2023.07.26
【江坂】先天性欠如歯のインプラント治療は保険適用される？必要な条件と治療法を比較し紹介！
先天性欠如歯とは
先天性欠如歯とは、本来生えてくる永久歯が生えてこない先天性の病気です。乳歯と永久歯が生まれつき生えてこないケースと乳歯から永久歯に生え変わらないケースがあり、約１０人に１人の確率で発症すると日本小児歯科学会によって発表されています。
先天性欠如歯は何らかの原因で「歯胚」と呼ばれる永久歯の芽のようなものが作られず、発症する病気であり
遺伝や発育期の栄養不足や障害、母親の妊娠中の飲酒喫煙が影響している可能性があります。
先天性欠如歯にはデメリットがあり、本来あるはずの歯がないためそこに周囲の歯が圧迫することで、歯並びやかみ合わせの悪化につながることがあります。更には咀嚼障害が生じたり、見た目のコンプレックスにもつながることがあります。
先天性欠如歯のインプラント治療で保険が適用されるには
インプラント治療は審美治療のため、基本的に保険が適用されることがありません。病気の治療にインプラントが必要と判断された場合に保険が適用されます。
ただ2020年4月より、先天性欠如歯のある患者さんのインプラント治療にも公的医療保険が適用されるように改定されました。
保険が適用される条件
先天性欠如歯のインプラント治療で保険が適用されるための条件は以下の2つともを満たす場合のみ
- 先天性欠損が6本以上ある
- 先天性欠損が連続して4歯あるいは5歯以上ある
人の歯は、親知らずを含め上顎１６本下顎１６本合計３２本で構成されています。
顎につき、３分の１の先天欠損は日常生活に支障をきたすとされ、保険の対象とされます。
この条件を両方満たした場合のみ保険が適用されます。
逆に以下のケースの場合、保険適用外となります。
- 欠損が６本に満たない
- 歯列矯正で欠損を補った
- 連続した先天欠損ではない
保険が適用される場合に治療ができる病院
保険が適用された場合、治療できる病院も制限されます。
保険適用で先天性欠如歯のインプラント治療ができる施設の条件は以下の通りになります。
- 口腔外科もしくは歯科病院、当直体制の完備
- 医薬品や医療機器などの安全を確保するための体制の完備
- 最低２０人が入院できる環境下にある病院・機関
- 口腔外科もしくは歯科として5年以上稼働または、インプラント治療の経験3年以上の常勤医師が2名以上配置
これらの条件を満たしている病院または医療機関であれば、公的医療保険を適用した治療を行うことができます。
公的医療保険を用いて治療をしたい方は、治療が可能な病院であることをあらかじめチェックしましょう。
保険の適用に関しては以下記事で詳しく解説をしておりますので、ご覧ください。
内部リンク「インプラントは保険適用できる？保険診療と自由診療の違いも解説」
先天性欠如歯のインプラント治療にかかる費用
保険適用の場合
先天性欠如歯のインプラント治療で保険が適用できるのは「広範囲顎骨支持型装置埋入手術」のみとなっています。
この治療は、インプラントの土台を使った入れ歯や、ブリッジを用いた治療のものが存在します。
入れ歯タイプは「インプラント義歯」とも呼ばれており、従来の入れ歯よりも安定性がアップしています。
費用は原則、3割自己負担となっています。
それでも高額な治療費になる場合があるので「高額医療費制度」での払い戻しで、負担を減らすことが可能です。
保険適用外の場合
インプラント1本あたりの価格は、およそ30～40万円前後が相場となり、歯科医院や施術者、使っている機器のメーカーによってさらに変動します。これはインプラント治療にあたっての諸費用である診察・診断料や人工歯などの費用を含めた額となっております。
料金に関しては以下記事で詳しく解説をしておりますので、ご覧ください。
内部リンク「江坂でインプラント治療を受ける場合の平均価格は？内訳も詳しく解説」
先天性欠如歯を治療する方法4選
インプラントは保険が適用されなければ、高額なため簡単に決断することが難しいでしょう。
そこで、インプラント治療を含め、先天性欠如歯を治療する方法を4つ紹介します。
①歯列矯正
歯列矯正は、マウスピースやワイヤーなどを用いて歯の並びを整え隙間を無くす治療法です。
生え変わらない乳歯を抜いて、空いたスペースを埋めることで口全体の歯並びと噛み合わせを整えます。
骨が柔らかく、歯が動かしやすい10代におすすめの治療法で自分の歯のままで治療ができます。
値段の相場は
| ワイヤー矯正 | 60～100万円 |
| 裏側矯正 | 80～150万円 |
| マウスピース矯正 | 80～150万円 |
| 子どもの矯正 | 30～80万円 |
②ブリッジ治療
ブリッジ治療は、先天性欠如歯で空いた隙間を両隣の歯を削って、失った歯の部分に橋を架けるように人工歯を被せることで補う治療方法です。
メリットとして、治療ではセラミックを用いるので体に優しく、外科手術を行わないので治療時間もあまり要しません。
デメリットとして、歯の内部の層を保護しているエナメル質を削るので、虫歯になりやすくなったり、平均寿命が7－8年しか持たないという懸念点があります。
値段の相場はハイブリッドセラミックなどの安い素材であれば40,000~80,000円。オールセラミックなどの良い素材を使うと80,000〜130,000円になります。
③部分入れ歯
部分入れ歯を装着して、歯の隙間を埋める方法もあります。
メリットとして、比較的安い値段で治療でき、治療期間も短く、負担が少ないです。
さらに広範囲にわたって対応が可能で、骨がなくても使用することができます。
デメリットとして、部分入れ歯は、天然歯の２０～３０％ほどの咬合力しかなく、徐々に噛む力が弱くなり
骨や筋肉までもが弱ってきます。そして口腔内が変化し、放っておくと入れ歯が合わなくなります。
歯の本数によって変わりますが
安いものであれば値段は、4000〜1５,000円前後で比較的安価な治療法となります。
インプラントが先天性欠如歯の治療として最もおすすめな理由
保険が適用されない場合、インプラント治療の費用はかなり高額となります。
それでもインプラント治療をおすすめしたい理由は以下の通りです。
他の健康な歯を傷つけない・痛めない
他の治療法は何かしらの理由で歯を傷つけてしまいます。部分入れ歯では噛む力が弱まり、ブリッジ治療では両隣の歯を削ってしまい、虫歯になる確率を高めます。ですが、インプラントでは治療箇所に直接埋め込むだけで他の歯に一切影響を与えません。
噛む力が天然歯と変わらない
インプラントの土台は骨であるため、天然歯と同じくらい硬度があります。そのため、硬い食べ物も難なく
食べることができます。他の治療法だと、嚙む力が弱まり食事が制限されてしまう可能性もあります。
江坂のインプラント治療は安岡デンタルオフィス
もしも保険が適用できる場合には、少しでも医療費の負担を抑えるためにも積極的な活用がおすすめです。
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江坂でインプラント治療をお考えの方は、安岡デンタルオフィスへご相談ください。
