2017.01.01
身体にも影響がある!?理想の歯の噛み合わせとは?
口の中は我々が考えている以上に敏感です。1mm程度のズレが生じても口の中に負担がかかり身体にストレスを感じさせてしまいます。そのストレスが原因で頭痛、肩こり、自律神経の乱れなどが生じてしまいます。まさか噛み合わせが原因で身体へこんなにも影響を及ぼすとは思ってもいなかったという方も多いのではないでしょうか。
顎関節症は顎が動かしにくい、顎を動かすと音がするといった症状がみられます。これも歯並びの定義と同じく顎関節症が原因で噛み合わせが悪くなる、又は、噛み合わせが原因で顎関節症になってしまうという訳ではありません。ですが、やはり顎関節症も悪い噛み合わせの原因の1つとなることがあります。
目と口は関係がないように思えますが意外な関係があります。噛み合わせが悪いと顎関節に負担がかかります。顎関節の周りにある筋肉や唾液を分泌する器官等が大きくなりその周りにある血管や神経を圧迫します。顎は耳や鼻などの血管や神経とも繋がっており、圧迫することによりめまいや耳鳴りの症状を引き起こします。
「噛む」という行為は顎や口周辺の筋肉のみでなく首や頭の位置なども関わってきます。体勢を変えて噛むと噛み合わせが変わることが分かりますよね。正しい姿勢で噛まないことで首や背中の骨の位置がずれていき猫背になったり骨盤が歪んできます。また片側だけで噛むことで片方だけ筋肉が発達し、顔の輪郭も変わってきます。
物をよく噛んで食べなさいと言われたことはありませんか?実はよく噛むことで顎の働きを良くするだけでなく唾液を多く分泌し消化の助けも行います。唾液の中にはアミラーゼという酵素が含まれています。アミラーゼは食べ物を吸収しやすくなるよう分解します。よく噛まないことで胃腸に余分な負担がかかり消化不良や便秘を起こします。
まずは自分で噛み合わせを確認してみましょう。 ① 全体が高すぎず低すぎない ② カチカチ噛んだ時に両方の奥歯が当たる ③ 下顎を右側あるいは左側に動かした時に反対の奥歯が当たらない ④ 自然に噛んだ時に顎に違和感を覚えない これらを試してすべて当てはまっていれば自分に合った噛み合わせの状態でしょう。それでも気になる、これらに当てはまらない人は歯医者さんへ行ってみましょう。噛み合わせの相談、治療の一部は歯科保険の範囲内で行えます。