2025.01.21
歯並びは遺伝する?真実と対策法を解説

こんにちは!安岡デンタルオフィスです。
「歯並びは遺伝するのか?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
歯並びは見た目だけでなく、噛み合わせや健康にも影響を及ぼします。
今回は、歯並びに遺伝がどのように影響するのか、また生活習慣やケア方法について詳しく解説します。
歯並びにコンプレックスを抱える方や、お子様の歯並びを気にするご家族の皆さん、ぜひ最後までご覧ください!
歯並びの遺伝の可能性と生活習慣の影響

歯並びは遺伝が影響することが多いとされています。
実際に、歯並びや顎の大きさ、形状は親から子に受け継がれる場合があり、家族間で似た歯並びを持つことは珍しくありません。
しかし、遺伝だけが歯並びに影響するわけではなく、日々の生活習慣や癖も大きな要因となります。
ここでは、歯並びに影響を及ぼす遺伝と生活習慣について詳しく見ていきましょう。
歯並びの遺伝の確率はどのくらい?
歯並びが遺伝する確率は、一般的には50%程度とされています。
しかし、この数値は個々のケースによって異なり、必ずしも親と同じ歯並びになるわけではありません。
例えば、顎が小さく歯が並びきらない場合や、前歯が出っ張る「出っ歯」などは遺伝の影響が出やすいとされています。
これは、歯並び自体というよりも顎の骨格が遺伝している状態です。
また、両親ともに歯並びに問題がある場合、子どもにも影響が出やすい傾向にあります。
遺伝以外で歯並びに影響を与える要因
歯並びの乱れは、遺伝だけでなく、生活習慣も大きく影響を与えます。
歯並びが悪くならないためにも、日常生活の中で気をつけるべきポイントを確認しましょう。
食生活と歯並びの関係
成長期の食生活は歯並びに直接的な影響を与えます。
例えば、噛み応えのある食材を多く摂ると顎がしっかりと発達し、歯が並びやすくなります。
逆に、柔らかい食べ物ばかりを好むと、顎の発達が遅れ、歯並びが悪くなる原因になることもあります。
お子様の年齢や発育に合わせてさまざまな食材を使った食事をすることも、健康な歯並びを作る上では欠かせない取り組みと言えるでしょう。
もちろん、たくさんの食べ物をしっかり噛んで食べることは、体の健康にもつながります。
悪い癖が歯並びに与える影響
指しゃぶりや口呼吸、舌で歯を押す癖などは、歯並びに悪影響を与えることが知られています。
こうしたお口周りの悪い癖を「口腔習癖」と言います。
口腔習癖は、特に小さい頃から続けていると歯が前に出てしまったり、歯と歯に隙間を作ってしまったりと、歯列が乱れる原因になります。
このような癖は早期に治すことが大切です。
姿勢が歯並びに及ぼす影響
姿勢も歯並びに関わりがあり、猫背やうつむきがちな姿勢が続くと、顎の位置が変わり、歯並びが悪くなってしまったり、噛み合わせが大きくずれてしまったりすることがあります。
特に近年はスマートフォンの長時間使用などが原因で、首や肩に負担がかかり、結果として顎に影響を与えることもあります。
歯並びの遺伝を考慮した子どものケア方法

お子様の歯並びが気になる場合、日々のケアを心がけることで将来の歯並びに良い影響を与えることができます。
不正咬合の遺伝リスクがあるとしても、日々の習慣を見直すことである程度改善を図ることが可能です。
良い食習慣で歯並びの遺伝をサポート
成長期には栄養バランスを整えることが大切です。
例えば、野菜や果物、噛み応えのある肉類などを積極的に取り入れることで、顎の発達を促進し、歯が並びやすい環境を整えます。
そのほかに、カルシウムやビタミンDを含む食品も、歯の健康に役立ちます。
柔らかいものばかりでなく、しっかりと歯を使って噛む食材を取り入れることを意識してみてください。
歯並びに影響する癖を直す方法
指しゃぶりや口呼吸といった口腔習癖を防ぐためには、日常生活でのサポートが重要です。小さなお子様の指しゃぶりはある程度仕方がないものですが、3歳以降も続くようであれば少しずつ改善を促していきましょう。
お子様が指を口に入れる癖がある場合、他の楽しみを見つけて気をそらす工夫をするのも有効です。
口呼吸についても、少しずつ鼻呼吸に促してあげることが大切です。
正しい姿勢で歯並びの遺伝のリスクを減らす
実は、姿勢と歯並びは密接な関係にあります。
正しい姿勢を意識することで、顎への負担が減り、歯並びの安定化に繋がります。
特にデスクワークや勉強時に正しい姿勢を意識させることがポイントです。
「何もなくても受診する」という意識づけも重要
お子様自身が「歯医者は歯が痛くなっていくだけではなく、定期的に通って自分の状態を把握するために行く場所」と認識しておくことも、将来的な歯並びの維持につながります。
例えば、お口のトラブルが起こった際になかなか受診せずその歯を庇って片噛みを続けていると、そこから歯並びがずれてしまうことがあるでしょう。
歯並びが乱れる兆候をいち早く察知するためにも、お子様の「少し気になる」という小さな違和感を治療に繋げていくことを意識してみてください。
歯並びの遺伝が気になる場合にできる対処法

遺伝による歯並びの乱れが気になる場合、早めの対策が重要です。
歯並びに問題が生じる前に、予防的なアプローチを取ることも検討してみましょう。
早めの歯科相談で遺伝的な不正咬合に備える
遺伝による歯並びの問題を未然に防ぐためには、歯科での早期相談が効果的です。
定期的な歯科検診を受けることで、歯並びの変化に早く気付くことができ、必要であれば予防的な処置を行うことが可能です。
お子様の歯を健康的に守っていくためにも、定期的な受診は大切な取り組みなので、気になることは積極的に相談していきましょう。
矯正治療のタイミングと選択肢
お子様の歯並びに、治療が必要である問題が確認された場合、矯正治療を検討することも一つの選択肢です。
小児矯正では、大人の矯正と比べると時間がかかるリスクはありますが、治療の負担や違和感は少なく済むというメリットがあります。
小児矯正は、歯自体を動かすものだけではなく、永久歯が正しく並ぶためのスペースを確保する治療なども行えます。
矯正にはワイヤー矯正やマウスピース矯正など様々な方法があり、生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
お子様と一緒に生活の見直し
普段の生活の中に、歯並びを悪化させてしまう要因がないかをお子様と一緒に見直してみることもおすすめです。
例えば普段のお食事の中で気になることはないか、お子様の姿勢が悪くなっていないか、きちんと噛めているか、寝るときに毎回同じ向きになってはいないか、など、さまざまな観点からいつもの生活を振り返ってみましょう。
まとめ

歯並びは遺伝の影響を受けることが多いものの、生活習慣や癖の改善によって予防や改善が可能です。
お子様の歯並びを良くするためには、食生活や姿勢、日々の習慣に気を配り、早めの歯科相談を検討することも一つの選択肢となるでしょう。
矯正治療も含め、信頼できる歯科医院での相談をおすすめします。
本記事をお読みいただきありがとうございます。
何かご不明な点や、お悩みがございましたら、安岡デンタルオフィスにお気軽にご相談ください。