歯が折れた・欠けた時にやってはいけないこと、正しい対処とは?|江坂駅近くの歯科・歯医者なら安岡デンタルオフィス

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歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

column

2017.08.13

歯が折れた・欠けた時にやってはいけないこと、正しい対処とは?

「転倒をしてしまい、前歯が欠けてしまった」 「硬い物を食べ続けていたら、歯が割れてしまった」 そんな予期せぬトラブルが起きてしまった時は一体どのような行動をすれば良いのでしょうか。
何も予備知識がない状態では、いざという時に間違った対処をしてしまう恐れもあります。

そのため今回は、歯が折れた、もしくは欠けてしまった場合においてやってはいけないことと、正しい対処法についてご紹介したいと思います。

間違った対処法

間違った対処法

歯が欠けたり折れたりしてしまった場合、なるべく早い処置をすることが大切です。
しかし状況によってすぐに処置ができない時もあります。
そんな時は自分で的確な対処を行わなければいけません。
ここで誤った対処法と正しい対処法について合わせてご紹介します。

■患部を放置する

歯が欠けたり折れたりしても、歯の状態によってあまり痛みを感じないことがあります。
それは歯の神経の治療をしたあとの歯です。
そういった歯が欠けたり折れたりしても痛みがない場合、つい治療を遅らせてしまうこともあります。
しかしそれにより、さまざまな悪影響が予想されます。

・穴があいたところに食べかすが溜まる
・さらに歯が欠けてしまう
・時間が経つと虫歯になってしまうおそれがある
・欠けた部分で口のなかの組織を傷つけてしまう

穴があいているところに食べかすが挟まると、歯磨きで取り除くことはできません。
また穴があいた状態のまま食事をすると、さらに歯が欠けて穴が大きくなってしまう恐れがあります。
そしてそういった状態を何日も放置してしまうと、穴があいたところから新たな虫歯ができてしまいます。

そのほかにも、欠けた歯に尖っている部分がある場合、舌や頬の粘膜などを傷つけてしまうことがあります。
それが原因で口内炎ができてしまうこともあります。
そういった事態を避けるために、早急に治療をするべきです。

■欠けた歯の処置

転倒した際に顔面を強打し、前歯が折れてしまうことがよくあります。
折れた前歯はもう一度つけなおすこともできる可能性があり、なるべく早く歯科医院で処置をする必要があります。
しかし、もし歯が根元から折れてしまった場合、歯科医院で処置をするまでのあいだにやってはいけないことがあります。

・折れた歯をティッシュやガーゼで包む
・折れた歯や患部を水で洗う
・折れたところを放置する

歯と歯ぐきのあいだには「歯根膜」という組織があります。
その組織があることで歯と歯ぐきはくっついているため、なるべく早く治療をすれば歯を元に戻すことも可能です。
しかし折れた歯をティッシュやガーゼに包むと、歯についた歯根膜の組織が乾燥してしまうおそれがあります。
そうすると細胞が死滅してしまい、ふたたび歯が歯茎とくっつくことが難しくなってしまいます。

そのため折れた歯は乾燥させないように口のなかで保存しておくか、それが難しい場合は牛乳のなかに入れて保存しておくと良いでしょう。
また、折れた歯と折れてしまった患部をきれいにしようと水で洗うことも歯根膜がながれてしまい、同じく歯をくっつけることを難しくしてしまうためやってはいけないことです。

さらに歯が折れた場所を一日以上放置すると、歯ぐきが塞がってきて穴が小さくなってしまう恐れがあります。
そうなると折れた歯をもう一度つけることが難しくなります。
そのため、歯が折れた場合はその日のうちに歯科医院で治療をするようにしましょう。
もし前歯が折れたところが先端部分である場合、痛みを感じないからとそのまま放置してしまうと、舌や唇を傷つけてしまうかもしれません。

折れた前歯が神経の治療をしたあとの場合は痛みを感じることはありません。
そのためついつい放置をしてしまうことがあるようです。
しかし、根元の近くから折れてしまった場合は歯ぐきの穴が塞がってきてしまったり、口のなかを傷つけてしまうこともあります。

歯が折れた時はできるだけ処置を急ぐことが必要です。

歯の神経まで折れてしまった場合

歯の神経まで折れてしまった場合

歯のなかに神経がある歯が折れたり欠けたりしてしまった場合、歯を修復させる前に「歯の神経」の治療をしなくてはいけない場合があります。
その際は「マイクロスコープ」を使用した精度の高い治療を行うことができるため、神経を除去したあとも長く歯を使っていけるようにしていきます。
神経がある歯が大きく折れたり欠けたりすれば、空気が触れるだけでも痛みを感じることもあります。
そういった時は痛み止めの薬を服用しておきましょう。そうすることで痛みをある程度まで落ち着かせることができ、また治療をする前の麻酔も効きやすくなります。

迅速な処置が治療の鍵となります。歯科医院においても、歯が欠けたところを放置してしまうことにより考えられるリスクについてご紹介し、注意を呼びかけられています。
また、治療の際は痛みを感じることがないよう、しっかり麻酔を使用して痛みを取り除いてから行ってもらえるので、ご安心ください。
歯が折れたり欠けたりした時は、迅速に行動をしていただくことにより元に戻すことができる可能性が高まりますので、すぐに歯科医院にご相談ください。

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