流が促進されるため、痛みや出血の原因になります。喫煙は、歯肉の血行が悪くなり傷の治りが遅くなるため、施術の傷が治りにくく、ひどい場合は化膿してしまうケースもあります。

最低でも術後一週間、できれば術後8週間は禁煙した方が良いでしょう。

インプラント手術への恐怖心が強い人にも対応できます

静脈内鎮静法は鎮痛効果はないものの、意識を遠ざけることによって緊張感や不安を軽減し、楽な気持ちで手術に臨めるようにする処置法です。

「インプラントに興味はあるものの恐怖心が邪魔して踏み切れない」という人でも柔軟に対応可能です。迷っている人は、一度歯科医師へ相談してみてはいかがでしょうか。お気軽にお問い合わせください。

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