2015.04.15
妊娠性歯周病と早産・低体重児出産
妊娠中の歯周病の悪化は、お腹の赤ちゃんにも影響を及ぼす事が わかってきています。
妊娠中は、悪阻(つわり)などの影響もあり、 口の中の衛生状態が悪くなりがちです。
これに加え、女性ホルモンの血中濃度が高くなります。
歯周病菌の中には、女性ホルモンを利用して増える菌がいるため、歯肉炎を引き起こしやすく、しかも進行も速くなります。
これを妊娠性歯肉炎といいます。
低体重児を出産した母親と、正常体重児を出産した母親の歯周病の進行程度を比較した調査では、低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。
また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと 早産の確率が高まることも指摘されています。
歯科助手 宮本