2015.06.08
歯と糖尿病の関係
歯周病だと糖尿病になりやすく、糖尿病だと歯周病になりやすい。
一見何の関係も無いように思えるこの二つの疾患、実は深い関わりがあります。
糖尿病の方のお口の中は、
・唾液がネバネバした粘着質
・歯茎がうっ血して黒っぽい
・歯周病の度合いが重症
という特徴があります。
糖尿病は自覚症状が無いまま進行してゆくと言われていますが、お口の中ではその証拠がはっきりみてとれるのです。
最近の研究では、糖尿病が歯周病を悪化させ、逆に歯周病が糖尿病を悪化させるという相互関係が明らかにされています。
さらに、この相互関係は悪い方向ばかりに働くものではなく、血糖値が改善されると歯周病の状態も良くなり、歯周病が改善されると糖尿病の状態も良くなるということが分かっています。
自分の歯があればこそ、食事や会話を楽しむことができ、さらに力強く噛む事が脳へ刺激を与えて身体全体に良い影響を及ぼします。
ですから、歯科受診はもちろん、糖尿病の疑いのある方は、内科も受診することが歯や全身の健康の為に大切です!
歯科助手 宮本