歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

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歯周病の原因にもなる歯石を除去するメリットは?

歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

2018.08.19

歯石が歯周病の原因となるのは、もうすでに多くの人がご存じではないでしょうか?歯石をため込むことで、歯茎に炎症が生じて歯周病を発症します。それだけに、歯石を除去することは歯周病の症状を改善するうえで欠かすことはできません。歯石が歯周病の原因になることを知っていても、具体的にどのような対策をすればよいのか把握していない人も多いのではないでしょうか。今回は、そんな歯石について、歯周病を発症させるメカニズムや歯医者さんで除去するメリットについて詳しく解説します。

歯石は歯周病菌の住みかになる?

歯石は歯周病菌の住みかになる?

歯周病は、歯周病菌への感染によって引き起こされる感染症です。そのため、口腔内で歯周病菌が増殖しなければ、歯周病にかかることもありません。そして、歯周病菌というのは、ピカピカに磨かれたキレイな歯の表面には付着できない性質を持っているため、予防するにはオーラルケアが何よりも重要といえるでしょう。

そんな必要不可欠なオーラルケアを怠ると、歯の表面に歯石がたまり始めます。デコボコとした歯石は、歯周病菌が住むには最高の場所です。歯石がたまればたまるほど、歯周病菌も増殖していくものとイメージしておきましょう。

歯石の上で増殖した歯周病菌が炎症を引き起こす

歯面に沈着した歯石は、歯周病菌の温床となり、やがては有害な物質を出すなどして、歯茎に炎症を引き起こします。その結果、生じるのが歯周病の一種である歯肉炎です。歯肉炎は歯茎に炎症がとどまっている状態ですが、これが重症化すると骨にまで炎症が広がり、歯周炎へと発展していくため注意が必要になってきます。

歯石は石のように硬い物質?

歯石というのは、文字通り石のように硬い物質で、歯ブラシで除去することは不可能です。そのため、一度、歯石が形成されてしまうと、患者さん自身では取り除くことが困難といえるでしょう。もちろん、歯石を取るための「スケーラー」という器具は、誰もが購入することができますが、歯石を取り除くスケーリングという処置は、専門家でなければ上手に扱うことができません。

歯石を自分で取ることの危険性について

歯石を自分で取ることの危険性について

市販のスケーラーを使うことで、歯の表面にたまってしまった歯石を除去することは可能です。というのも、スケーラーは金属でできており、先端はとてもとがっています。そのため、ガリガリと強く削り込めば頑固に付着した歯石も削り落とすことができるのです。しかし、それは大切な歯質に傷をつける行為でもあるため、おすすめすることはできません。また、手元が狂うと、歯茎も傷つけてしまうため、基本的には歯科医院で歯医者や歯科衛生士に除去してもらうことが適切といえるでしょう。

歯医者の歯石除去ってどんなことするの?

歯科医院で歯医者なり衛生士に歯石除去をしてもらう場合、2種類のスケーラーを使い分けることがほとんどです。それは手用スケーラーと超音波スケーラーの2つです。手用スケーラーは、その名の通り金属製のスケーラーを使って、ガリガリと地道に歯石を除去していきます。一方、超音波スケーラーは、超音波の振動でもって歯石を砕くことで、きれいに取り除いていく方法です。どちらも適用できるケースが異なりますので、1回の処置で両方とも使い分けることが多い傾向といえます。

歯石を除去することで歯周病を予防できる

歯医者や歯科衛生による歯石除去を受けることで、歯周病を予防することができます。すでに歯周病にかかってしまっている場合でも、根本的な原因となっている歯石がなくなることで、症状が改善され、やがては治癒していきます。つまり、歯周病によって腫れてしまった歯茎に抗炎症薬を作用させたり、痛みを鎮痛剤で鎮めたりすることも大切なのですが、それらはやはり対症療法でしかありません。歯周病の根本的な原因は、歯石に生息している歯周病菌ですので、スケーリングによる歯石除去が不可欠です。

口臭が改善される

口臭が改善される

歯周病を発症している人の多くは、口臭が発生しています。これは歯周病菌が活動していく中で生じるジメチルサルファイドやメチルメルカプタンといった物質によるのですが、歯石を除去することで歯周病菌が減り、口臭の原因物質も減少していきます。その結果、口臭も改善されていくのです。

歯石を除去した後のセルフケアが重要

歯科医院で歯石除去を受けると、歯面はピカピカな状態へと戻ります。虫歯菌もつきにくく、非常に衛生状態の良い環境が整うのです。けれども、また同じような生活習慣を続けていたら、再び同じ場所に歯石が付くことは目に見えています。そのため、本当に重要なのは歯医者に歯石を除去してもらった後のセルフケアといえるでしょう。次に定期検診などで歯科医院を訪れるまでに、歯石が付着しないようセルフケアを徹底する必要があります。そうすることで初めて、歯周病の症状を改善したり、予防したりすることが可能となるのです。

まとめ

このように、歯周病を改善するうえで歯石を除去することは必要不可欠な処置です。自分で市販のスケーラーを購入して歯石を取ることもできます。しかし、歯をむやみに傷つけてしまったり、歯茎を傷つけてしまったりする可能性が高いです。そのため、自分自身で行うのではなく、専門家である歯医者や歯科衛生士に施術してもらうことがおすすめですね。また、施術後のセルフケアも徹底することで、歯周病や口臭などを予防することができます。

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