あなたの肩こりの原因、「噛み合わせ」のせいかも!
歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】
2016.03.18噛み合わせが悪いと、正しく食べ物を噛んだり、言葉を発音したりできなくなります。すると顎の周りの筋肉が異常に緊張してきます。 筋肉の緊張状態が続くと、身体は重心をずらしてバランスを取ります。頭のバランスが崩れると、さらに、バランスをとるために肩や腰に歪ませるようになります。 特に側頭筋(顎の関節から頭の横につながる筋肉)の緊張状態が続くと、やがてその筋肉が硬くなり血行が悪くなってしまいます。筋肉の痛みが頭痛につながります。 肩こりも同じメカニズムで、顎から肩、首にかけてつながっている筋肉の広頸筋(こうけいきん)が緊張状態となり、血行が悪くなります。この状態が「肩こり」です。 肩こりだけでなく、めまいや視力低下、耳鳴りなど、全身に悪影響が現れる可能性があります。
噛み合わせは、前後・左右・高低と3次元的な視点からチェックする必要があり、きちんと知りたい場合は、矯正歯科などで歯医者さんに相談することをおすすめします。歯科に行く前に自己チェックをしたいという方は、以下のようなポイントがわかりやすいでしょう。 1.上の歯が下の歯を1/3以上隠している。下の歯の隠れ方が多い人ほど問題がある 2.奥歯で噛んでも、前歯が空いている 3.前歯の上下の真ん中の線が一致せず、どちらかにズレている 4.口を開けると顎が鳴る 5.頬を間違えてよく噛む 6.顎が疲れやすい 7.歯ぎしりをしたり、歯をくいしばることが多い
噛み合わせが悪くなる理由にはさまざまなものが考えられます。 虫歯や歯周病などの歯の病気、先天的なあごや歯並びの異常、また加齢によって筋肉の柔軟性が失われたり、顎がずれたりすることで起きることも。それまでに受けた歯科矯正や、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどの歯科治療が原因で起きることもあります。 健康を保ち、長生きをするためには自身の歯を保っておくことはとても大切です。歯の健康を考える上で、噛み合わせはとても大事な要素なのです。 最近では、歯医者だけでなく一般の人のあいだでも噛み合わせに対する認識が上がっています。気になる場合は安岡デンタルオフィスで相談してみましょう。お待ちしております。