歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

世界のトップレベルの最先端の技術と
知識を学び、患者様のお役に立ちたい

大人だけじゃない!子供も気をつけたい歯周病

歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

2018.10.13

歯周病と聞くと、高齢の方が発症する病気というイメージがわいてくるかと思いますが、実際は、若い人でもかかることのある病気といえます。
しかも、20代や30代といった若者だけでなく、子供も歯周病にかかることがあるのです。
それだけに、歯周病の予防は、大人だけではなく子供の頃からしっかりと行っていく必要があるといえます。
ここではそんな子供がかかる歯周病について、感染経路や予防の重要性を詳しく解説します。

歯周病は細菌感染症

歯周病は細菌感染症

歯周病というのは、ある日突然、何らの脈絡もなく発症する病気ではありません。
そこには歯周病菌という根本的な原因が存在しているからです。
つまり、歯周病を発症している人というのは、どこかのタイミングで歯周病菌に感染していることを意味するのです。
そこで注意したいのが、子供における歯周病の感染経路です。

子供は親から感染することが多い

歯周病菌は、唾液などを介して感染します。例えば、口移しで食べ物を与えられたり、スプーンや箸などを共有したりすることで、歯周病菌はうつります。
子供の時代に、こういった行為を経験するのは家族内ですよね。
つまり、子供が歯周病菌に感染する主な経路は、お母さんやお父さんであるといえるのです。
お母さんやお父さんが歯周病にかかっていたら、そうしたスキンシップをとることを極力避ける必要があります。
あるいは、子供のためにも歯周病治療をきちんと受けることが大切です。

乳歯が生えそろう時期に感染しやすい

歯周病菌というのは、お口の中に歯が存在していなければ感染することはありませんので、歯が生える前の子供は、歯周病にかかることはありません。
そのため、最初の乳歯が生えてくる生後半年くらいまでは、感染のリスクがほぼゼロといえるでしょう。
その後、乳歯が生えだしてきて、乳歯列が整う2歳半くらいまでは要注意です。
この期間は、歯並びや歯の生え方が安定せず、プラークなどがたまりやすい状態となっています。
その結果、歯周病菌に感染しやすい環境が整っているといえるのです。

子供の歯周病の症状について

子供の歯周病の症状について

子供の歯周病は、大人の歯周病と大きく違う点は特にありませんが、歯ぐきが腫れ、ブラッシング後に出血が見られることもあります。
けれども、全般的に症状が現れにくい傾向にあります。
素人が見てすぐに「これは歯周病だ」とわかるような自覚症状には乏しいでしょう。
そのため、実際は沢山の子供が歯周病にかかっているのですが、症状がまだ現れていなかったり、非常に軽症であったりするため、気付かないことがほとんどなのです。
子供が歯周病にかかっているか気になる方は、一度、歯科医院を受診して、歯医者に診断してもらうことをおすすめします。

歯周病は予防することが大切

歯周病は、重症化すると歯ぐきや顎の骨が溶けてしまいます。
最終的には、歯周組織が歯を支えきれなくなり、脱落することとなります。
私たち日本人が歯を失う原因の第一位は歯周病であるというのは、とても有名なお話です。
子供の頃からきちんと予防することが大切です。

具体的には、オーラルケアの徹底です。
歯周病菌は、主に歯と歯ぐきの間で繁殖します。
歯ブラシが届きにくく、歯垢や歯石がたまりやすい場所ですね。
そういった部位のケアを毎日しっかりと行うことで、歯周病菌への感染や繁殖を防止することができるのです。
ただ、歯石というのは一度形成されてしまうと、歯ブラシでは落とすことができませんので、専門家の力が必要になります。
そこで有用なのが歯の定期検診です。

歯医者で定期的に歯のクリーニングを受ける

歯医者で定期的に歯のクリーニングを受ける

歯の定期検診で歯科医院を受診すると、歯のクリーニングを受けられます。
歯面に形成された歯石をスケーラーできれいに取り除き、電動のブラシでピカピカに磨き上げてもらえるのです。
そうした歯のクリーニングを定期的に受けることで、お口の中が清潔に保たれ、歯周病菌が繁殖できない環境を整えることができるのです。

また、歯の定期検診では、歯科衛生士がブラッシング指導を行ってくれます。
子供は適切なブラッシングを実施できていないケースが珍しくありませんので、定期的にブラッシング状況を見てもらい、その都度、正しい歯の磨き方を教えてもらうようにしてください。
そうした正しいブラッシングを毎日実行することが、歯周病予防へとつながっていきます。

まとめ

このように、歯周病は大人だけでなく子供もかかることのあるお口の病気です。
その原因は、歯周病菌への感染であり、最初の感染経路はお母さんやお父さんであることが多いです。
それだけに、子供の歯周病を予防するためには、家族の協力が不可欠といえます。
お母さんやお父さんが歯周病にかからないだけでなく、子供が正しいオーラルケアを身に付けられるよう、定期的に歯科医院を受診しましょう。
今現在、明らかな症状が現れていなくても、すでに歯周病菌に感染している可能性は十分にありますので要注意です。

歯周病の基礎知識・治療方法について詳しくはこちら

ご予約・お問い合わせReservation

TOP