歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

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健康な歯でしっかり噛もう!咀嚼がもたらす“驚きの効果”とは?

歯科医師が教える歯の健康のための【歯のコラム】

2017.11.01
咀嚼(そしゃく)について、みなさんは考えたことはありますでしょうか?ただ食事をするときの一過程だと思われている方も多いでしょう。しかし、歯科医学的な見方をすると咀嚼というのは素晴らしいことしかないです。そして咀嚼をすると驚くべき効果があるのです。昔に比べると平成の世で私たちが噛む回数は劇的に少なくなったと言われています。昔の人は短命でしたが、歯はすごく丈夫であったと言われていますがその理由がわかりますね。意外とみなさんが知らない咀嚼の効果や意味合いについて説明していきます。咀嚼は健康に大きく関係していますのでぜひ参考にしてみてください。

咀嚼は学習?

咀嚼は学習?

咀嚼は誰でもできることではないです。咀嚼は幼いときから練習していることで習得できる学習機能なのです。離乳食は何の意味で食べるのかわかりますか?母乳から卒業させるという意味で離乳食と名が付いていますが、咀嚼を学習するための食事でもあるのです。離乳の時期として適正な時期は生後15か月ほどです。これ以降になると乳歯が生えてくるのでお母さんの乳が傷ついてしまいます。乳歯が生え始めるのは、15~16か月あたりですので、歯がない空白の時間ができてしまいます。乳歯が生えてくるまでは歯茎で潰せるくらいの固さの離乳食を選択します。例えば10倍粥などすごく柔らかいものから食べさせるようにしましょう。また、日中に食べさせることがポイントです。その理由は病院のやっている時間に食べさせることで判明していないアレルギー反応が出た時に対応することができるからです。乳歯が全て生えてくるのは2歳くらいですが咀嚼の基本的な動きができてくるのは生後9~11か月で咀嚼の発達は2歳~3歳で行われます。3歳にもなると大人と同じようにカチカチと咀嚼をすることができます。また、乳歯がしっかりと生えてくる前に硬い食べ物をあげてしまうと咀嚼の学習に影響が出てしまうことがあります。さらに咀嚼が上手にできていないのにすぐに飲み込んでしまう場合がありますが、それを繰り返すと咀嚼機能が弱くなるだけでなく、噛まないことによる顎の発達不足にも影響します。これにより顎が小さくなると歯がしっかりと生えてこないという原因にもつながります。近年多くなっている顎の小さな子供は、歯並びが悪いことが多く、生えてこない歯もあります。そうした場合は、矯正治療を行うだけでなく、他の健康な歯に影響しないように生えてこない歯を抜くことになるかもしれません。

咀嚼はいいことしか起きない

咀嚼はいいことしか起きない

咀嚼は身体に良いことばかりです。まずは唾液の分泌が促進されることが挙げられます。唾液の中には消化酵素であるアミラーゼが含まれますので、咀嚼によりアミラーゼの分泌量が多くなりますと食べ物の消化が促進されます。さらに咀嚼することによって食べ物が細かくなり、飲み込みやすくなるばかりか、胃で消化されるときにも胃に負担がかからなくなります。食事を飲み込む機能は加齢とともに低下していきますので高齢の方は特に咀嚼回数を多くするように気をつけましょう。また、よく噛むことで満腹感を感じる脳の満腹中枢を刺激することにもなりますので食べ過ぎが防止されるでしょう。これによって肥満防止や生活習慣病の予防にもつながります。さらに満腹中枢を刺激することで幸せ成分であるセロトニンの分泌も多くなりますので精神的ストレスの解消も期待できます。よく噛み、咀嚼筋が鍛えられることで顎が発達し歯が正常に生えてくるようにもなり、筋肉が鍛えられることでシワ防止の一助にもなるでしょう。唾液の成分にはペルオキシダーゼという抗菌作用のある酵素も含まれていますが、ペルオキシダーゼにより虫歯菌や歯周病菌の活動を抑制することもできます。そして、よく噛むことは副交感神経を刺激することにもなりますので、免疫力の向上も期待できます。

咀嚼をしないとどうなるか

咀嚼が十分にできないとどうなるでしょうか。まず食べ物がダイレクトに胃に行くことになるので胃を痛めやすくなります。胃の満腹感を伝えるセンサーが伝える前にご飯を食べてしまうので食べ過ぎになることも懸念されます。食べ過ぎることで太りやすくもなりますし、噛まないということで消化不良を起こしやすくもなります。また、よく噛まないことで顎は弱くなるだけでなく歯も弱くなります。唾液が分泌されないことで虫歯にもなりやすくなります。咀嚼不足で咀嚼筋が弱っているときはシワも増えるかもしれません。咀嚼機能を回復させるまでには訓練が必要になり、意識して噛むことを心がけなければいけません。噛むこときは噛む力強さではなく噛む回数を意識するようにしましょう。また、自分の咀嚼機能が正常に機能しているのか歯医者で検査することもできます。たとえば、歯が欠けてしまった場合などで長期間に渡り歯がなく久しぶりに入れ歯を作るときにも、咀嚼がしっかりできているのか検査する必要があります。普段、あまり咀嚼していなくて不安な場合は、安岡デンタルに相談して検査をしてみることをおすすめします。

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