「日本民家集落博物館」で江戸時代にタイムスリップ!この台所で当時の人も歯磨きをしてたのかな?
お役立ちエリア情報
2018.09.07日本民家集落博物館とは
日本各地にある伝統的な建築の民家11棟を復元し、展示している野外博物館です。主に17~19世紀の建築となっており、江戸時代から昭和30年代までの人の暮らしに触れることができます。また、民家の解説や体験教室なども行われているなど、子供から大人まで楽しめる施設です。
歯磨きが定着したのはいつ?
建築の他、食生活や歯磨きの習慣など、様々なことが時代の流れと共に変化を続けてきました。歯磨きは、いつ頃から定着し始めたのでしょうか。仏教においては、最初に歯磨きをしたのは、お釈迦様だといわれています。仏教が日本に伝わることで歯磨きが浸透し始めました。また、一説では縄文時代から歯磨きの文化があったともいわれています。
歯磨きが定着したきっかけ
江戸時代には、歯磨き粉と房楊枝(ふさようじ)が商品化され、歯磨きが定着したといわれています。房楊枝はカワヤナギという木の枝で作られており、適度な弾力性があるため歯ブラシとして最適だったそうです。また、歯磨き粉は陶器の原料である粘土で作られており、漢方でも使用されているチョウジやハッカなどを添加されていました。歯磨きの後は、柄の部分で舌苔という汚れを落としていたとされています。
歯ブラシの進化
幕末になると、西洋歯科医学が日本へと入り、現代で用いられているのと同じような歯ブラシが登場します。1872年には、洋風の歯ブラシの第1号である鯨楊枝が発売されています。クジラのひげに馬毛を埋めたもので、汚れを磨き落とすのに十分な効果を発揮していました。しかし、明治の中期までは房楊枝が使われていたため、まだ西洋歯科医学に基づいた歯ブラシは浸透していなかったと考えられます。その後、1980年頃には竹楊枝という竹の柄に豚毛を埋めたものが登場し、少しずつ広まっていきます。そして、現在のライオン株式会社である「小林富次郎商店」から萬歳歯刷子(ばんざいぶらし)が発売され、歯ブラシという名称が浸透するようになりました。
現代における歯磨きの特徴
現代では、歯ブラシだけではなく、歯と歯の間を磨く歯間ブラシ、舌を磨く舌ブラシなど様々な歯磨きグッズが販売されています。口の中のすみずみまできれいにできるグッズが揃っているため、後はそれを正しく使うだけで虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。
正しい方法で歯磨きをしよう
歯ブラシや歯間ブラシを持っていても、正しく使えなければ虫歯や歯周病は予防できません。直角磨きとななめ磨きを身につけて、正しくケアをしましょう。
直角磨き
毛先を歯の面に直角に当てて、小刻みに動かします。大きく動かすと、汚れをしっかり取り除くことができません。1本ずつ丁寧に磨くことを心がけましょう。ななめ磨き
歯と歯茎の間には、歯周ポケットと呼ばれる空間ができます。そこに歯垢が溜まると、歯周病が引き起こされるのです。歯と歯茎の間にななめ45°に毛先を当てて、細かく磨きましょう。歯周ポケットの汚れをかき出すイメージで動かすことが効果的です。ただし、強く磨くと歯茎から出血するので、痛みを感じない程度の強さで磨きましょう。歯間ブラシの使い方
歯間ブラシは、歯と歯の間に垂直に入れて、何度も往復させて使います。ななめに入れてしまうと、歯間ブラシが曲がってしまうだけではなく、歯茎が傷ついてしまう可能性があります。鏡で歯間ブラシの角度を確認しながら丁寧に使いましょう。定期検診を受けることが大切
虫歯や歯周病は、毎日丁寧に歯磨きをしていれば防げる病気です。ただし、歯磨きをしていても、虫歯や歯周病になる場合があります。虫歯や歯周病には、遺伝や食生活、睡眠など様々なことが関係しているため、どれだけ努力をしても防げないことがあるのです。そのため、定期的に歯科医院で口の中の状態を診てもらうことが大切です。虫歯や歯周病を早い段階で発見できれば、身体への負担が少ない方法で治療できます。また、通院回数も少なくなるため、費用も抑えられるでしょう。定期検診の際には、歯のクリーニングによって、歯の表面についた汚れを取り除いてもらえるため、歯の透明感が増すというメリットもあります。
まとめ
江戸時代には、歯磨きの習慣が浸透していたといわれています。現代では、歯ブラシの他に歯間ブラシや舌ブラシなど、口の中をきれいにするためのグッズが数多く販売されています。口の中のケア用品を正しく使って、虫歯や歯周病を防ぎましょう。安岡デンタルオフィスでは、虫歯や歯周病の定期検診を行っております。正しい歯磨きの方法も指導しておりますので、お口の健康を守りたいという方は一度ご来院ください。