歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

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顎関節症の原因と矯正歯科による治療

歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

2018.10.15

顎関節症になるにはいくつかの原因があります。
今回はその原因と矯正歯科による顎関節症の治療方法をご説明していきます。
意外と生活習慣に紐づいた原因も多いので、歯科に行かなくても自分で治せるケースもあります。
まずはしっかりと理解しましょう。

顎関節症の原因その1「ブラキシズム」

顎関節症の原因その1「ブラキシズム」

顎関節症にはいくつかの理由がありますが、まず一つ目はブラキシズムです。
これは食いしばりや歯ぎしり、歯をカチカチ鳴らす行為を指しており、これが最も大きな原因と言われています。
食いしばりは、通常時、肉体労働中などにもおきますが、無意識に就寝時に起切ることもあります。
また、歯ぎしりには、音のない歯ぎしりもありますので注意しましょう。
これを誘発するのは、ストレスもあります。
日常生活や仕事など、現代人は様々なストレスを抱えて生きています。
精神的な緊張は、筋肉を緊張させて食いしばりを起してしまったりします。
ブラキシズムには以下のような種類があります。

グラインディング

歯ぎしり全般のことを指します。ぎりぎりと音を立て、強く歯をこすりあわせる習慣のこと。
寝ている時の歯ぎしりも多いので注意したいところ。

クレンチング

上下の歯を強くかみしめて、食いしばる習慣のことを指します。
音がしないために、自分以外の誰かから指摘を受けることが少なく、症状がでるまで気づきにくかったりします。

タッピング

上下の歯を早く噛み合わせ、カチカチと音を出すような習慣を指します。

顎関節症の原因その2「噛み合わせ」

生まれつきや成長の過程で噛み合わせが悪くなったということが原因で顎関節症が発生することもあります。
実際、多くの人が年齢を重ねるうちに、噛み合わせが変化してきます。
なお、乳歯列や永久歯列の噛み合わせが作り上げられてくるときに、何かしらの強いストレスを受けると、その後の噛み合わせに大きく影響が出てきます。
そして、一度、本来の形ではない状態で噛み合わせが完成すると、その後自然に戻るケースは極めてまれです。
また、大人になってからも、ストレスや生活習慣により、常に噛み合わせは変化していきます。
生活習慣的には、左右どちらか一方で噛む癖のことを、偏咀嚼と呼びますが、これも顎関節症の原因になります。
バランスが悪い噛み方は、顎に負担をかけることになるのです。

顎関節症の原因その3「姿勢・整体の問題」

姿勢の悪さも顎関節症の一因です。
その他、うつぶせ寝や頬付をつく癖なども同様に顎関節症の悪化を招く生活習慣です。
また、一説によれば、頭蓋骨の組み合わせがずれていると、結果として顎関節症になるということも言われています。
事実、頭蓋骨の矯正という意味での矯正施設があるほどです。

矯正歯科による顎関節症治療

矯正歯科による顎関節症治療

顎関節症は、自然に治る場合から、重症につき矯正歯科による治療を行う必要のある場合まで様々です。
外科的な治療をする場合には、「歯を治療する」、「顎関節の周辺を措置する」、「それ以外の方法を選ぶ」という三種類があります。
それぞれを説明していきます。

歯を治療する

顎関節症の治療においては、歯を削ったり高くしたりするなどの手術が用いられます。
そもそも噛み合わせに問題がある場合に、その根本となる歯の位置を整えて顎を治すという方法です。
長年の歯ぎしりなどによって歯が削られている場合は、歯を高くするために歯の上にかぶせ物をするという方法が取られます。

顎関節の周辺を措置する

顎関節の周辺を措置する

顎の治療としては、マウスピースの装着があります。
歯の上にかぶせるスプリントという装置をつけ、顎関節症の原因となるブラキシズム(食いしばり・歯ぎしりなど)を軽減させる効果があります。
この方法は、手術のように後戻りできない方法でなく、患者さん一人一人に対して、合う、合わないを試しながらできる処置です。
手術の前に一度試してみてもいいでしょう。
その他、整体によって、あごの関節のずれを治したり、咀嚼筋の調整をするということもあります。
顎関節は、筋肉と人体でぶら下がっている構造のため、筋肉、靭帯、関節包などの軟部組織の調整が非常に重要になるのです。
一般的な、大人が受けるような整体ではなく、丁寧で慎重な調整を要する整体で対応します。

それ以外の方法を選ぶ

筋肉が硬直してしまっている場合、または顎関節症が痛くて日常生活もままならないという場合は、筋弛緩剤などを利用してそれを抑えるということもあります。
また、顎ではなく、首や背骨などに対する整体を行うこともあります。

顎関節症は治しておいた方が安心

顎関節症は意外とたいへんな病気です。顎の衰えは、例えば食事時だけの問題ではありません。
顎の運動不足は、脳への血流量を低下させます。
結果として、集中力も落ち、平衡感覚も低下、運動能力に大きな悪影響を及ぼしたりします。
また頭痛、全身へのコリ、痛み、耳の痛みなどもでてきますので、矯正歯科によって対処できるレベルであれば、安岡デンタルで早めに処置することをお勧めします。

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